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5/6【タカタイチマニア】葛西-デスペがシングルで合意、再会戦で壮絶ハードコア戦 デスペは“刺激"糧にBOSJ優勝宣言

『タカタイチマニア2.5』東京・後楽園ホール(2022年5月6日)
○葛西純&本間朋晃vsエル・デスペラード&DOUKI×

 デスペラードと葛西が3年ぶりの再会で壮絶なハードコア戦を展開。葛西のシングル要求に合意したデスペラードは「極上の刺激」を糧にスーパージュニア優勝を誓った。

 デスペラードと葛西が初遭遇したのはタカタイチマニア2019年5・7後楽園大会。シングル対決を行った両者は再試合にもつれ込むハードコアな激闘を展開し、ノーコンテストに終わった。決着はならなかったものの、この一戦によって二人の間に団体、キャリアを超えた信頼関係が芽生えた。そして初対決からちょうど3年。この日、両者の再会対決が再びタカタイチマニアのリングで実現した。

 デスペラードが鈴木軍の盟友・DOUKI、葛西が大日本時代の先輩・本間とそれぞれ組んで激突した。試合はリングアウトなしで、特に危険とみなされた以外の反則が認められる凶器持ち込みハードコアマッチに急きょ変更となった。

 先手を取ったのは葛西。ホッチキスでデスペラードをもん絶させ、場外へのパールハーバースプラッシュでテーブル葬。孤立したDOUKIの額を凶器で切り刻んで血祭りに上げた。本間もDOUKIをラダーめがけて投げつけ、かつてのデスマッチファイターの片りんを発揮。DOUKIをイスにセットしてイスをフルスイングした。

 それでもDOUKIがミサイルキックで突破口を開き、息を吹き返したデスペラードが挽回。本間の左足をイスで殴打してからマフラーホールドで絞め上げた。カットに入った葛西が凶器で背中を切り刻んでも凶器を奪い取って葛西の額を引き裂いて徹底抗戦。葛西をテーブルに投げつけると、エプロンからのダイビングボディプレスでテーブルクラッシュをお返し。テーブルの破片で葛西の脳天をめった打ちにした。

 デスペラードは止まらない。持参した有刺鉄線入りボックスの上に本間を乗せ、ダイビングボディプレスで急降下。葛西が「昔を思い出せ!」とゲキを飛ばす中、本間がラリアットで反撃すると、タッチを受けた葛西がエルボー合戦、頭突き合戦でデスペラードとゴツゴツに火花を散らす。強烈なエルボーで制したデスペラードは大量の空き缶をセットしたボックスのフタを投入したが、葛西がブレーンバスターでその上に投げつけて譲らない。

 本間がラダーを利してのドラゴンスクリューからの足4の字固めでDOUKIを分断すると、葛西は自分の右足を引っかけての変型腕固めでデスペラードを絞め上げた。ダブルアームパイルドライバーで追い討ちをかけたが、DOUKIがデッドリードライブで阻止。延髄斬りで本間を蹴散らす好フォローに出た。

 鉄製ゴミ箱殴打、ゴミ箱へのブレーンバスターと攻め立てたDOUKIはデイブレイクもさく裂させたが、葛西は3カウントを許さない。本間との合体ブレーンバスターをさく裂させると、ラリアットで追い討ち。コーナーに足場を作ると、イスを6脚並べると、足場の上から「いきまーす、タイガーデストロイヤー」と予告し、雪崩式前方回転タイガードライバーでイスの山に叩き落とした。そして足場の上からパールハーバースプラッシュを放った。DOUKIも3カウント寸前に返す粘りを見せたものの、葛西は垂直落下式リバースタイガードライバーでダメ押しして3カウントを奪った。

 葛西がデスペラードとの再会マッチを制した。試合後、赤いバラを手にすると、「おい、デスペ。今日の刺激をありがとう。しかしだ、俺っちはよ、単なる刺激では満足できない体になっちまった。超刺激が欲しい。つべこべ言わずシングルやろう」とバラを差し出して要求。デスペラードも即座に受け取って呼応すると、「今日いただいた刺激を持って俺はスーパージュニア優勝します」と宣言し、「シングル、いつどうなるかわかんないけど、必ずやりましょう」と葛西と拳を合わせて一騎打ちを誓い合った。

【デスペラードの話】「最高。楽しい。けど、しんど。これよりもっとハードなこと毎日あの人たちやってんだろ? 素晴らしい。本当に尊敬する。でも俺はやっぱり憧れだけじゃね、そこまでいけない。毎日デスマッチがしたいとかそういうことじゃない。俺には言い方悪いかもしれないが、そんな根性はねぇ。凄いよ。ホントに人じゃねぇ。凄い。でも、最っ高に楽しい! 葛西さん、素晴らしい。これが刺激。俺が与えられてるってことはホントに幸せです。いただいたこいつ(バラ)大事にしますよ。もらったものはこれだけじゃない今日は。刺激。しびれるような極上の刺激だ。スーパージュニア、俺の対格に立つヤツ、てめぇら覚悟しとけよ。今日みたいなことしたらすぐ反則負けになっちまうから、スーパージュニアじゃできねぇけど、それだけの根性、覚悟、いろんなもの持って俺はリングに上がる。スーパージュニア優勝する。そのあと葛西さん! 約束通りシングルお願いします」

【葛西の話】「新日本プロレスであれだけできるヤツがどこにいるんだ? 隣の先輩(本間)は置いといて、あいつぐらいしかいないだろ。俺っちはもう普通の刺激じゃ満足しねぇ体になっちまったようだ。今日、俺っちからのプロポーズ受けてくれて非常に感謝してるよ。一騎打ちどこでもいい! FREEDOMSでもいいし、新日本プロレスでもいいし。いやいやいや、やっぱり一番できるのはタカタイチのリングか? まぁ、どこでもいい。どこのリングだろうと葛西純は葛西純であり、デスペラードはデスペラードである。一騎打ち、タイマン、楽しみにしてるぜ。だからスーパージュニア、変なヤツに負けて優勝逃すんじゃねぇぞ」

【本間の話】「俺はこっから、こっから這い上がるんだよ。何度でも言ってんだろ。あきらめたら終わりだって。俺は絶対このまま終わる男じゃねぇから。IWGPタッグだってあきらめてねぇ。俺と真壁、まだまだ夢の続きあんだよ。俺みてぇな男が夢見たっていいだろ。これからだ」

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