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3/14【全日本】大田区三冠戦へ宮原と石川がそれぞれの「王道」論を披露

 3・21大田区大会で三冠ヘビー級選手権試合を争う王者・宮原健斗、挑戦者・石川修司が14日、東京・湯島の全日本事務所で会見。50周年イヤー最初のビッグマッチへ向けて各々が「王道」論を披露し、その牽引者となることを誓った。

 全日本50周年イヤーの今年最初のビッグマッチとなる3・21大田区大会が1週間後に迫った。メインイベントは最高・宮原と最強・石川による至宝・三冠戦。この日、両者が会見に臨み、主張をぶつけ合った。

 挑戦者・石川は「明るく楽しく激しくというのは僕も同じなんですけど、宮原健斗はその明るく楽しくの割合が多い。8割、9割ぐらい。へたすりゃたまに10割いってるんじゃないかなという感じがするんで。楽しいだけじゃダメだと思う」と最高男に異を唱えたうえで、「全日本らしいというのは怪物たちの集まり、その激しいぶつかりだと思う」と持論を展開した。

 石川は小橋建太氏から言われた「応援してるファンが誇らしく思える試合をするのがレスラーだ」との言葉を胸に日々、戦っているという。それを体現していくことが理想とする全日本像を表現することにつながると考え、「怪物のような戦いをみせないと全日本じゃないと思ってるんで。僕がこのベルトを獲って、50周年の武道館までそういう試合をみせていきたい」と大田区以降を見据えて誓った。

 迎え撃つ宮原はV2戦。すでに「俺の全日本プロレスは明るく楽しく激しいプロレスだ」とぶち上げているが、この日、新たに「全日本プロレスは王道なんだよ。プロレスのど真ん中を突っ走る。それが全日本プロレス、そして王道」と付け加えた。今、最高男はエースとして今現在の新たな全日本像を構築している最中。「王道」の2文字を口にしたのも、50周年イヤーにかける覚悟の表れだ。

 この一戦に勝利した者が全日本の中心に立ち、団体をけん引する権利を得る。「お互いの魂の戦いだからね。プロレスに対する理想の戦い。それをリング上でどちらかが証明する戦い」と定めた宮原にとって断じて譲れないところで、「その王道・全日本プロレスを体現してるのはこの俺だからね」との自負と「全日本プロレスという看板の誇り、そして全日本プロレスのレスラーとしてのプライド」を背負って大舞台に立つつもりだ。

【会見の模様】
▼石川「今年で50周年ということで、その最初のビッグマッチ、このベルトに挑戦させてもらって、当たり前ですけど凄く気合がメチャメチャ入っていて。50周年の時に全日本プロレスの明るく楽しく激しくというのは僕も同じなんですけど、宮原健斗はその明るく楽しくの割合が多い。8割、9割ぐらい。へたすりゃたまに10割いってるんじゃないかなという感じがするんで。楽しいだけじゃダメだと思うんでね。ジュニアヘビーは別ですよ。華やかな軽やかなプロレスをみせるのも大事ですけど。この間も思ったんですけど、全日本らしいというのは怪物たちの集まり、その激しいぶつかりだと思うんで。僕がこのベルトを獲って、50周年の武道館までそういう試合をみせていきたいなと思ってます」

▼宮原「いよいよ春の大一番、大田区を目前に控えて、俺はこの戦いに向けて、全日本プロレスは明るく楽しく激しいプロレスだと言ってきたんですが、もう一つ。今日この場に来たのは一つを言いに来た。全日本プロレスは王道だということだ。もう一度言うぞ。全日本プロレスは王道なんだよ。プロレスのど真ん中を突っ走る。それが全日本プロレス、そして王道。全日本プロレスは明るく楽しく激しく、そして王道。それが全日本プロレス。その王道・全日本プロレスを体現してるのはこの俺だからね。3月21日は全日本プロレスという看板の誇り、そして全日本プロレスのレスラーとしてのプライドを持って全選手がリングに上がると思いますので注目してほしい」

――石川選手が相容れない部分を口にしているが、逆に宮原選手から見て相容れない部分はある?

