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5/11【全日本】「サバイバル時代突入」実感も 5・15札幌・三冠戦へ宮原豪語「俺は常にトップを走ってる自信がある」

 三冠ヘビー級王者・宮原健斗が11日、東京・湯島の全日本事務所で会見。青柳優馬とジェイク・リーが争ったチャンピオン・カーニバル優勝戦を通じて「全日本プロレスサバイバル時代突入」を実感しつつ、覇者・青柳との3度目の防衛戦へ向けて「常にトップを走ってる自信があるんで。それを改めて知らしめる」と宣言してみせた。

 全日本50周年イヤーのカーニバルで宮原は史上初となる三冠王者の複数優勝に挑んだものの、Bブロック敗退で夢とついえた。優勝したのは同ブロックの青柳。最年少優勝の勢いそのままに、5・15札幌大会で今度は三冠史上最年少戴冠を狙う。

 青柳とジェイクが争った優勝戦を実況席から見守った宮原は「宮原健斗がいなくても成立するチャンピオン・カーニバル優勝決定戦を見て、全日本プロレスは次のステージに来たんだ」と感じた。そして「個々のレスラーが己の主張をしないと生き残れない。全日本プロレスサバイバル時代突入」を実感させられた。

 言い換えれば宮原、青柳、ジェイクの3強時代。最高男は5・15札幌・三冠戦をその幕開けと定めている。「だからこそ俺も必死に生き残るし、必死にこのベルトを守るし、負けられない」と必勝を誓う宮原は「僕は常にトップを走ってる自信がある」とキッパリ。「それを北海道の皆さんと日本全国の皆さんに改めて知らしめようかなと。ジェイク・リーと青柳優馬の優勝決定戦で次のステージに確実に進んでる。ただ俺がいるよというのを日本全国に見せつけたい」と宣言してみせた。

 4日後に控える三冠V3戦で宮原は「宮原健斗と青柳優馬の真の戦いが始まる」と考えている。「レスラーってのは1試合でいきなりトップに上りつめることができますからね。それは僕も経験してきたんで。おそらく彼はそんな状態なんでしょう」と青柳の勢いを実感してはいるが、最高男はエースの自信を胸に、5・15札幌・三冠戦で「生き残る」構えだ。


☆5/15(日)北海道・ホテルエミシア札幌(新札幌)『2022 SUPER POWER SERIES〜50th Anniversary Tour 札幌2DAYS〜』14:00開始

▼三冠ヘビー級選手権試合
[挑戦者/2022 Champion Carnival優勝者]
青柳優馬
vs
宮原健斗
[第65代王者]
※宮原3度目の防衛戦


【会見の模様】
――チャンピオン・カーニバル優勝の感想を

▼青柳「2022チャンピオン・カーニバルを制覇し、さらに最年少優勝記録を塗り替えることができた青柳優馬です。本当に自分の実力だけじゃなく、運もよかったですし、応援してくださったお客さんのおかげだなと。この結果は僕一人では絶対なしえることができなかった。記録を塗り替えることもそうですし、チャンピオン・カーニバルに優勝するっていうことも僕一人の実力では絶対にできなかったことなので、僕のことを応援して下さった方、支えてくれた方にとにかく感謝したいですね。本当にありがとうございます」

――5・15札幌大会での三冠戦へ向けた意気込みを

▼青柳「チャンピオン・カーニバルの最年少優勝記録というものを塗り替えたので、ついでに三冠の最年少戴冠記録も塗り替えてみせたいと思います。今、全日本プロレスがたぶん変わりつつあると思うんですけど、表面上だけでもこのベルトを僕が獲って、全日本プロレス変わったなっていうものをお見せしたいですね」

――最年少戴冠記録は宮原選手が樹立しているが?

▼青柳「そういったところも含めて記録を塗り替えてやりたいですね。記録を持った本人から奪ってこそ面白みがあるんじゃないかなと思いますので。最年少記録塗り替えたい。いや塗り替えます」

▼宮原「宮原健斗です。まずは先日のチャンピオン・カーニバル優勝決定戦。宮原健斗がいない、宮原健斗がいなくても成立するチャンピオン・カーニバル優勝決定戦を見て、全日本プロレスは次のステージに来たんだと感じました。そして全日本プロレスは個々のレスラーが己の主張をしないと生き残れない。全日本プロレスサバイバル時代突入ですよ。だからこそ俺も必死に生き残るし、必死にこのベルトを守るし、負けられないですよ。そして今までタッグパートナーとして組んできた青柳優馬。宮原健斗と青柳優馬の関係性は今まで通りとはいかないでしょう。青柳優馬と宮原健斗の何かが始まり、何かが終わる。俺はそんな感じがしてます。北海道での三冠戦、見逃せない戦いになるでしょう」

――チャンピオン・カーニバル初優勝によって自分の中で変化はあった?

▼青柳「自信がついたというのが特にそうなんですけど、新たに記録を塗り替えたということで、変なたとえですけど、ぐらついた箱の上に自分が立ってる状態のような。ちょっと不安定な感じの気分ですかね。26歳で大幅に最年少優勝記録を変えたんですけど、よくよく考えたら今、全日本プロレス、僕よりも若いヤツらがいっぱいいますし、同じチャンピオン・カーニバルに出場した本田竜輝もまだ21歳、22歳とかじゃないですか。来年もしまたあいつが出ることになったりしたら、それを塗り替えられるチャンスもあるわけで。僕はこれ以上どんどん年を重ねて、最年少記録なんて塗り替えられないですから、そのへんは怖いですね。そういう不安定な状態にあるので、このベルトを奪って、その不安定な状態から安定させたいなと思ってます」

――三冠最年少戴冠記録を更新するにはあと5ヵ月しかないが?

