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5/13【新日本】3連覇&最多V4へヒロム「ストップ・マイ・ビクトリー!」、デスペ発言にDOUKI激怒で一触即発、リンダマン「爪痕残す」 『BEST OF THE SUPER Jr.29』会見

 『BEST OF THE SUPER Jr.29』へ向けた会見が13日、東京・八芳園で行われ、出場全20選手が出席。史上初の3連覇と最多優勝V4のダブル記録更新を確信する高橋ヒロムが「ストップ・マイ・ビクトリー!」と出場選手たちに迫れば、エル・デスペラードとDOUKIは鈴木軍同士で乱闘寸前となり一触即発。初出場のエル・リンダマンは「爪痕を残す」と宣言した。

 新日本50周年イヤーのジュニアの祭典は3年ぶりの単独開催。総勢20名が出場しての2ブロック制リーグ戦で栄冠が争われる。開幕が2日後に迫ったこの日、出場全選手が出席しての会見が行われた。

 Aブロックは昨年覇者・ヒロム、IWGPジュニアヘビー級王者・石森太二がエントリーした激戦区。「絶対王者」化を宣言している石森はすでにシングル二冠をぶち上げているが、昨年覇者・ヒロムは史上初の3連覇と史上最多優勝V4とダブル記録更新がかかる。「BOSJ29攻略本」を手に登場したヒロムは「今年のスーパージュニア、非常に熱を感じます。大会が始まる前に盛り上がることが確定している」と成功を確信。一方で「その期待をはるかに超えてこそ、BEST OF THE SUPER Jr.」と言い切ってみせた。

 そのためにも記録ダブル更新を成し遂げるのみだ。が、一方で「当たり前のようにこのヒロムちゃんが3連覇、そして4度目の優勝という前人未到の快挙を成し遂げてしまいます。それはどうなんだよ? あまりにも普通で、ファンの誰もが予想してしまう結果になってしまうんじゃないか」と自ら疑問符。「どうか、どうかAブロックの皆様、高橋ヒロムの3連覇、そして4度目の優勝を止めてください。よろしくお願いします。ストップ・マイ・ビクトリー!」とAブロックのメンバーたちに訴え、その場に土下座。さらに「ストップ・マイ・ビクトリー♪」と歌いながらダンスを披露した。

 Aブロックは4人の初出場組が名を連ねた。その一人がUNITED EMPIREの新メンバーとして初参戦を果たすフランシスコ・アキラだ。かつてレギュラー参戦していた全日本で世界ジュニアヘビー級王座を戴冠し、実力は折り紙付き。新日本初参戦へ向けて「ここにいる選手たちが俺より有名で才能にあふれていることもわかっているが、それが俺を興奮させている」と高ぶりつつ、「そういう選手たちを相手になぜ俺がイタリア最強レスラーと呼ばれているかを見せられる。なぜウィル・オスプレイがUNITED EMPIREに招き入れてくれたかもわかるだろう」と自信満々。「ファイナルに勝ち上がってくるであろうエル・デスペラード、あいつを倒して、あのへんなマスクを剥いでやる」と決勝の相手を指名したうえで初出場・初優勝を予告してみせた。

 また、田口隆祐は「今のヒロム選手のスピーチで私、スイッチが入りました。今年のスーパージュニア、テーマはふざけない、まじめにやる、ケツは使わない」と宣言。リーグ戦期間中はヒップアタックを封印し、「一切のおふざけなし」の本気モードで10年ぶりの優勝を狙う構えをみせた。

 Bブロックは誰が優勝しても初制覇となる。前IWGPジュニア王者のデスペラードは返り咲きへの足がかりとして初の栄冠を勝ち取りたいところだ。タカタイチマニア5・6後楽園大会では葛西純との再会対決が実現し、「極上の刺激」を得たばかり。自ら名前を挙げて対戦を希望していたリンダマンを筆頭に内外の豪華メンバーが集い、モチベーションも高まっている。