▼宮原「これはお互いの魂の戦いだからね。プロレスに対する理想の戦いだから、それを認め合うとかそういうことではなく、それをリング上でどちらかが証明する戦いなんで。三冠戦で戦う選手同士なんでね。そのレベルの話ですから」

――前橋大会で新技・宮原殺し2022を食らったが、大田区で脅威に感じるところはある?

▼宮原「昨日食らったんで、これだけは言えますよね。大田区では食らわない。それしかない」

――石川選手、手応えは?

▼石川「正直、大田区で出そうと思った部分もあったんですけど、前哨戦でいいようにやられてたんで、カチーンときた部分もあったんで、思い切り出して流れを変えたいなというのもあったんで出しましたけど。手応えバッチリだったんで、本番でもあるし、もっとサプライズがあるかもしれないんで、それは大田区で楽しみにしといてほしいなと思います」

――全日本の現状が50周年の機運が生まれていないように感じるが、この一戦でそれを高めていく?

▼宮原「機運は高まってるよ。俺がチャンピオンになってから。それはおそらく世の中の人が感じてる。ただね、その50周年イヤーの春、この石川修司との戦いで間違いなく凄ぇプロレスをすることにならないと、このベルトは防衛できないと思ってる。機運は高まってるよ、すでに」

▼石川「僕の中でプロレスをやってくうえで凄く考えてるのが、小橋さんが言ってた『応援してるファンが誇らしく思える試合をするのがレスラーだ』って言葉があって。僕の中で凄く頭の中にあって、それを証明するのが今回の3・21の試合だと思うし、各選手がその思いで戦っていかないと50周年盛り上がっていかないと思うんで。選手もスタッフもみんなで。その先頭に立つのがどちらかを決める戦いなんで、宮原健斗が3日ぐらいベッドから立てないダメージを与えてやろうかなと思ってます」

――タイトルマッチなど要所要所で戦ってきたが、お二人にとってこのシングルマッチはどんなもの?

▼石川「初めて僕がフリーで上がった時に戦った時に、まだトップ選手じゃなかったんですけど、その時に感じたのは強さというよりも、戦った人しかわからないんですけど、うまさというのが他の選手よりも一段階ぐらい秀でていて、こんな凄い選手がいるんだというのが正直な感情で。彼がチャンピオンになってるのは、変な話ではないんですけど、さっきも言ったんですけど、主張が違うというか、僕の中で明るく楽しくが強く見えてるんで。僕が憧れたプロレスとは違うんで。怪物のような戦いをみせないと全日本じゃないと思ってるんで。もちろんチャンピオンなんで尊敬してますけど、戦いになったらそこは置いて叩き潰したいなと思います」

▼宮原「あれは2017年5月ですかね。僕が1年3ヵ月ベルトを持って、宮原時代を築いてる時に初めてベルトを獲られた。のがこの石川修司ですから。忘れもしないし、2017年5月をね。まだ石川選手のコスチュームのデザインも違ったし。それかな、一番印象深いのは。それから両国国技館で石川修司がチャンピオンの時も挑戦したし、そしてベルトも獲ったし。この戦いには歴史があるんで、間違いなく全日本プロレスをみせるうえで最高のカードではあると思ってるんで。春の大一番にふさわしくなるでしょうね」

――石川選手はサプライズを予告していたが?

▼石川「今回、過去の対宮原の試合もそうですけど、過去の三冠戦の試合も結構、見ていて、その中でできるかどうかわかんないですけど、もしかしてというかチャンスがあればという感じのところですね。それでヒントもらったんで、いける時にいこうと思ってるだけです」

――宮原選手、秘策はある?

▼宮原「僕はスーパースターなんで、リングに上がって考えますよ。その舞台に立った時に何かが生まれるかもしれないんでね。それは当日、会場で楽しみにしてもらえればと思います」

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