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5/15【新日本】昨年覇者・ヒロムが大苦戦も田口を初戦撃破 「俺の3連覇、V4止めてみろよ」

『BEST OF THE SUPER Jr.29』愛知・名古屋国際会議場・イベントホール(2022年5月15日)
Aブロック公式戦 ○高橋ヒロムvs田口隆祐×

 ヒロムが田口ワールドに大苦戦しながらも逆転勝利。スーパージュニア3連覇&最多V4へ向けて始動した。

 昨年覇者・ヒロムは今年、史上初の3連覇、史上最多4度目の優勝と二つの記録更新に挑む。初戦の相手は2012年覇者・田口。10年ぶりの栄冠へ向けてヒップアタック封印と「おふざけなし」を宣言していた。

 ヒロムは「BOSJ29攻略本」を携えて出陣。1ページ目には「田口隆祐 お尻に詰め込んだ知識と経験」と記されていた。田口は開始と同時にヒップアタックを放ち、早くも禁を解いたが、読んだヒロムが不発に終わらせた。すると田口は自ら大の字となって負けを選ぶ構えをみせたが、これは案の定、罠。ヒロムが踏みつけフォールに出るとオーマイ&ガーアンクルを仕掛けてきた。

 ヒロムがすぐさま逃れると、田口はリング下に潜り込み、死角からヒロムの足を取ろうとした。この奇策も失敗に終わって苦笑しながらも、その後もリング内外で執ようにアンクルを狙う。TIME BOMBをアンクルで切り返し、逃れたヒロムが反転を繰り返す丸め込み合戦を制してもアンクルで捕らえた。

 田口ペースが続く中、延髄斬りを食らったヒロムだったが、どどんは決めさせず。ヒップアタックもアトミックドロップでことごとく迎撃した。が、これでスイッチが入ったか田口は赤いアンダータイツ姿となった。ブレーンバスター式フェースバスターを決め、ヒップアタックもクリーンヒットさせたが、最後はヒロムが名も無きヒロムロールで丸め込んでようやく3カウントを奪った。

 ヒロムが田口ワールドに大苦戦を強いられながらも白星スタートを切った。攻略法どおりにヒップ攻撃を警戒していた中で執ようなアンクル地獄に苦しめられたが、「こうやってスーパージュニア、いろんな戦いがあるから怖さもあるし、恐ろしいけど、やっぱり楽しいな」と充実感をみせた。

 次戦は5・18仙台大会。この日、SHOを破ったアキラとの初対決を控える。ヒロムは「少し小さいウィル・オスプレイなんて言い方をしたら失礼だろうな。フランシスコ・アキラはフランシスコ・アキラとして戦わせてもらう。勝つのは俺だ」と宣言し、連勝を見据えた。

 3連覇&V4達成へ向けて好スタート。ヒロムは「止めてみろよ。俺の3連覇、4度目の優勝を」と改めて言い放った。そしてスポーツ紙上の優勝予想でヒロムの名前を挙げた獣神サンダー・ライガーへ向けて「前にも言った通り、俺のやり方であなたを超えてみせる」と誓ってみせた。

【ヒロムの話】「ライガーさん、東スポ(東京スポーツ)読みました。ヒロムの3連覇、優勝予想ありがとうございます。自分が自分に対しキャラクターだというのと、第三者が特定の選手に対してキャラクターという言い方をすると、なんか非常に軽く聞こえてしまうもんだなと思って。日本語ってやっぱり難しいんだなぁって、そんなふうに感じました。俺は、俺だ。もし、誰かに『やれ』と言われて、正統派になるというのなら、しなければいけないのなら、嫌々自分の気持ちを殺して嫌々なれというなら、俺はプロレスを嫌いになって、プロレスを辞めちまうよ。でもな、俺は、俺は、俺は、俺が、好きだ。俺は、俺の試合が好きだ。俺は、高橋ヒロムが好きなんだ。ライガーさん、前にも言った通り、俺のやり方で、あなたを超えてみせる。だから、何も心配しないでください。俺はちゃんと、自分のこと、ジュニアのこと、すべて考えてますから。安心してください。いやぁ、スーパージュニア始まったなぁ…。はあぁ…田口さんねぇ…ウーン…やっぱり普通にはこないと思ったよ。普通にこないと思ったけどさ、一番最初に、お尻出す? しかもそれが当たって、俺に勝てるとでも思ったんでしょうか? いやぁ、でも田口さんだったら、あのあとに秘策があったんだろうな? 危なかった。危なかった。こうやってスーパージュニアは、いろんな闘いがあるから怖さもあるし、恐ろしいけど、やっぱり楽しいな。いろんな選手、これからいろんな選手と当たってく。次の相手は、フランシスコ・アキラか。面白うそうな相手だ。少し小さいオスプレイなんて言い方をしたら、失礼だろうな。フランシスコ・アキラはフランシスコ・アキラとして闘わせてもらう。勝つのは、もちろんこの俺だ。止めてみろよ、俺の3連覇、4度目の優勝を…」

【田口の話】「クソッ。最初の一発に賭けてたんで、あれ読まれた時点で、ほぼ試合は終わりなんですけどね。いやぁ…まぁ真面目にやるつって、今日みたいなことやるつもりだったんですけどね。真面目にやるっつってハイ、いつも通りということで。まぁ作戦だったんですけど、あれが通用しなかった時点で、読まれた時点で、向こうの勝ちでしょうね。まぁ、ワン・ツー・スリー取られてもよかったんですけど…まぁ僕がよくても、ファンの皆さんに失礼が…失礼になりますから。まぁ試合の途中、何回かね、勝機は見えたんですけど、あと一歩、いや69歩ね、及びませんでした。いやぁ…まだ(残り)8試合ありますから、8試合…。こんなこと言うとまたね、はいはい、わかりましたって思われるかも、思う方はほとんどジョークの…(Aブロックを)勝ち上がってね、向こう側から勝ち上がってくるワトさんをね、待ちたいと思います。(※控室に向かいながら)これは本気です」

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