 その中でデスペラードは同じ鈴木軍のDOUKIに苦言を呈した。DOUKIはタカタイチマニア5・6後楽園大会でデスペラードのパートナーを務めたものの、葛西&本間朋晃組に敗退。自ら「3年前と同じ噛ませ犬」と発言していた。「あろうことか試合に負けたからって、それで3年前と同じ噛ませ犬だった? 俺たちと3年間も一緒にやってて何の成長もなかったっていうこと自分で言ってるバカがいましてですね。これが非常にムカついてまして。このシリーズにわざわざ入ってくる必要あるのかなと」と痛烈に批判し、出場資格に疑問符をつけた。

 これにはDOUKIも黙っていられなかった。コメント中のデスペラードに詰め寄り、「ナメんじゃねぇぞ」と頭突きをかました。デスペラードも頭突きで応戦し、両者は至近距離で視殺戦。5・28幕張大会での公式戦を前に遺恨が芽生えた形となった。両者が引き離されるとデスペラードは「どうせ負け犬になるんだ、このシリーズで」と直接対決へ向けて通告した。

 Bブロック注目の存在は初出場となるリンダマンだ。3・1日本武道館大会で相思相愛だったデスペラードとの初遭遇が実現。スーパージュニアで同ブロックとなり、ついに一騎打ちを迎える。当然、リンダマンが意識するのはデスペラードの存在。GLEATのG-REX王者として出場し、スーパージュニア期間中のGLEAT5・18後楽園大会では同王座防衛戦(vs入江茂弘)も控える過酷日程で、デスペラードから「シングルのベルト持ったまま上がってくれてる選手もいるし、シリーズ中にタイトルマッチをやる、こんないかれた選手なかなかいない。こんな人が来てくれてることも楽しみ」と評されて、「デスペラード選手が1・4東京ドームの試合のあとからずっと声を上げてくれた。本当に感謝しております」と謝意を示した。

 「160cm、70kg、運動神経ゼロ、体育赤点、偏差値30、そして新日本プロレス練習生募集書類審査落ち!」と自虐したリンダマンだが、「まさに選ばれざる者の典型であるこの私がここに選ばれて、ここにいることに何か意味があるんじゃないか」と確信している。ジュニアの祭典で結果を出し、存在を示せば、GLEATの底上げにつながるのは間違いなし。過酷な戦いを覚悟のうえでリンダマンは「新日本プロレス以外で切磋琢磨してきた選手、関係者。そして応援してくれた新日本プロレス以外のファンの皆様の気持ちを勝手に背負わせていただいて、このBEST OF THE SUPER Jr.、爪痕を残していこうと思います」と宣言し、優勝後へ向けた予行演習とばかりに「みんなでGLEATしようぜ!」と拳を突き上げた。

 なお、スーパージュニア初の大会テーマ曲が決定。blank paperの新曲「High legacy」が使用されることになった。


☆『BEST OF THE SUPER Jr.29』

[出場選手]
▼Aブロック
高橋ヒロム(3年連続7度目の出場)
田口隆祐(17年連続19回目の出場)
YOH(2年連続5回目の出場)
金丸義信(2年連続5回目の出場)
石森太二(5年連続6回目の出場)
SHO(5年連続5回目の出場)
クラーク・コナーズ(初出場)
アレックス・ゼイン(初出場)
エース・オースティン(初出場)
フランシスコ・アキラ(初出場)

▼Bブロック
マスター・ワト(3年連続3回目の出場)
ロビー・イーグルス(4年連続4回目の出場)
BUSHI(7年連続10回目の出場)
DOUKI(4年連続4回目の出場)
エル・デスペラード(3年連続6回目の出場)
エル・ファンタズモ(2年連続3回目の出場)
ティタン(3年ぶり3回目の出場)
TJP(11年ぶり2回目の出場)
ウィーラー・ユウタ(初出場)
エル・リンダマン(初出場)

