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3/18【新日本】ヒロムが掟破りの逆EVILで「絶交」撃破 準々決勝で鷹木とL・I・J対決へ

『NEW JAPAN CUP 2022』東京・後楽園ホール(2022年3月18日)
「NEW JAPAN CUP 2022」3回戦 ○高橋ヒロムvsEVIL×

 ヒロムが掟破りの逆EVILでかつてのパレハであるEVILを撃破。EVILに「絶交」を通告したヒロムはNEW JAPAN CUP準々決勝でL・I・Jの盟友・鷹木信悟と対戦することが決定した。

 かつてL・I・Jで共闘していたEVILとヒロムがNEW JAPAN CUPベスト8最後のイスを懸けて対戦した。両者はEVILがL・I・Jを離脱してBULLET CLUB入りした直後の2020年7月、IWGPヘビー級王座&インターコンチネンタル王座の二冠戦で激突し、EVILが無法勝利を挙げていた。

 先に入場したヒロムは花道でEVILを襲撃。感情むき出しで鉄柵に連続して投げつけると、コーナーに上がるが、セコンドのディック東郷がパイプイス片手に割って入る。東郷に気を取られたヒロムに対し、EVILがパイプイスを投げつけて逆襲。そのままラフファイトで圧倒した。東郷もことあるごとに介入する。

 ヒロムもエプロンからのショットガンドロップキックやコーナーめがけてのデスバレーボムなどなりふり構わぬ荒技で巻き返したが、サンセットフリップパワーボムはまたまた東郷が横やりを入れて阻止。すかさずEVILは本部席にヒロムを叩きつけて動きを止めると、場外でのScorpion Deathlockで絞め上げた。その後にレフェリーの目を盗んで東郷が攻撃を加えて、リングアウト勝ちを狙う。ヒロムはかろうじてリング内に滑り込むと、必死に挽回を図るが、EVILはコーナー金具に激突させ、ダークネスフォールズで追撃。必殺のEVILを予告する。

 読んだヒロムはコーナー金具に押し込んで逆転。トラースキックを連発すると、ラリアット、TIME BOMBで追い詰める。EVILはギリギリで肩を上げたものの、勝機を掴んだヒロムはTIME BOMBIIの構えに。

 EVILはここでヒロムとレフェリーを交錯させて無法地帯を作り出す。ここぞとばかりに東郷が加勢し、マジックキラーを繰り出した。しかし、ヒロムはギリギリでキックアウト。金具に投げつけられても絶叫して耐え抜き、EVIL狙いもことごとく切り返す。そして、リストクラッチしての変型エビ固めでクルリ。完璧なタイミングだったが、東郷がレフェリーの注意を引いていたため、幻の3カウントに終わる。

 息を吹き返した暗黒の王が再び必殺のEVILを狙うと、勝利を確信した東郷は両手を上げて勝ち誇った。が、ヒロムはここでも切り返して、EVILと東郷を同士討ちさせる。すかさず掟破りの逆EVILをズバリ。一気に押さえ込んで逆転の3カウントをもぎ取った。

 ヒロムがかつての盟友を葬って、鈴木みのる戦に続き、ヘビー級狩りを達成。準々決勝への切符を手にし、3・21長岡大会で鷹木と対戦することが決まった。

 試合後、マイクを持ったヒロムは「Welcome to the ヒロムちゃんワールド!」とかつてのEVILの前口上を真似ると、「自分の技で負けるなんて、お前にとって一番の屈辱だよな! 悪いけどな、お前らとは目指しているもんも覚悟も全然違えんだよ! HOUSE OF TORTURE、EVIL、お前らとはもう終わりだ」と言い放ち、「EVIL、絶交だ」と通告した。EVILは何も言い返すことができず、去っていく。

 この日、後楽園ホールには久しぶりに1000人を超す観客が集まった。「それにしても久しぶりに見るよ、この光景。コロナ前が懐かしいな。でも、コロナ前はこんなもんじゃなかったんだよ。もっといたんだ。でも、今日来る選択をしてくれてありがとう」とヒロムは観客に感謝した。

 準々決勝も難敵が相手となるが、「次の相手は鷹木信悟! もちろん優勝するのはこの俺だ!」と断言。それどころか、「そして、優勝して、俺がもちろん挑戦するのはエル・デスペラード、お前の持っているIWGPジュニアヘビー級チャンピオンだ。もちろんその時は受けてくれるよな?」と優勝後の青写真まで披露し、実況席で試合を見守っていたIWGPジュニア王者のエル・デスペラードにメッセージ。最後は「その時まで、もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと!…こんなもんじゃねえぞ! もっと! もっと! もっと! もっと! もっと! みんなで楽しもうぜ!」といつも以上に雄叫びを上げて後楽園大会を締めくくった。

 バックステージでは絶交を告げたEVILについて「EVIL、HOUSE OF TORTUREを作ってから弱くなったんじゃないのか? 自分の今の立ち位置に満足か? それならそれで構わない。今のお前に勝ったところで価値はねえのかもしれねえな」と吐き捨てたヒロム。「俺が狙うのはIWGPジュニア。テッペンだけだ。それしか興味はない。でも、そこに辿り着くまではもちろん厳しい。鷹木さん、俺はあなたを超える。あなたからガッツリとTIME BOMBで勝ってみせる」と鷹木真っ向撃破を誓っていた。

【ヒロムの話】「EVIL、HOUSE OF TORTUREを作ってから弱くなったんじゃないのか? 自分の今の立ち位置に満足か? それならそれで構わない。今のお前に勝ったところで価値はねえのかもしれねえな。SHO、EVIL、HOUSE OF TORTURE、全滅みてぇなもんだろ? 俺が狙うのはIWGPジュニア。テッペンだけだ。それしか興味はない。でも、そこに辿り着くまではもちろん厳しい。鷹木さん、俺はあなたを超える。あなたからガッツリとTIME BOMBで勝ってみせる」

※EVILはノーコメント

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