プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

3/10【ドラディション】藤波が5・12後楽園でSANADA&鷹木と豪華トリオ結成 50周年ツアー最終戦12・1代々木決定で「猪木さんは欠かせない」

 ドラディションは10日、東京・後楽園飯店で会見し、5・12後楽園大会の全カード、藤波辰爾50周年記念ツアーの日程を発表。新日本のSANADA&鷹木信悟と豪華トリオを結成することになった藤波は「50年の中で応援してきてよかったと思ってもらえるように、ファンの皆さんをガッカリさせないようにリングに立ちたい」と誓うばかり。ツアー最終戦として12・1代々木大会の開催も決まり、「僕の50周年の中で欠かせない」と師匠・アントニオ猪木の来場を描いた。

 昨年50周年の節目を迎えた藤波は10・31大阪、11・9後楽園と記念興行を2大会開催した。記念ツアー継続を決め、その第1弾となるのが5・12後楽園大会。この日、全カードが発表された。大会名に「Dear NEW GENERATION」とあるように、「新世代との遭遇」をテーマに藤波はメインイベントで新日本の現IWGP USヘビー級王者・SANADA、前IWGP世界ヘビー級王者・鷹木と豪華トリオを結成し、越中詩郎&永田裕志&長井満也と対戦する。

 「50年やってきて、ここで自分が落ち着いたらダメだろうって。自分自身の気持ちがまだまだ先を見てます」と言い切った藤波を奮い立たせたのは、新日本50周年旗揚げ記念日となった3・1日本武道館大会参戦だった。この時、藤波は棚橋弘至、オカダ・カズチカと新日歴代エーストリオを結成。「タッグを組ませてもらった棚橋君とオカダ君を見ていて、彼らの横にいて、これは自分ももう一回燃えるというか、そういう気持ちを与えられた」と刺激を受けたといい、「自分でまだ現役というのを確かめられるというかね。久々にいい緊張感だった」と振り返った。

 今年5月に51周年を迎えるが、「自分の中で今一度、現役であるという部分を戒めたというかな。まだまだ自分の中で落ち着くのはまだ早い、もうちょっと先を見たい」とまだまだ現役を続行するつもり。そのためにも今現在、新日本の主力であるSANADA&鷹木とのトリオで「彼らの方から誘導されるかもしれませんけどね。それに臆することなく自分が向かっていきたいですけどね。反対に僕が彼らを引っ張り出すような感じでね」と積極姿勢で臨むつもりで、「闘志は負けてない」と言い切った。

 5・12後楽園大会以降の記念ツアーの日程も決まった。10・22博多、10・30大阪の2大会に加え、ツアー最終戦として12・1代々木大会を開催する。ドラディション初進出で団体史上最大のビッグマッチとなる。「自分が燃える中での50周年の節目。自分のいろんな形のプロレスの魅力であったりとか、藤波辰爾の今までの過去をいろんな形でファンの皆さんに楽しんでもらう」と約束した藤波は、「それには自分の試合が第1条件。自分自身の50周年のファイナルだから、ふさわしいカードを組んでいきたい」と考えている。

 大会場にふさわしく藤波ゆかりの顔ぶれの来場も期待されるところ。そこで欠かせない存在が師匠・猪木だ。週1回のペースで猪木と電話で会話し、「こっちが勇気づけられるんですけどね。あの声で気が引き締まるというのかな」と受話器を通じて闘魂を注入されているという藤波は「やっぱり猪木さんは欠かせないですね。僕の50周年の中ではね」と猪木の代々木来場を描いた。

 「50周年というものが自分だけじゃなくてファンとともにあるわけだから。50年の中で応援してきてよかったと思ってもらえるように、自分自身ももう一回コンディションを上げて、ファンの皆さんをガッカリさせないようにリングに立ちたいと思います」と誓った藤波はその先も見据え、50周年記念ツアーで“現役の飛龍"を見せつける。


☆5/12(木)東京・後楽園ホール『TATSUMI FUJINAMI 50th ANNIVERSARY THE NEVER GIVE UP TOUR PHASE-2 IN TOKYO Dear NEW GENERATION』18:00開場(予定)、19:00開始(予定)

