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4/16【後楽園還暦祭】聖地60周年メインは熱戦ドロー、エースタッグが「最高に愛してま〜す」締め 棚橋「ジェイク新日本に上がってこい」

『後楽園ホール60周年 還暦祭 50周年 新日本プロレス+全日本プロレス』東京・後楽園ホール(2022年4月16日)
△宮原健斗&棚橋弘至vsジェイク・リー&タイチ△

 聖地・後楽園ホール60周年『還暦祭』のメインで棚橋&宮原のエースタッグがタイチ&ジェイクとの越境タッグ対決で30分ドローの熱戦を展開。宮原とともに「後楽園ホール最高に愛してまーす!」で締めた棚橋はジェイクに「新日本に上がってこいよ」と投げかけた。

 プロレスの聖地・後楽園ホールは1962年4月16日に「後楽園ジムナジアム」の名称でオープン。プロレスの興行は66年11月26日、日本プロレスによって初開催(メインイベントはジャイアント馬場vsルイス・ヘルナンデス)された。67年に後楽園ホールに改称。全日本が72年11月6日、新日本が73年7月6日にそれぞれ同所での初興行を行い、現在は年間約250大会が開催されている。

 60周年を迎え、記念大会『還暦祭』を2日間にわたって開催。初日は『女子プロレス ドリームフェスティバル』で14団体44選手が参加。オープン記念日のこの日は今年、創立50周年を迎えた新日本と全日本の競演が実現した。

 全6試合の越境マッチが組まれ、メインイベントは棚橋&宮原とタイチ&ジェイクが対決する豪華タッグマッチ。ともに後楽園デビューの棚橋と宮原は2019年2・19両国大会『ジャイアント馬場没20年追善興行』でタッグ対決(棚橋&ヨシタツvs宮原&関本大介)で初遭遇。今度はエースタッグ初結成が実現することになった。

 新日本&全日本越境タッグ対決はどこを切り取っても見どころ満載の一戦となった。初対決となった棚橋とジェイクが激しい打撃戦を展開すれば、タイチは宮原をサッカーボールキックで蹴り飛ばし、ノド輪や拷問コブラで絞め上げた。その後も宮原はジェイクのムーンサルトなどに攻め込まれた。

 ならばと棚橋と宮原はダブルバックドロップでジェイク、タイチを次々に叩きつけて応戦。ジェイクが棚橋を腕ひしぎ逆十字、タイチが宮原を聖帝十字陵で同時に捕らえたが、エースタッグも負けてはいない。棚橋がテキサスクローバーホールで切り返し、逃れた宮原もスネークリミットでタイチを捕らえて見せ場を作った。

 その後も棚橋がスリングブレイドを決めれば、ジェイクもハイフライフローを自爆させて後頭部へのジャイアントキリングで応戦。宮原とタイチはフロントハイキックを打ち合い、宮原のスタンドブラックアウト、タイチのジャンピングハイキックが次々にさく裂。終盤には棚橋と宮原がダルマ式ジャーマンとシャットダウンスープレックスを同時に決めようとしたが、阻止したタイチがジャンピングハイキック、ジェイクがハイキックで逆襲して勝負は最後まで決まらず。タイムアップとなった。

 2団体のトップ4選手による豪華タッグマッチは30分では決着つかずドロー。試合後、次につながるかもしれない展開があった。ジェイクが「こんないろんなものが積み重なっているんだ。なあ、もっとやったら面白くなるんじゃないか?」と呼びかけると、棚橋も「俺から一個提案があるよ。ジェイク、新日本に上がってこいよ」と呼応。場内からどよめきと大拍手が起こった。そして最後は宮原が最高マイク。「後楽園ホール最高ですかぁ!?」の叫びの後に、「僕たちは後楽園ホールを最高に〜!」と続けて逸材にマイクを向けると、棚橋が「愛してま〜す!」と締め。聖地60周年記念・還暦祭の幕が華々しく降りた。

プロ格 情報局