[公式戦日程]
▼5/15(日)名古屋
●Aブロック
YOHvs石森
田口vsヒロム
アキラvsSHO
ゼインvs金丸
オースティンvsコナーズ

▼5/17(火)酒田
●Bブロック
ティタンvsデスペラード
ワトvsTJP
イーグルスvsユウタ
BUSHIvsファンタズモ
リンダマンvsDOUKI

▼5/18(水)仙台
●Aブロック
ヒロムvsアキラ
田口vs石森
ゼインvsSHO
オースティンvs金丸
YOHvsコナーズ

▼5/19(木)八戸
●Bブロック
デスペラードvsTJP
ワトvsファンタズモ
イーグルスvsBUSHI
ティタンvsリンダマン
ユウタvsDOUKI

▼5/21(土)青森
●Aブロック
ゼインvs石森
オースティンvsヒロム
YOHvs金丸
田口vsアキラ
コナーズvsSHO

▼5/22(日)秋田
●Bブロック
ユウタvsデスペラード
ティタンvsファンタズモ
ワトvsBUSHI
リンダマンvsTJP
イーグルスvsDOUKI

▼5/24(火)後楽園
●Aブロック
石森vsSHO
ヒロムvs金丸
YOHvsオースティン
田口vsコナーズ
ゼインvsアキラ

●Bブロック
デスペラードvsリンダマン
ワトvsイーグルス
DOUKIvsファンタズモ
BUSHIvsユウタ
ティタンvsTJP

▼5/25(水)後楽園
●Aブロック
YOHvsヒロム
金丸vs石森
田口vsSHO
コナーズvsアキラ
オースティンvsゼイン

●Bブロック
ワトvsデスペラード
イーグルスvsTJP
リンダマンvsファンタズモ
ティタンvsユウタ
BUSHIvsDOUKI

▼5/26(木)後楽園
●Aブロック
ヒロムvsSHO
オースティンvs石森
YOHvsアキラ
田口vsゼイン
コナーズvs金丸

●Bブロック
イーグルスvsファンタズモ
BUSHIvsデスペラード
ユウタvsリンダマン
DOUKIvsTJP
ワトvsティタン

▼5/28(土)幕張
●Aブロック
ヒロムvsゼイン
オースティンvsSHO
田口vsYOH
コナーズvs石森
金丸vsアキラ

●Bブロック
デスペラードvsDOUKI
イーグルスvsリンダマン
TJPvsファンタズモ
ワトvsユウタ
ティタンvsBUSHI

▼5/29(日)大田区
●Aブロック
アキラvs石森
金丸vsSHO
田口vsオースティン
コナーズvsヒロム
YOHvsゼイン

●Bブロック
イーグルスvsデスペラード
ユウタvsファンタズモ
BUSHIvsTJP
ティタンvsDOUKI
ワトvsリンダマン

▼5/31(火)富山
●Aブロック
田口vs金丸
YOHvsSHO
コナーズvsゼイン
ヒロムvs石森
オースティンvsアキラ

●Bブロック
ワトvsDOUKI
イーグルスvsティタン
BUSHIvsリンダマン
デスペラードvsファンタズモ
ユウタvsTJP

▼6/3(金)武道館
優勝決定戦
Aブロック1位vsBブロック1位


【Aブロック会見の模様】
▼ヒロム「高橋ヒロムです! よろしくお願いします! 今日も頑張ります! 皆さん、ホントによろしくお願いします! 張り切ってます! イエイ! 今年のスーパージュニア、非常に熱を感じます。選手だけじゃなく、スタッフの皆様の熱も非常に高く感じております。そして何とテーマ曲、あの今話題のブラックペーパーさんがまさかテーマ曲を作ってくださるなんて非常にうれしいです。いやぁ、大会が始まる前から間違いなく盛り上がることが確定しているこのBEST OF THE SUPER Jr.。でも、その期待をはるかに超えてこそ、BEST OF THE SUPER Jr.だと思っております。しかーし! このまま普通にいってしまうと、当たり前のようにこのヒロムちゃんが3連覇、そして4度目の優勝という前人未到の快挙を成し遂げてしまいます。それはどうなんだよ? あまりにも普通で、ファンの誰もが予想してしまう結果になってしまうんじゃないかと。そこで皆さんにお願いがあります。どうか、どうかAブロックの皆様、高橋ヒロムの3連覇、そして4度目の優勝を止めてください。よろしくお願いいたします。ストップ・マイ・ビクトリー! ストップ・マイ・ビクトリー! いや、頭が高い! 皆さん! よろしくお願いいたします! ヒロムちゃんの3連覇! そして4度目の優勝という前人未到の快挙! どうか、どうか止めてください! よろしくお願いいたします!(と土下座) ストップ・マイ・ビクトリー! ストップ・マイ・ビクトリー♪ ストップ・マイ・ビクトリー♪ イエイ! ヘイ、セイ・カモン! ストップ・マイ・ビクトリー♪ ヘイ・カモーン! もう大丈夫です。すいません、ありがとうございました。すいません、失礼します。皆さん、どうかヒロムちゃんを止めてください。以上です」

