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3/31【全日本】優等生化・諏訪魔に宮原が「検査」要求、初出場・野村「自分のスタイル貫く」 CC・Bブロック会見

 『2022 Champion Carnival』へ向けた会見が31日、東京・新宿のBLACKBOXで行われ、リーグ戦出場選手(羆嵐のみ欠席)が出席。Bブロックは宮原健斗が史上初となる三冠王者による2度目の優勝を誓う一方で、優等生と化した諏訪魔に「異常」を感じて「検査」を要求。ヨシタツは総額100万円の全身ルイ・ヴィトンで出席し、初出場となる大日本・野村卓矢は「自分のスタイル曲げずに、こんな大きな人たちにどこまで通用するかやってみたい」と誓った。

 全日本50周年イヤーの春の祭典は全12名が出場しての2ブロック制リーグ戦。4・9大阪から4・29名古屋までの8大会で公式戦を行い、各ブロックの1位選手が5・4後楽園大会で優勝決定戦を争う。

 開幕を9日後に控えたこの日、出場選手が出席しての会見が行われた。Bブロックは三冠王者で2019年覇者・宮原を筆頭に、世界タッグ王者で2008年覇者・諏訪魔、ヨシタツ、青柳優馬、羆嵐が名を連ね、大日本・野村が初出場となる。

 三冠王者として過酷な春に挑む宮原は3年ぶり2度目の優勝を狙う。しかも前回、18年ぶりとなる三冠王者の優勝を達成。過去に三冠王者の複数回制覇はなく、「今年は伝説を残す以上は、歴史で誰もやったことないこの三冠チャンピオンとして2度目のチャンカン制覇。それが俺の一番大きな目標」と史上初の快挙を見据えた。

 そのためにもスタートダッシュが肝心となる。相手はシングル初対決となる羆嵐。「あいつとは1対1のサシでやりたいとずっと思ってたんで、開幕戦が勝負」と気を引き締めた最高男だが、「あと一つ気がかりなことが」と自ら切り出した。

 それは隣に座る諏訪魔のことだ。3・29新木場大会で諏訪魔は「宮原君」と呼びかけるなど、暴走専務ぶりが鳴りを潜め、優等生と化してしまった。この日の会見でも「今回こそ2回目の優勝を飾りたいなと思いますね。自分自身、正々堂々やるというね、その気持ちは変わってないんで全試合それでいきたいなと思います。そして全勝優勝目指したいですね」と真面目一辺倒の発言に終始。昨年暮れにこの日と同じBLACKBOXで行われた最強タッグ会見でベルトを投げてLEDパネルを破壊してしまった過去も記憶から消滅してしまったようだ。

 両者は4・10浜松大会で公式戦が組まれている。諏訪魔から「三冠ベルトと世界タッグ。王者同士が当たるわけだから、ここはしっかり勝負した方がいいよね。俺はクリーンにいきたいよね。出し切るよ。正々堂々やろうよ」と呼びかけられた宮原は思わず顔をそむけた。諏訪魔を「異常」と決めつけ、「4月10日の浜松までにお前、検査した方がいいよ」と要求した。

 注目が集まりそうなのが野村の初出場。「ここまで体の大きい人たちに囲まれてリーグ戦に出るのは僕も初めて」というようにBブロック内で最軽量となるが、大日本では関本大介ら強豪に勝利し、今年1月までBJW世界ストロングヘビー級王者に君臨していた。「どこまで通用するかわかりませんが」と前置きながらも自信をみなぎらせながら、「出るからには僕のスタイルを貫いて優勝を目指します」と誓ってみせた。

 また、2年ぶり4度目の出場となるヨシタツは全身ルイ・ヴィトンで会見に出席。総額100万円で身を包んだのは「全日本プロレスの選手っていうのはおしゃれで、こういう夢のある格好ができるというのを世間に知らしめたい」との思いがあってこそ。自身のインスタライブを世界各国のファンが視聴した実例を挙げて「自分が優勝することが一番経済効果がある」と断言。「全日本プロレスを儲けさせたい。選手全員、社員含めてギャラをアップしたい。そういう思いがあるんで、やっぱり俺が優勝するべき」と主張していた。


☆『2022 Champion Carnival』

[Bブロック出場選手]
宮原健斗(9年連続9度目の出場/2019年優勝/現三冠ヘビー級王者)