◇第1試合◇
酒井博生
藤原ライオン
(1/15)
三州ツバ吉
倉島信行

◇第2試合◇
TAMURA
(1/15)
LEONA

◇第3試合◇
岡林裕二
望月成晃
(1/30)
KAZMA SAKAMOTO
MAZADA

◇第4試合◇
高岩竜一
大谷晋二郎
(1/45)
船木誠勝
藤原喜明

◇第5試合◇
▼藤波辰爾デビュー50周年記念試合Part3
長井満也
永田裕志
越中詩郎
(1/60)
鷹木信悟
SANADA
藤波辰爾


☆藤波辰爾デビュー50周年記念ツアー追加日程
・10/22(土)アクロス福岡『TATSUMI FUJINAMI 50th ANNIVERSARY THE NEVER GIVE UP TOUR PHASE-2』

・10/30(日)大阪・ATCホールCホール『TATSUMI FUJINAMI 50th ANNIVERSARY THE NEVER GIVE UP TOUR PHASE-2』

・12/1(木)東京・国立代々木競技場・第二体育館『TATSUMI FUJINAMI 50th ANNIVERSARY THE NEVER GIVE UP TOUR FINAL』


【会見の模様】
▼藤波「本日はお忙しいところドラディションの次期大会についての会見にお越しいただき、本当にありがとうございます。今、対戦カードが発表された通りなんですが、とにかく久々のドラディションの大会ということでね。僕の50周年記念ツアー、途中で昨今のコロナ禍の中でいろいろ時期をずらしたりとか空きましたけど、開催できることがうれしいという気持ちです。15日、対戦カードが出たように、タイトルがNEW GENERATIONとある通り、世代を超えた大会ということで、自分自身もその中に入っている、中心にいると十分噛み締めてリングに立ちたいと思っています」

――12・1代々木大会について

▼藤波「12月1日が僕の50周年ツアーのファイナルなんですが、そこには自分が歩んできた、いろんな戦いの集大成が見えるような大会にしていきたいかなと思います。とにかく気持ちを引き締めてやっていきたいと思います」

――ファンへ向けて

▼藤波「ファンの皆様には僕がデビューして50年、本当に長くいろんな形で応戦してくれてるファンの皆さんがいるわけで、先日も新日本プロレスの武道館大会でもいろんなところから声をかけていただいた。自分をずっと見続けてくれてるファンの皆さんにとって、今、自分が50年の中で応援してきてよかったと思ってもらえるように、自分自身ももう一回コンディションを上げて、ファンの皆さんをガッカリさせないようにリングに立ちたいと思います」

――5・12後楽園大会で組むSANADA、鷹木両選手の印象は?

▼藤波「二人とも今、新日本プロレスの中で第一線で頑張っている二人。先ほど冒頭のあいさつの中であえてこの言葉は言わなかったんだけど、こういう質問が出る中で言わなきゃいけないかなと思ったんだけど、ニュージェネレーションという大会名もある通り、自分自身が50年やってきて、ここで自分が落ち着いたらダメだろうって。自分自身の気持ちがまだまだ先を見てますのでね、現役ということを全面に出して、過去を振り返らないというよりも、まだ浸ってる場合じゃないなと。自分自身がまだまだ先を見る意味で、この前の日本武道館でタッグを組ませてもらった棚橋君とオカダ君を見ていて、彼らの横にいて、これは自分ももう一回燃えるというか、そういう気持ちを与えられたんでね。過去にしがみついてるとか、そういうことは一切抜きにしてね。今はしばらく前を向いていこうと、今回はあえてそういうタイトルをつけて、そういう気持ちを全面に出していきたいと思います」

――12・1代々木大会も決まったが、考えているプランは?

▼藤波「今いろんなところでゾクゾクする、今一度燃えてそこに挑んでみたい。そういうカードを組んでみたいなと思います。これが通るかどうか。それと会場が今までドラディションで東京では後楽園ホール、大阪、福岡と日本全国でやってますけど、あえて代々木を選んだ。これもちょうど自分が燃える中での50周年の節目。自分のいろんな形のプロレスの魅力であったりとか、藤波辰爾の今までの過去をいろんな形でファンの皆さんに楽しんでもらう。今回はそういう形で代々木を選ばせてもらいました。もちろん、それには自分の試合が第1条件なんですけどね」


【会見後の藤波】
――新日本3・1武道館大会に出場して感じたことは?