▼田口「よろしくお願いします。今のヒロム選手のスピーチで私、スイッチが入りました。今年のスーパージュニア、テーマはふざけない、まじめにやる、ケツは使わない。このへんのことをテーマにやっていきたいと思います。真面目にふざけてるとか、そういうことじゃなくて、本当に真面目にやります。一切のおふざけはなしで、初戦のヒロム戦から全力でぶつかっていきたいと思います。そしてケツは使わない。ヒップアタックもこのシリーズは使わないでいけたらなと思います。ストップ・ヒロムズ・ビクトリーということで今年のスーパージュニアは頑張りたいと思います。以上です」

▼YOH「CHAOS、DIRECT DRIVEのYOHです。スーパージュニア、1試合1試合、ベストで。ベストでいきます。以上です」

▼コナーズ「(日本語で)お疲れ様でーす。久しぶりですね。俺はクラーク・コナーズ。練習してきた日本語はこれだけだったので英語で話したい。ホテルでずっと何を話そうか考えてきた。今、自分の言葉でしゃべるのが何よりだと思い、何も読まず自分の言葉を話したい。まずは日本のファンの皆さんに巡業中に日本中で会えるのを楽しみにしている。本当に心から皆さんに会えなくて寂しかったよ。ただ一つこのトーナメントで気になっていることがある。それは何かというと俺は一つもメインで組まれていないということだ。これは俺に対する無関心なのか、それともしばらく日本で俺のことを見ていなかったからなのかわからないが、俺がどれだけニュージャパンストロングで圧倒的な強さを見せてきたのか。そのショーが世界中でどれだけの反響があったのかを考えれば、少しおかしいのではないかと思っている。しかしながら、ここで文句を言ってもしょうがない。言葉よりも自分の行動で見せたいと思う。LA道場からここまで来た。Aブロック全員を倒す勢いでチャンスをつかみ取り、6月3日、日本武道館で『BEST OF THE SUPER Jr.29』のチャンピオンになってみせる。俺が何をできるのか、そして俺がなぜ世界最強なのかをそこで見せたいと思っている。そしてファンに一言メッセージがある。これから3週間ワイルドになろうぜ」

▼金丸「今年もこのメンバーたち、きっと優勝狙ってると思うけど、まあね、俺には関係ない話で。そういうヤツらの足元すくってやろうかなと。それしか考えてない。それと個人的には田口、この間の福岡での、あの柔らかい、生暖かいケツの感触忘れてねぇよ。お前がケツ封印? どうなるかな? そして次はアンダータイツ必ずはいてこいよ」

▼石森「まずは3年ぶりの単独開催。例年通りあった形のジュニアの祭典ができることをうれしく思う。Aブロック、俺の天敵がいて、明らかにヘビー級なクラーク、YOHに、破天荒なヒロム、それ以上に破天荒なガイジン、Xディビジョン王者、イタリア人青年に、最後はレンチに頼り切ってるアンちゃんか。ここを突破しねぇと俺が決勝でやりたいと思ってるファンタズモ、また決勝に上がってこいって言ってるデスペ、それとナメたこと言ってる、あの生意気な小さめマッチョマン、エル・リンダマンとできねぇからよ。これは試されてるなと。チャンピオン・石森太二は絶対に優勝させないという会社の強い陰謀を感じるんで、そいつを俺がぶっ壊す! 既定路線のジュニアをぶっ壊す! ありきたりなスーパージュニアをぶっ壊す! そして最終的にこのトロフィーも……ぶっ壊さないよ。いただく」

