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3/7【全日本】大田区三冠戦へ宮原が奥の手で直接勝利、石川は新技考案視野に

『2022 DREAM POWER SERIES』神奈川・保土ヶ谷公会堂(横浜市)(2022年3月7日)
○宮原健斗&青柳亮生vs佐藤耕平&石川修司×

 三冠王者・宮原がV2戦へ向けた前哨戦で奥の手フランケンシュタイナーで石川に直接勝利。苦杯をなめた石川は新技投入を視野に入れ、大田区での至宝ベルト獲りを誓った。

 3・21大田区大会での三冠戦へ向けて2・27千葉大会で前哨戦が幕開け。この日は王者・宮原が青柳とのビジネスタッグ、挑戦者・石川が耕平とのツインタワーズをそれぞれ結成しての激突となった。

 際立ったのは両者の充実ぶり。石川がエプロンから場外へのダイビングフットスタンプで先制すれば、宮原も得意のドロップキック連射で譲らず。ブラックアウトを石川がキャッチしてラリアットを叩き込むと、耕平とのダブルニーリフト、サンドイッチランニングエルボーとツインタワーズ連係を連発。ランニングニーリフト、ファイアーサンダーでたたみかけた。

 石川に流れが傾きかけたが、宮原は最後の最後で劇的な逆転をみせた。スプラッシュマウンテンを阻止した次の瞬間、スタンドブラックアウトをぶち込むと、突っ込んできた石川を電光石火のフランケンシュタイナーで迎撃。鮮やかに3カウントを奪い取った。

 宮原が2度目の前哨戦にして石川から直接勝利をもぎ取った。しかもフィニッシュとなったフランケンシュタイナーは普段、パワーボムなどを切り返す際にみせることがあるが、自ら飛びついて決めるのは極めて珍しい。奥の手といっていい技だった。

 試合後は石川の眼前で三冠ベルトを巻き、王者の勇姿をまざまざと見せつけた。そして「俺の思う全日本プロレスは明るく楽しく激しいプロレスだ」とかつての全日本と同じ理想を描き、「その明るく楽しく激しいプロレスを今、日本で最も体現しているのはこの俺、宮原健斗だ。あんたの全日本プロレスと俺の全日本プロレスの戦いだ。春の大一番でどちらの思想がこの50周年の舵を取るのか、大勝負だ」と改めて宣戦布告した。

 50周年イヤーの全日本、今現在の中心は紛れもなく三冠ベルトを巻く最高男。「この俺、日本全国、ファンの皆様が俺の明るく楽しく激しいプロレスを待ってるんだ」と確信するからこそ、宮原は「明るく楽しく激しいプロレスするぞ。俺が50周年の舵を取るんだ」と誓ってみせた。

 一方、石川は勝利を目前にしながら、思いがけない技で逆転負けを喫した。完全に意表を突かれてしまった大巨人だが、その代償に「俺も何か見つけるか、作るしかないね。あいつが受けたことないやつ大田区までに見つけて作るか。ビビらすしかねぇ」と気づきもあった。

 かつて宮原殺し、宮原殺し2019を開発している石川。その2022年版が新たに誕生するのか。それとも元来ある技を掘り起こすのか。いずれにしても大田区三冠戦に新技を投入する可能性が浮上した。

 宮原発言を受けて「明るく楽しく激しく。それは俺も同じ考え」と言う石川だが、「だけど、あいつの場合は明るく楽しくの比率が多い。明るく楽しく二つで9割ぐらいいってるんじゃないの? 違うと思うんだよね」とファイトスタイルの面では相容れない。「明るく楽しくは前菜みたいなもんだから、激しくがもっと多くないと。ヘビー級が激しい戦いを見せるのが全日本プロレスだと思ってる」というのが石川の考え。それを形にしていくには三冠王者になることが絶対条件で、「明るく楽しくは否定しないけど、比率を俺がチャンピオンになってもっと変えて、そういうプロレスをしていきます」誓ってみせた。

【宮原の話】「しゃあ! 石川修司、ついについに春の大一番が着々と当日まで近づいてんな。リング上で言った通りだ。俺の全日本プロレスは明るく楽しく激しいプロレスだ。この俺、日本全国、ファンの皆様が俺の明るく楽しく激しいプロレスを待ってるんだ。明るく楽しく激しいプロレスするぞ。俺が50周年の舵を取るんだ。そして今、取ってんだ。これから先もな」

【青柳の話】「一つだけ言わせてもらう。3月21日、3、2、1、大田区総合体育館大会応援タオル注文数1位はこの俺、青柳優馬だ。もしかしたら一人の人間が何十枚も買って1位になったかもわからないけど、誠にありがとうございます。大田区のメインイベンターがそろいもそろって俺よりランクが下とは、まったくもって全日本プロレスまずいんじゃないのか? 明るく楽しく激しい全日本プロレス? 俺の場合は卑屈に、最低に、陰湿にだ」

【石川の話】「前哨戦、全部勝つつもりだったけど、あんなの(フランケンシュタイナー)使ってました? 俺も何か見つけるか、作るしかないね。あいつが受けたことないやつ大田区までに見つけて作るか。ビビらすしかねぇ。ビックリした。明るく楽しく激しく。それは俺も同じなんですよ。同じ考えだけど、あいつの場合は明るく楽しくの比率が多い。明るく楽しく二つで9割ぐらいいってるんじゃないの? 違うと思うんだよね。明るく楽しくは前菜みたいなもんだから、激しくがもっと多くないと。ヘビー級が激しい戦いを見せるのが全日本プロレスだと思ってるんで、明るく楽しくは否定しないけど、比率を俺がチャンピオンになってもっと変えて、そういうプロレスをしていきます。あと二つは絶対勝つ」

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