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4/15【全日本】諏訪魔が羆嵐粉砕 V圏死守で鬼門の名古屋ヨシタツ戦へ

『2022 Champion Carnival』東京・新木場1stRING(2022年4月15日)
Bブロック公式戦 ○諏訪魔vs羆嵐×

 諏訪魔が羆嵐を粉砕して勝ち点5をマーク。優勝圏内に残り、鬼門の“名古屋ヨシタツ戦"を迎えることになった。

 2008年以来14年ぶり2度目の優勝を狙う諏訪魔はここまで1勝1敗1分で勝ち点3。これ以上は落とせない瀬戸際でこの日、羆嵐との4戦目に臨んだ。

 序盤こそ順調に飛ばした諏訪魔だったが、羆嵐の串刺しボディアタックを食らって左脇腹にダメージを負ってしまう。すかさず羆嵐が踏みつけ攻撃やセントーンで狙い撃ち。反撃に出てスリーパーで捕らえても、アルゼンチンバックブリーカーで切り返され、バックフリップで叩きつけられてしまう。さらにセカンドロープからのダイビングセントーンを食らってピンチを迎えた。

 それでも諏訪魔は沈まない。再びダイビングセントーンを狙ってコーナー最上段に上がった羆嵐を雪崩式ブレーンバスターで叩き落とすと、スリーパーで絞め上げて一気に消耗させた。粘る羆嵐も死力を振り絞ってフライングボディアタックやドロップキックで反撃したが、諏訪魔はバックドロップで鎮圧。すかさずラリアット、岩石落としで一気にたたみかけて3カウントを奪った。

 諏訪魔が苦戦を強いられながらも羆嵐に快勝。勝ち点を5に伸ばし、優勝圏内に踏みとどまった。ともにラフ殺法も得意とする両者が真っ向勝負を展開。諏訪魔も羆嵐に歯応えを感じたようで、「羆嵐君、いや、君、優也(まさや)っていうんだろ? 優也君、また熱い戦いしようよシングルで」と本名(鈴木裕也)で呼びかけた。

 「優也君と戦った気がしたな、今日は。変に気取ってねぇ感じがしたから。今日は優也だったなと俺は思ってる。勝手な思い込みかもしんないけど、何か素な部分が見えたような気がした」と振り返った諏訪魔は、「もっとやりたいよね、諏訪魔vs優也。優也君、続きがあってもいいんじゃないかな」と再戦に色気をみせた。

 肝心のリーグ戦は4・29名古屋大会のヨシタツ戦を残すのみ。自力優勝が消滅しているが、これに勝利して可能性を残すしかない。「やっと2勝1敗1分け。勝ち星が先行したんでね、これはチャンスが来てるわけでさ。当然、次も勝って、決勝戦も勝って、優勝したいですね」と誓った諏訪魔だが、懸念される点がある。相手のヨシタツは天敵だからだ。実際、チャンピオン・カーニバルの舞台でも2018年、2019年と2年連続で敗北。しかも前者は今回と所も同じ名古屋だった。諏訪魔にとって「汚点」で、春の祭典におけるヨシタツ戦はまさに鬼門。三度目の正直といきたいところだが、“二度あることは三度ある"かもしれない。それでも試合後、「それにしても、クリーンにやるっていいな」としみじみ漏らした諏訪魔は「しっかりクリーンにいって、勝ちたいと思います」と誓ったようにクリーンファイトを貫いてラストスパートをかけるしかない。

【試合後の諏訪魔】
▼諏訪魔「重いな、やっぱし。たださ、何かこう今までにないものを感じるというかね。羆嵐君改め優也。優也君と戦った気がしたな、今日は。変に気取ってねぇ感じがしたから。今日は優也だったなと俺は思ってる。勝手な思い込みかもしんないけど、何か素な部分が見えたような気がしたから。もっとやりたいよね、諏訪魔vs優也。優也君、続きがあってもいいんじゃないかなと思います。そしてリング上でも言ったんだけど、やっと2勝1敗1分け。勝ち星が先行したんでね、これはチャンスが来てるわけでさ。当然、次も勝って、決勝戦も勝って、優勝したいですね。2008年以来かな。2回目の優勝へ向けて頑張りますよ。よし、クリーンにいく」

――最後の相手がヨシタツで、2018年のカーニバルでは同じ名古屋で敗れているが?

▼諏訪魔「アウェーじゃないか、また。覚えてるね。ヨシタツ、借りは返すよね。あれ汚点だ、俺の。ヨシタツに負けるほど汚点なことはないよ。それもね、しっかりクリーンにいって、勝ちたいと思います」

【羆嵐の話】「いつの間にか終わってた。どうなってんだ? 俺、負けですか? 負け? どうなってんだ? クソ。チクショー、負け越しかよ。さっき優也って諏訪魔の口から出たけど、何で俺の名前知ってんだ? 何なんだ? おい」

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