▼SHO「このメンバー見たらわかるだろ。ロクなヤツおらんやん。もう全勝優勝、余裕やね。ありがとうございました」

▼オースティン「初戦の相手のクラークがコメントしている中で、なるほどなと思うことがあったので俺からも言っておきたい。俺もメインイベントにこのトーナメント中、一度も選ばれていない。それがなぜなのか俺にもわからない。もしかしたら初来日だから、新日本プロレス初参戦だから。そういった理由があるかもしれない。しかしパフォーマーとしての俺は唯一無二の存在だ。ここだけは間違えてもらいたくない。そして自信と傲慢さは違うということも覚えておいてほしい。俺は自信がある男であり、傲慢な男ではない。3回Xディビジョンチャンピオンになり、ここまで来るために努力してきた男だ。自分自身の傲慢さを否定されることもあるが、言いたいヤツには言わせておけばいい。俺は何事も絶対に無駄にしない男だ。金も時間も与えられた機会も絶対に無駄にせず自分のモノにする。このトーナメントに出場が決まったのは絶対無駄にはできない大きなチャンスだと思っている。ここには勝ちに来た。そして忘れられないような印象を残すために来ている。俺に幸運を祈ってくれてもいいが、他人からの祈りは必要ない。なぜなら俺は俺自身で運を切り開くからだ。その運を切り開き、みせる力こそがインテリダブルだ」

▼ゼイン「ついに新日本プロレスに一つのカラーを見せる時間がやってきた。もしかしたらニュージャパンストロングで俺のことを見た人もいるかもしれない。2020年、本来ならこのBEST OF THE SUPER Jr.に来日する予定になっていたが、世界の情勢もあり叶わなかった。ようやく2年の時を経て日本に来ることができた。その2年を穴埋めするためにも、自分の時間をしっかりと作り上げるためにも、このチャンスを大切にしたいと思っている。俺の名前の横には何の肩書もない。フリーと書いてあると思う。フリー、すなわち俺は自分自身を代表してここに来た。失われた時間の穴埋めをするために、そして2020年にやるべきだったことをやりたい。何をやるべきか。それはテッペンに立つこと。俺がトロフィーを奪うところを見ていてほしい」

▼アキラ「このトーナメント、最年少での出場となった。知名度もなく、俺のことを知らない人たちもたくさんいると思うが、それは構わない。一緒に戦う選手たちが俺より有名で才能にあふれていることもわかっているが、それが俺を興奮状態にさせている。なぜなら、そういう選手たちを相手になぜ俺がイタリア最強レスラーと呼ばれているかを見せられるからだ。そして、なぜウィル・オスプレイが俺をUNITED EMPIREに直々に招き入れてくれたかもわかるだろう。対戦を呼びかけてくれたエル・デスペラードが同じブロックにいればよかったが、残念ながらいない。俺がファイナルに勝ち上がり、エル・デスペラードがファイナルに勝ち上がってくるのを待ちたい。そしてあいつのあの変なマスクを剥がしてやる。(イタリア語で)スーパージュニアで勝ち抜くのはこの俺だ。アリベデルチ」

――外から見ていたこの2年間の新日本ジュニアについての印象は?

▼コナーズ「この階級だけではなく、新日本プロレスのジュニア、ヘビー級はどこにも代えがたい最高なものだと思っているが、特にスーパージュニアは世界で最高峰だと思っている。ずっと見ていた選手たちが顔をそろえているが、この選手たちを見ながら俺は手ぐすね引いて戦えるチャンスを待っていた。勝つことはもちろん、俺がそこにいるに値する選手であること、そして俺がベストであることをここで勝ち抜くことで証明したいと機会を待っていた」


【Bブロック会見の模様】
▼ワト「このたび、やっと2ブロック制に戻ったということで凄くうれしく思います。そして今回、Bブロックには新しく初登場の選手と、シングルで一回もやったことない選手が4名います。この4人に新しい刺激をもらって楽しんで、俺が優勝します。そして前IWGPジュニアヘビー級王者エル・デスペラード、そしてAブロックにいる前BEST OF THE SUPER Jr.高橋ヒロム、そして石森太二。この3人には引っ込んでろと言いたいです。そして俺がBEST OF THE SUPER Jr.優勝します」

▼イーグルス「数ヵ月前のことを俺はラッキーだというコメントをしたが、寸でのところでチャンスを逃すということがあり、まだまだ運が足りないと思っていたが、今回4年連続4回目の出場になった。このBブロック、対戦したことがない選手が3人いる。リンダマン、TJP、ウィーラー・ユウタ。他の6人はもうすでに戦って倒したことのある選手たちなので、この3人を倒せば余裕かなと思っている」