▼青柳「もうあと5ヵ月だけなんですか?(苦笑) 変な言い方ですけど僕も年取っちゃいましたね。残り5ヵ月しかないですし、次チャンスを逃したらいつ巡ってくるかわからないですから。やっぱり今回の5月15日、札幌で奪うことを前提で頑張りたいと思います」

――青柳選手がチャンピオン・カーニバルに優勝したことで今までと違う部分をどこに感じた?

▼宮原「もう、そう感じることのできないぐらい敵対心があるんで、僕には。それは僕が上から見てると、その質問に答えられるんですけど、おそらく対等なんですね。優勝決定戦の舞台にいないわけですから。悔しさしかないですよ」

――優勝を逃したことで今回の三冠戦は名誉挽回になる?

▼宮原「挽回するつもりはないですね。僕は常にトップを走ってる自信があるんで。それを北海道の皆さんと日本全国の皆さんに改めて知らしめようかなと。ジェイク・リーと青柳優馬の優勝決定戦で次のステージに確実に進んでるわけなんで。ただ俺がいるよというのを日本全国に見せつけたいと思ってるんで」

――宮原選手にはシングル未勝利だが、カーニバル優勝を経ての挑戦で初勝利を挙げる自信は高まった?

▼青柳「そうですね。舞台は整ったかなと。チャンピオン・カーニバルのトロフィー引っ提げて、対宮原健斗。今まで1対1で勝ったことないですからね。舞台は整ってるんで、その舞台をうまく僕がどう輝かせるかがこの三冠戦の僕のテーマだと思いますので。もちろん勝って、そしてさらに記録を持った男からベルトを獲って記録を塗り替えたい。それだけですね」

――チャンピオン・カーニバルを通して青柳選手に成長を感じた?

▼宮原「間違いなく僕の歴史の中でプロレスラーとこんなに長く組んだのはおそらく青柳選手が僕にとって一番長いパートナーなんで、特別な思いがあるかと言えばあるんだと思いますよ。だからこそ、あのチャンピオン・カーニバルの舞台で彼が入場しているシーンを見て、コツコツ積み上げたら花開くってこういうことなんだと入場の時に感じたしね。ただ、僕のSNSで言ったんですけど、宮原健斗と青柳優馬の真の戦いが始まると。彼はチャンピオン・カーニバル決勝戦のあとのリング上で『これでようやく胸張ってあんたの前に立てますよ』と言ったんですね。その言葉が全てじゃないですか。1対1の勝負ですよ。だからこそ彼が成長したとか、僕はそういう物差しで言うつもりはないし、レスラーってのは1試合でいきなりトップに上りつめることができますからね。それは僕も経験してきたんで。おそらく彼はそんな状態なんでしょう」

――宮原選手が「二人の間で何かが始まり、何かが終わる」と発言したが、その実感はある?

▼青柳「今まで確かに長いこと組んでましたし、最強タッグも2連覇して、何だかんだいって歴史に名を残した名タッグだとは思うんですよ。ただ、今まで組んでたってだけで、自分が宮原健斗の横に並び立ったとか、そういう勘違いしてたんですよ。やっぱりまだまだ遠い存在だなと未だに思ってるんで。ようやくチャンピオン・カーニバルのトロフィーを手に入れた時に、背中が見えてきたかなぐらいの感じです。それだけ特別な思いもありますし、今後どうなるかは当日、三冠戦を戦ってみないとわからないかなと。チャンピオン・カーニバルの優勝決定戦のあとに僕がお客さんに謝ってた姿を見ましたよね? 皆さん。ああいう感じで戦ってみたら何かが変わるかもしれないし、変わらずそのままかもしれないですね。そのへんはさっきも言ったように当日タイトルマッチが終わってみないとわからないです」

――優勝戦のあとに「お前の作る景色を見せろ」と言っていたが、青柳選手が作る景色に期待することは?

▼宮原「僕がさっき言った通り全日本プロレスはサバイバル時代に突入したと思ってるんで。ジェイク・リーが作り出してる景色というのが今あって、宮原健斗が作り出してる景色があって、おそらくプロレスファンの人は青柳優馬の景色はどうなんだと。僕が何を期待するじゃなくて、見てる人が青柳選手が描く景色を期待してると思うんですよ。おそらくジェイク・リー選手と青柳優馬選手が優勝決定戦で戦って、僕が解説席で見てる。これがまさに運命なんですよ。だからこそ、この3人が描く景色はそれぞれ違うんで。もうこの3人のサバイバルの時代に突入してるわけですよ。だから彼が作り出す景色ってものに何を期待するとか、そんな上から言うこともないし、俺も必死に防衛しないといけないんで。俺の景色と彼の景色どっちを世間が求めるんだと。僕はそういうつもりで今回戦うんで、何も期待することなんかありませんよ」

――今3強時代に突入したと?

▼宮原「3強時代? でいいのか?と他のレスラーに逆に問いたいですよ。おそらくこの3人を求めてるんですよ、マスコミも世の中も。こんな運命的な3人はいないでしょ。じゃあ他のレスラーは、他のヘビー級の選手は己の主張をしないとおそらく突っ走ると思いますよ。すぐにそんなのきますよ。それが俺が言ってる次のステージだから。そして俺が言ってるサバイバルはそういうこと。何もしないとおそらくこの3人は突っ走りますよ。それぞれの景色を。それが北海道で始まりだから。見ててください」

※写真撮影後、青柳が握手を求めたが、宮原は拒否背中を見せて去ろうとすると、青柳がバックを取ってジャーマンの構え

▼青柳「ジョークです。ちょっとしたジョークです。オールジャパンジョークってやつです(笑) すいません。15日よろしくお願いします。(宮原が去ると)握手してもらえませんでした」

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