諏訪魔(6年連続17度目の出場/2008年優勝/現世界タッグ王者)

ヨシタツ(2年ぶり4度目の出場)

青柳優馬(4年連続4度目の出場)

羆嵐(2年ぶり2度目の出場)

野村卓矢(初出場)


[試合形式及び、得点方法]
◆全12名参加、A・B2ブロック制による公式戦を4.9大阪大会〜4.29名古屋大会の全8大会にて行い、5.4後楽園大会において優勝決定戦を行う

◆優勝決定戦はAブロック1位vsBブロック1位で行う

◆ブロック内で得点上位が2人以上同点の場合は、Aブロックは4.24後楽園大会、Bブロックは4.29名古屋大会にて優勝戦進出者決定戦を行う

◆公式リーグ戦は全て、PWFルールによる30分1本勝負。優勝決定戦および優勝戦進出者決定戦は時間無制限1本勝負で行う

◆勝ち2点、負け0点、時間切れ引き分け1点、両者反則・両者リングアウト・無効試合は0点


[Bブロック公式戦日程]
☆4/9(土)大阪
宮原vs羆嵐
諏訪魔vs青柳
ヨシタツvs野村

☆4/10(日)浜松
宮原vs諏訪魔
青柳vs野村

☆4/11(月)後楽園
諏訪魔vs野村
ヨシタツvs羆嵐

☆4/13(水)保土ヶ谷
▼Bブロック
宮原vs野村

☆4/15(金)新木場
諏訪魔vs羆嵐
ヨシタツvs青柳

☆4/23(土)千葉
宮原vsヨシタツ
青柳vs羆嵐

☆4/29(金・祝)名古屋
宮原vs青柳
諏訪魔vsヨシタツ
野村vs羆嵐

☆5/4(水・祝)後楽園
▼優勝決定戦
Aブロック1位vsBブロック1位


【Bブロック会見の模様】
▼ヨシタツ「2年ぶりの出場になります。昨年は自らの王道ストロングスタイルを追求すべく異種格闘技戦に挑戦しました。今日はちょっと一人だけ違う格好をしてると思うんですけど、気合を入れて全身ルイ・ヴィトンでまとめてみました。全日本プロレスの選手っていうのはおしゃれで、こういう夢のある格好ができるというのを世間に知らしめたいなと思って、あえてこういう格好で会見に臨ませてもらいました。あと先日、ファニコンの方でライブ配信やろうと思ったんですけど、回線が込み合ってできなくて、インスタライブに切り替えたんですけど、その時にインド、韓国、ドイツ、イギリス、アメリカ、いろんな国の人たちが自分のインスタを見てくれてました。そして全日本プロレス以外のファンの人たちも見てくれていました。自分が優勝することが一番経済効果があると思ってます。責任感をもって臨みます。よろしくお願いします」

▼野村「ここまで体の大きい人たちに囲まれてリーグ戦に出るのは僕も初めてなんですけど、どこまで通用するかわかりませんが、出るからには僕のスタイルを貫いて優勝を目指します」

▼青柳「青柳優馬です。このチャンピオン・カーニバルの目標は前にいらっしゃる全日本プロレスの大将こと宮原健斗と、全日本プロレスの専務こと諏訪魔を倒し、結果を出すことが目標です。この二人を倒すことができれば、自ずと優勝が見えてくると思ってますので、この二人だけは必ず倒してやりたいと思ってます。そしてヨシタツさん。ヨシタツさんがどれだけいい格好しても、あなたのせいでそのブランドが何となく残念に見えてくるので止めた方がいいと思います」

▼諏訪魔「チャンピオン・カーニバルは何回も何回も出てて、優勝することが物凄く難しいんですね。それを身をもって、俺自身1回しか優勝ができてないんですよ。今回こそ2回目の優勝を飾りたいなと思いますね。自分自身、正々堂々やるというね、その気持ちは変わってないんで全試合それでいきたいなと思います。そして全勝優勝目指したいですね」