▼ティタン「日本の皆様、ティタンからあいさつさせてもらう。俺にとってとても価値のある『BEST OF THE SUPER Jr.29』に参加できて光栄に思っている。この重要な大会に向けて準備はできており、俺の力と積み重ねた経験を届けるために来日した。14回目の来日に大きな熱意を思っている。そして日本は俺の故郷だとも思っている。俺の使命は結果はどうあれ最善を尽くすこと。ティタンは必要不可欠だと日本のファンの心に残ることを願っている。俺にこの機会を与えてくれた新日本プロレス会長、社長、すべての方々に感謝を申し上げる。俺は最善を尽くして戦う」

▼BUSHI「今年のBEST OF THE SUPER Jr.エントリーされた以上は優勝を目指すのは当然で、このリーグ戦で借りを返したいヤツもたくさんいるんで。そして初めて対戦する選手、楽しみな部分もあるけれども、俺自身、今年はデビュー15周年、節目でもあるんでね。しっかりと体調を整えて優勝決定戦へ進みます」

▼DOUKI「BEST OF THE SUPER Jr.、俺にとって特別な大会だ。というのも初めて新日本に参戦した大会がスーパージュニア。こんなリーグ戦、世界的に見てもないよ。俺にとってこのシングルのトーナメント、俺のイメージ、俺の印象を変えるいいチャンスだよ。俺はよ、こないだのタカタイチマニアの試合で葛西純、本間朋晃と、お前らにできないようななルールでやって自信ついてんだよ。お前ら休んでる間に俺はひと足早く火つけさせてもらったからよ。俺のモチベーションめちゃくちゃ高ぇぞ。内容も結果も全部ひっくるめて俺が主役になる。以上」

▼デスペラード「いろんな選手が言ったと思うけど、まずは試合の規模が元に戻りつつある。20人2ブロック制。非常にスーパージュニアとしてあるべき形に戻りつつあるなと喜ばしい。今回、シングルのベルト持ったまま上がってくれてる選手もいるし、シリーズ中にタイトルマッチをやる、こんないかれた選手なかなかいない。こんな人が来てくれてることも楽しみだし、ユウタとかTJPとか、ファンタズモも一応そうだな。海外からの注目度が高い試合、俺はいっぱい入ってる。俺は楽しみだ。非常にいい刺激だと思って、俺自身もモチベーションが上がる。これだけのメンバーがそろってる中で、俺と石森とヒロムね。引っ込んでろと。そのあと何を言うのかなっつったら、俺が優勝します。そりゃそうでしょ。みんな優勝目指してんだから。引っ込んでろって言うんだったら引っ込ませてみなさいよ。お前がポンコツだから俺たちのこと引っ込められないんでしょ。違うかい?」

▼ワト「引っ込ませますよ」

▼デスペラード「おぅ、おぅ、おぅ、おぅ。ようやくちっとはおしゃべりできるようになったじゃねぇか。こういうふうにモチベーションの高い選手もいっぱい出てきて楽しみです。の中でですよ。刺激をもらったとか、ひと足先にスイッチが入ってるだとか、アドレナリンがとか言ってますけどね。ペロス・デル・マル出身で、あろうことか試合に負けたからって、それで3年前と同じ噛ませ犬だった? 俺たちと3年間も一緒にやってて何の成長もなかったっていうこと自分で言ってるバカがいましてですね。これが非常にムカついてまして。このシリーズにわざわざ入ってくる必要あるのかなと」

※DOUKIが立ち上がってデスペラードに詰め寄ると

▼デスペラード「おぅ、おぅ。何だ? 何だ? 何だ?」

▼DOUKI「ナメんじゃねぇぞ」

▼デスペラード「ナメてんのか? 3年間、俺たちと一緒にやって何を学んだんだ?」

▼DOUKI「幕張、楽しみにしとけよ」

▼デスペラード「ペロス・デル・マルって悪い犬だとか、野良犬だとか、そういう意味じゃないの? 俺はペリートさん(ペロ・アグアヨ・ジュニア)のこと尊敬してるから名前はいいと思うよ。そこでお前が噛ませ犬だとか。ここにもう一個乗っけてやるよ。どうせ負け犬になるんだ、このシリーズで。言葉遊びっつうのはこうやってやろうぜ。幕張、楽しみにしてるよ。失礼しました」

