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4/30【ハードヒット】光留がメインで渡慶次と熱戦ドロー、恒例の8月・川崎大会開催を示唆

 『ニコプロpresentsハードヒット EYES OF BEAST 2022』が30日、東京・新木場1stRINGで行われ、佐藤光留が渡慶次幸平と時間切れドロー。恒例となりつある8月の富士通スタジアム川崎大会の開催をほのめかした。

 2022年最初の興行となったこの日、主催者・光留はメインイベントで渡慶次と対戦した。渡慶次はミャンマーの格闘技・ラウェイで名をはせた猛者で、今年2月にはRIZINに参戦し、ハリー・スタローンにKO勝ちを収めている。

 渡慶次がストンピング攻撃を繰り出せば、光留は頭突きを打ち込んで応戦。ともに反則行為でイエローカードが提示される荒れた展開で幕を開けた。その後、テイクダウンを奪った渡慶次が掌底を振り下ろし、スリーパーを仕掛けたが、光留も掌底で応戦。両者はハイキックも打ち合った。

 譲らない攻防は続き、光留がアキレス腱固めを仕掛ければ、渡慶次もヒールホールドで切り返して応戦する。光留が腕ひしぎ逆十字でエスケープを奪えば、渡慶次はフック気味の左掌底でダウンを奪って3-3のイーブンに。すかさずフロントネックロックで捕らえたが、光留もしのいでタイムアップとなった。

 強敵・渡慶次と時間切れドロー。試合後、光留は「途中から渡慶次選手の掌底で両目のコンタクトが外れて獣がどうか分かりませんでした」と明かし、「でもあなたのパンチは人間のものじゃないよ! だからこれからも言葉の通じる、プロレスラーなんだか格闘家なんだかラウェイファイターなんだかよく分からない渡慶次幸平でいてください」と渡慶次にエールを送った。

 さらに光留は「ちょっとフライング発表なんだけど、8月21日は空いてるかい?」と問いかけた。渡慶次が「空いてます」と即答すると、「ちょうどよかった。その日、神奈川県の川崎っていうところで何かあるみたいだから、昼から夜まで空けておいてください。これはマイクを通じて、僕が個人的に渡慶次選手に言ったことなので、皆様も全然気にしなくていいですけど、僕は8月21日! 川崎で何かあると思うので、よろしくお願いします」と恒例となりつつある富士通スタジアム川崎大会の開催を示唆した。

 セミファイナルではBASARAの阿部諦道と全日本の田村男児が対決した。阿部が腕ひしぎ逆十字でファーストエスケープを取れば、田村も俵返しを連発してダウンを奪って譲らず。その後も田村は持ち前のレスリングテクニックを活かしてグラウンドで互角の攻防を展開。ならばと阿部はソバット、掌底でダウンを奪うと、田村もダンロックでエスケープに追い込んだが、時間切れ引き分けに終わった。

 先月16日にRIZIN2連勝を飾ったばかりの関根“シュレック"秀樹が松本崇寿と組んでロッキー川村2&ビッグジョーと柔術タッグマッチで対戦。最後は腕ひしぎ逆十字がT前でロッキーからタップを奪って快勝した。


【試合後の光留】
ーーまずは大会の総括を

▼光留「あー、あー……目が見えないね。はい。何て言えばいいのかな……。今日、試合を組んだときにプロレスは渡慶次選手、1年が経つんですよ。で、(ハードヒットは)端くれとはいえプロレスの大会に出て、このままで終わってほしくなっていうのはあるし。それは引き込んだ人間の責任も少し感じているし。だからもっとハードヒットの中の大事なものをやってもよかったですけど、全試合、今日はよかったです! いい試合もよかったし、よくない試合もよかったんで。じゃあ俺の試合どうするってなって、渡慶次選手の目を見たら覚悟決まって。『よし、OK! 今日はこれだ!』って。もっとグラウンドで得意な技もあったし、展開もあったと思うんですけど、関係ねえって思って。どんな練習より、インターネットで人を何十万人論破したってね、1回の試合に勝るものはないっていう経験値ってありますからね」

ーー今回が2022年一発目の大会でしたが、昨年は対抗戦があって、また違うフェーズに入ったかなという感じでしたが

▼光留「だからアレがあると思ったから4月までやらなかったんですよ! したらね、まぁ……人には人の言い分があるんでね。私には関係ないです! ホント図らずも1年前にリング上で聞いた『これ出来る?』ですよ。やりゃあいいってもんじゃないけど、出来てもいねぇ奴がぐちゃぐちゃ言うなって話」

ーーセミの阿部vs田村の試合は、若い二人がこれからのハードヒットというか、未来のハードヒットが見られた試合でしたが

▼光留「よかったですし、今日、個人的なMVPをあげるとしたら椎葉おうじ選手かな。彼には何て言うかな……ホント、オープニングで言ったんですけど、バイトみたいな目をしてるヤツが多いって。それを言ったヤツはあまり好きじゃないですけど。でも『ああ、なるほどな』って思った。でも椎葉選手の目は違ったと思います。あの独特のステップも、物怖じせず行くところも、プロレスっていろんなものがあるんだってものを“知る"んじゃなくて“飛び込んでいく"覚悟もあったし。その先輩なんだから阿部は。これから大変だと思うし。だからそれに向かっていくダンちゃんの潜在能力も考えたら、ぶっちぎりのセミだったんで、今日は。よかったと思いますね」

ーー次回大会の予定は?

▼光留「実は7月に予定しています。これは普段のハードヒットとちょっと違うやつ。あと8月21日は何かあると思っておいてください」

プロ格 情報局