4/13【全日本】「面白いヤツばかりだ」 ジェイクが入江を熱戦撃破でA首位タイ浮上

『2022 Champion Carnival』神奈川・保土ヶ谷公会堂(横浜市)(2022年4月13日)
Aブロック公式戦 ○ジェイク・リーvs入江茂弘×

　ジェイクが入江を熱戦の末に破って2勝目。Aブロック首位タイに浮上し、連覇達成へ向けて完全に立て直した。

　史上5人目の連覇を狙うジェイクは初戦で芦野に苦杯。2日前の後楽園大会で石川を破って初日を出したばかりだ。折り返しの3戦目となったこの日は入江と対決。期待にたがわぬ激闘が繰り広げられた。

　初戦で石川を粉砕した入江の勢いはとどまるところを知らない。身長差をものともせずエルボーを何発も打ち込んで立ち向かった。ジェイクもフロントハイキックで入江をコーナー上から場外に蹴落とし、ハイキックやムーンサルトで攻勢に出たが、エルボー合戦を連打で制した入江はキャノンボールを放ち、石川を仕留めた側頭部へのエルボー乱打で昨年覇者を追い込んだ。

　しのいだジェイクは高笑いとともにヒザ蹴りを乱れ打って逆襲に転じた。フライングヘッドバットで応戦した入江が馬乗りになって頭突きを連打したが、ジェイクはフライングヘッドバットをヒザ蹴りで撃墜。高角度バックドロップ、D4Cとたたみかけて3カウントを奪った。

　ジェイクが初戦黒星から一転して2連勝。勝ち点を4に伸ばし、芦野、T-Hawkと並ぶAブロック首位タイに浮上した。公式戦は残り2試合。次戦は4・23千葉大会で本田とのTOTAL ECLIPSE対決を控える。

　連覇へ向けた立て直しに成功したジェイクだが、入江との激闘の中でリーグ戦の星勘定は意識になかった。「グループAは面白いヤツらばっかりだな。ホントに。あんなふうにやられた日には、そりゃこっちだって火がつくよ。面白いね、ホントに」と満足げに振り返ったジェイクは、「公式戦っていうのを忘れるぐらい乗せられた」という。裏を返せば「入江のペースに巻き込まれた感じがあって、試合には勝ったけど、勝負で勝ちきれてない」と不満も残った。だからこそジェイクは「入江もまたやりてぇな。どこだっていい。もっとじっくりレスリングやって、20分、30分、40分とできるよな」と再戦を見据えていた。

【試合後のジェイク】
▼ジェイク「グループAは面白いヤツらばっかりだな。ホントに。あんなふうにやられた日には、そりゃこっちだって火がつくよ。面白いね、ホントに。ホントに面白い」

――結果と内容が一致してきた感があるが手応えは?

▼ジェイク「そうだったな。チャンピオン・カーニバル公式戦だった。公式戦っていうのを忘れるぐらい乗せられたというか。そういった点では入江のペースに巻き込まれた感じがあって、試合には勝ったけど、勝負で勝ちきれてないというか。入江もまたやりてぇな。どこだっていい。もっとじっくりレスリングやって、20分、30分、40分とできるよな。そんなところかな」


【入江の話】「クソ。チャンピオン・カーニバル、ジェイクを倒せば優勝見えてたかもしれん。自分は勝ちにだけこだわってジェイク・リーを潰しにいったけど、今日はやられてしまった。でもジェイク・リー、あいつの考えてること、どれぐらいダメージ負ってるか、それはわからんからいいかもしれんけど、あいつの感情、一切見えへんぞ。このサイボーグ野郎。サイボーグvs人間、どっちが勝つか? 最後は人間や。覚悟しとけよ」