▼リンダマン「どうも! GLEAT、#STRONGHEARTSのエル・リンダマンでございます。このBEST OF THE SUPER Jr.エントリーされたことを非常にうれしく思っております。それもデスペラード選手が1・4東京ドームの試合のあとからずっと声を上げてくれた。本当に感謝しております。ありがとうございます。そして新日本プロレスにも感謝。もちろん今、僕はGLEATという新団体のチャンピオンであるわけですけど、ある程度のリスクを背負ってこの場に送り出してくれたGLEATという会社、新日本プロレス、デスペラード選手、本当に感謝してます。ありがとうございます。選ばれてあること恍惚と不安、二つとも我にあり。まさにそんな心境でございますが、160cm、70kg、運動神経ゼロ、体育赤点、偏差値30、そして新日本プロレス練習生募集書類審査落ち! ほら! まさに選ばれざる者の典型である、この私がここに選ばれてここにいることに何か意味があるんじゃないかなと思っております。新日本プロレス以外で切磋琢磨してきた選手、関係者、そして応援してくれた新日本プロレス以外のファンの皆様の気持ちを勝手に背負わせていただいて、このBEST OF THE SUPER Jr.、爪痕を残していこうと思います。この新日本プロレスのリング上で『GLEATしようぜ』と拳を突き上げる。それを目標にやっていこうと思ってます。団体を、チャンピオンを背負っている以上、もちろんこの大会、全勝優勝が至上命題ではありますが、そんな甘くないことはさすがに僕でもわかっておりますので。ただ、この大会が終わった後に、新日本以外の価値、注目度が上がっていることを願って僕は戦ってまいります。そして最後に。新日本プロレスファン、そして新日本以外のファン、新日本プロレス以外の関係者、新日本プロレスの関係者、俺だけ見てりゃいいんだよ。おい、準備はいいか? 拳の準備はいいか? いくぞ。みんなでGLEATしようぜ! ありがとうございました(デスペラード、ファンタズモらが拍手)ややウケだな…」

▼ユウタ「まずはAEWと新日本プロレスにこの新型コロナウイルスが収まらない中、俺を招いてくれたこと、理解をしてくれたことに感謝している。今ここにいられることは大変うれしい。だが、俺はまだ夢を叶えていない。このジュニアヘビー級最強、そしてどこよりも厳しいトーナメントが待ち受けている。だが、ROHでベルトを獲り、ブライアン・ダニエルソン、ジョン・モクスリー、ウイリアム・リーガルという新たな師匠を得て、自分の邪悪な側面を見つけることができた。その邪悪な自分自身をこのBブロックの選手相手にぶつける。今はそれが何よりも楽しみだ」

▼TJP「俺は誰にも感謝なんかしない。このマスク、何だかわかるか? これはマスカラ・ドラダのマスクだ。奴は俺のことが怖いから、ここには来れないらしい。このマスクを取った時、誰と戦ったか知っているか? 飯伏幸太とも戦った。ヤツと戦って買ったことのあるヤツはいるか? いないだろ。このトーナメントでは全員のマスクを引っぺがしてやろうと思っている。何よりもIWGPジュニアのテッペンになりたいと思っている。俺はクルーザー王者になったことがある。それはここにいる誰も成し遂げたことがないことだろ? そのベルト、似合ってないから俺がもらってもいいだろ?」

▼ファンタズモ「ついにこの会見のメインイベントだ。そんなことどうでもいいな。この会見なんてどうでもいい。俺が日本に残った、その時に外国人選手はみんなこの国を後にしただろ。だからこそ、今回スーパージュニアのスポットに俺が入ることができた。DOMINIONではパートナー・石森太二とのBULLET CLUBのキューテストタッグチームで勝ち取るものがあるだろうし、今はIWGPヘビー級チャンピオンとなり、G1に出場したいと思っている」

――デスペラード選手への反論があれば?

▼DOUKI「デスペラード、さっき言った通りだ。幕張で待っとけ。それだけだ」

※デスペラードは去っていくDOUKIに向かって余裕の高笑い

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