▼藤波「久々の新日本プロレスということなんでね、慣れ親しんだところではあるんだけど、かなり時間が空くとかえって久々にゾクゾクするね。懐かしさあり、反対に本来の現役としての闘志が沸いてくるような感じだったですね」

――具体的にどのあたりに闘志が沸いた?

▼藤波「対戦カードを見た時に、新日本プロレスがよくあのカードを組んできたなと。世代が交わるというか、今の新日のトップである棚橋君とオカダ君という中で、ある程度、自分でまだ現役というのを確かめられるというかね。久々にいい緊張感だったです」

――所属していた頃と比べてリング上も変化していると思うが、その中で変わらない部分はあった?

▼藤波「外から見てるより、自分がリング上で同じ輪の中に入ってやるのとちょっと違ったね。彼らの体も動きもそうなんだけど、存在感というか、棚橋君は棚橋君なりに自分が背負った責任感じゃないけど、そういうのは感じ取れたし。オカダ君の方が若いのかな。そういう中で世代を超えて、傍から見てるよりも彼らは責任感持ってやってるんだなと感じられたね」

――かつてSANADA選手にドラゴンスリーパーを伝授したのは覚えている?

▼藤波「そうだね。全日本プロレスの時にね。SANADA君は今ベルトを腰に巻いてひと回り大きくなって、見方も変わってきますよね。それだけの試合もしてるしね。ここずっと、ライガーの引退から新日本のリングに上がるようになったけど、見てるとそれぞれの選手の成長が手に取るように、目に見えてわかるというかな。本当に頑張ってる。だからいい選手がいっぱいいるよね」

――SANADA&鷹木との連係は考えている?

▼藤波「反対に彼らの方から誘導されるかもしれませんけどね。それに臆することなく自分が向かっていきたいですけどね。反対に僕が彼らを引っ張り出すような感じでね。今までどうしても過去を振り返ったり、過去に浸ってみたり。自分の中で今一度、現役であるという部分を戒めたというかな。まだまだ自分の中で落ち着くのはまだ早い、もうちょっと先を見たいなと」

――今の新日本に触れられたと?

▼藤波「そうですね」

――今なおリングに上がっている原動力は?

▼藤波「どんどん我々の世代が引いていく中で自分が残った。どこかで気が落ち込むこともあるけど、何度も言うけど、ここ何試合かしてる中で、長くやっててよかったと実感してるし。だったら今度は自分が態度で、それだけ長くやってる、上がっていける、そういうものを全面に出していきたいよね。ただ単にリングに浸ってるじゃなくてね。それは自分が許す限りの時間調整しながらコンディション調整してますけどね」

――今の世代の選手に負けてないと思う部分は?

▼藤波「負けてない部分?(苦笑) 肌のツヤは全然違うしね、彼らは彼らで今が全盛期だしね。俺もそうだったなってあるんだけど、そこに近づくようにやるしかないんで。強いて言えば闘志かな。闘志は負けてないというのはありますね」

――12・1代々木大会では猪木さんを筆頭に藤波選手にゆかりのある顔ぶれの来場が期待されるが?

▼藤波「渋いでしょう? 代々木ってところがね。50周年というものが自分だけじゃなくてファンとともにあるわけだから。いろんな形でプロレスっていう中でその日は一生懸命、染まれるような空間にしたいよね。もちろん、それには試合がありき。自分自身の50周年のファイナルだから、ふさわしいカードを組んでいきたいし、ファンが長く見てよかったなと。いつだったかな。猪木さんとか全員をリングに上げた時に後楽園だったかな。プロレスファンでよかったって、そういう声をもう一回聞いてみたいですね」

――最近、猪木さんとは連絡を取っている?

▼藤波「よく猪木さんのYouTubeは拝見してますし、今までは1週間に1ぺんとか電話で元気な声は聞いてますけどね。今週はまだしてないんですよ。ちょっと聞くと、こっちが勇気づけられるんですけどね。あの声で気が引き締まるというのかな。やっぱり猪木さんは欠かせないですね。僕の50周年の中ではね」

プロ格 情報局