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3/5【LIDET UWF】“師のリング”に初参戦・中村が鮮やか一本勝ち 「このリングでやりたい夢がある」

『LIDET UWF Ver.2』東京・新宿FACE(2022年3月5日)
○中村大介vs松井大二郎×

 中村が得意の飛びつき腕十字で松井に鮮やかな一本勝ち。「このリングでやりたい夢がある」と継続参戦を見据えた。

 田村潔司エグゼクティブディレクターが主宰するU-FILE CAMP出身の中村がこの日、師が関わるLIDET UWFのリングに初登場を果たした。中村はMMAのリングで今なお活躍。得意の腕ひしぎ逆十字固めで一本勝ちを量産してきた。RIZIN3・20大阪大会での山本空良戦を控える中、この日はUWFインターナショナル出身の松井と対決した。

 中村がアキレス腱固めでのっけからエスケープを奪えば、松井も譲らずアキレス腱固めで応戦。逃れた中村はネックロックをフェイントに腕関節を狙い、クロックヘッドシザースに持ち込んだが、松井もすぐさま脱出。肩固めで捕らえた。脱した中村はハーフネルソンで絞め上げて2度目のエスケープを奪った。

 劣勢の松井は左右のミドルキックに活路を求め、中村がグラウンドに引き込んでもアキレス腱固めで捕らえてエスケープを奪い返す。中村もローリングソバットですぐさま反撃し、飛びヒザ蹴りがクリーンヒットしさせてダウンを奪った。立ち上がった松井も投げを打ってお株を奪う腕十字を仕掛けたが、中村は極めさせず。逆にヒザ十字固めでエスケープに追い込んだ。

 残り1点と後がない松井はフロントスープレックスでダウンを奪い、大外刈りで叩きつけたが、サイドに回った中村が脇固めで捕獲。しのいだ松井は胴締めスリーパーでエスケープに追い込んだものの、最後は中村が電光石火の飛びつき腕ひしぎ逆十字固めで鮮やかに一本勝ちを決めた。

 中村がLIDET UWF初参戦で快勝。試合後は松井と握手を交わし、座礼で敬意を表し合った。師匠・田村EDのリングとあって試合後、「師匠がやられているスタイルなんで、一番やりたいスタイルなんですけど、本当に緊張しました。MMAの試合よりも緊張しました」という。それでも「ちょっとカタくなっちゃったところはあるんですけど、今あるものをみせられたかな」と手応えとともに振り返った。

 気になる継続参戦にも前向きだ。というのも「このリングでやりたい夢がある」からだ。中村はこの日の参戦に際し、今月1日、自身のツイッターで「田村潔司選手の心を、リングに向かわせれるのは、世の中で自分だけだと思って。師匠とリング上で向かい合うのを、思い描いて。強い信念を持って、参戦させていただきます!」と投稿していた。

 中村の言う「夢」は田村との師弟対決だ。この日、田村EDも会場に足を運び、試合を見守っていたが、中村は「しない形で、自分が勝手に思ってるんですけど、それが自分たちの師弟関係だと勝手に思ってますので」とあえて会話を交わさなかった。それでも戦いを通じて「気持ちは伝わったらな」との思いで戦い勝利。中村は「それに向けて一歩一歩、近づいていきたいと思います」と夢の実現を描いていた。

【試合後の中村】
▼中村「ありがとうございました。今回GLEATに初参戦させていただきまして、本当に自分がやりたいスタイルの、師匠がやられているスタイルなんで、一番やりたいスタイルなんですけど、本当に緊張しました。MMAの試合よりも緊張しまして、ちょっとカタくなっちゃったところはあるんですけど、今あるものをみせられたかなと思うんですけどね。また呼んでいただければ、自分の中で目標というか、このリングでやりたい夢がありますので、それに向けて一歩一歩、近づいていきたいと思います」

――中村から一本取ったのは大きい

▼中村「そうですね。松井さんは自分がファンの頃からみてた選手なんで、その選手と試合して一本取れたのが本当にうれしくて。本当に凄くかなえたい目標がありますので、一歩一歩進んでいきたいと思います」

――田村さんと会話した?

▼中村「いや、してないです。しない形で、自分が勝手に思ってるんですけど、それが自分たちの師弟関係だと勝手に思ってますので。気持ちは伝わったらなって感じで。ホントこれからですね。頑張ります」


【松井の話】「クソー! 一番気をつけてた技にやられました。悔しい。一番気をつけてたのに。どっかでこれは返さなあかんでしょ。UWFルールで僕が負けたらあかんでしょ。やり直し。GLEAT、LIDET UWF松井大二郎、まだ死なんぞ」

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