▼宮原「宮原健斗です。いよいよ4月9日から春の祭典チャンピオン・カーニバルが始まります。今年は伝説を残す以上は、歴史で誰もやったことないこの三冠チャンピオンとして2度目のチャンカン制覇。それが俺の一番大きな目標。そして今日、羆嵐は記者会見にいない。もう開幕に向けての揺さぶりが始まってるのか何なのか知らないけど、あいつとは1対1のサシでやりたいとずっと思ってたんで、開幕戦が勝負かなと僕自身、思っております。そしてあと一つ気がかりなことが。横にいる諏訪魔。この前の試合で俺のこと宮原君とか、ちょっとね、検査した方がいいよ、この男。異常。会社も選手の管理をしっかりした方がいい。異常だよ、これ。4月10日の浜松までにお前、検査した方がいいよ。異常だから。諏訪魔を応援してるファンの皆様もそう思ってんじゃないか? 4月10日の浜松までにファンの皆様も気にした方がいいぞ。4月10日までにお前一回検査しろ」

――宮原選手から「異常」と言われたが?

▼諏訪魔「厳しいこと言われたんでね(苦笑) 俺自身、気持ちは固まってるよね。浜松で当たるんでね。宮原君としっかり正々堂々とした勝負をしたいね。だって見てよ。三冠ベルトと世界タッグ。王者同士が当たるわけだから、ここはしっかり勝負した方がいいよね。俺はクリーンにいきたいよね。出し切るよ。正々堂々やろうよ。(宮原が顔をそむけると)凄い怒っちゃってるんだよね。当日は俺、楽しみにしてますよ。しっかりやります」

――昨年の最強タッグの会見でLEDを壊したのは覚えている?

▼諏訪魔「全く覚えてない。そんなことするわけがない。全く覚えてないし、ベルトを粗末に扱うことはしちゃダメだね」

――先ほどから首をかしげているが諏訪魔選手の変化に違和感がある?

▼宮原「いや、変わったのか知らないけど、異常でしょ、これ。検査した方がいいよ、とにかく。4月10日の浜松までに検査しろ。俺が言いたいのはそれだけだから。そんなLEDがどうだとかどうでもいいよ」

――三冠王者として史上初の2度目の優勝を狙うが、50周年もモチベーションになるのでは?

▼宮原「歴史で果たしたことないことはチャンピオンとして優勝するということを歴史上、果たした男がいないわけですから。それは50周年イヤーという。最高じゃないですか、シチュエーションは。だからこそ9日の羆嵐で勢いつけて、10日のこの全日本プロレスの諏訪魔と浜松で対戦する。僕は頭の中でこの二つしか見えてないんで。大阪と浜松、ここで2連勝して中盤、終盤と迎えたいですね」

――ヨシタツ選手、今日のコーディネートは全身で総額いくらぐらい?

▼ヨシタツ「100万ぐらいですかね」

――手厳しいファッションチェックが入っていたが?

▼ヨシタツ「いや、ファッションというのはわかる人間にはわかるけど、興味がない人間にはわからない。人それぞれなんで。ただ、俺はこういう格好をすることによって、若いヤツらにもこういう格好してほしいなというのがあるし、そのために俺が優勝して経済効果もたらして、全日本プロレスを儲けさせたい。選手全員、社員含めてギャラをアップしたい。そういう思いがあるんで、やっぱり俺が優勝するべきだと思います」

――ヨシタツ選手にとってルイ・ヴィトンとは?

▼ヨシタツ「やっぱりあれじゃないですか。成功の象徴みたいなところはある程度あると思いますよ」

――所属外で初出場となる野村選手、出場選手の中で気になる選手、反対ブロックで戦ってみたい選手はいる?

▼野村「僕は一番戦いたいのはヨシタツ選手ですね。先日の新木場大会で初めて対峙したんで、早く続きやりたいなと思います」

――野村選手はこの中で特異なスタイルだが、それを貫きたい?

▼野村「出るからには自分のスタイル曲げずに、こんな大きな人たちにどこまで通用するかやってみたいんで、スタイルは曲げずにいきたいと思います」


【羆嵐のコメント】「チャンピオン・カーニバル2022に出場させていただきます、TOTAL ECLIPSEの羆嵐です。本日は自分の都合で会見に参加することができず、本当に申し訳ありません。2年ぶり2度目の出場ということでこの春の祭典、シングルの表舞台にやっと帰ってくることができました。最低で最高な羆嵐のプロレスをぶちかまして、去年エントリーされなかった鬱憤も晴らす勢いでこのチャンピオン・カーニバル、大暴れして事件起こしてリングのど真ん中で雄たけびを上げさせていただきます」

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