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5/25【新日本】3ヶ月ぶり再戦でワト肉薄 デスペ4勝目も「頭取れるかと思った」

『BEST OF THE SUPER Jr.29』東京・後楽園ホール(2022年5月25日)
Bブロック公式戦 ○エル・デスペラードvsマスター・ワト×

 デスペラードがワトとの約3ヶ月ぶり再戦で徹底的に追い込まれながらも、なんとかスーパージュニア4勝目をもぎ取った。

 今年2月の仙台ビッグマッチで行われたIWGPジュニア戦以来となる再戦がスーパージュニア公式戦を舞台に実現。序盤から見せ場を連発したのが、3ヶ月越しの雪辱を狙うワトだった。

 序盤からカンフー殺法からのローリングソバットなどで積極的に攻め立て、手厳しく反撃されてもトペやトルニージョや捨て身に食らいついた。

 デスペラードもヒザへの集中砲火からマフラーホールドで巻き返したものの、意地のワトもニークラッシャーを上空でのヒザ蹴りで切り返して決定打は許さず。逆にデスペラードの側頭部をミドルキックで蹴り抜くと、高角度ジャーマンで投げつけた。

 ヒザ攻めが効いて途中でブリッジ崩れたものの、痛みに耐えてレシエンテメンテからのベンダバール(変型ゆりかもめ)に持ち込んで、デスペラードをギブアップ寸前に追い込んだ。

 だが、かろうじてロープに足を届かせたデスペラードは、ワト必殺のRPP(変型カンクーントルネード)を回避。痛打したワトのヒザに低空ラリアットを見舞う。

 それでもワトは追撃を飛びつきネックブリーカーで切り返してみせたものの、デスペラードも旋回式スパインバスターをカウンターで見舞ってギターラ・デ・アンヘル発射に成功だ。なおもワトはピンチェロコを切り返そうとしたが、さらにデスペラードが先読みし、今度こそのピンチェロコを発射、3カウントが数えられた。

 3ヶ月ぶり再戦でもワトを振り切ってスーパージュニア4勝目。試合直後は雄叫びを上げて喜びをあらわにしたデスペラードだったが「物の数に入らんわ、あんなもん! クソ!ボケ!頭取れるかと思ったけどこの通り付いてますんでね」と独特の表現でワトの“進化"を振り返った。

 一方のワトは4敗目。それでもデスペラードとの“差"は確実に詰めてみせた若武者は「レスラーってのは、グランドマスターを目指す男はな、諦めねーのがよ、諦めが悪いのが取り柄だ。残念だが、オレはまだまだ“道"を作るぜ」と前向きに語った。

【デスペラードの話】「物の数に入らんわ、あんなもん!クソ!ボケ!頭取れるかと思ったけど、おまえ。この通り付いてますんでね。あれは新技ですか?相手の体勢も見ねーで上から落っこちて来たアレは、何だ?オイ!オレは見てねーからわけんねーけどよ。どこに対して。まあ確かに、大ダメージだったよ。そういう意味じゃ効果的かもな。うん。……さて。難しいなー、明日はBUSHIで、残ってんのはポンコツなのかそれともちっとはピッとしたのかDOUKI、あと……?あと誰だ。あともう一人誰かいた?何か人相悪そうなの、今ので頭打ったからぜんぜん思い出せねえ……。まあ、忘れてたらその程度だと思ってくれ、スマン。誰かわからん。とりあえずだ、“引っ込んでろ"って言ってたけど、この程度じゃまだ引っ込めません」

【ワトの話】「ああ、クソッ!クッソー……、クッソー……、クッソー……。前王者とはいえ強いな。クッソー。それでもな、レスラーってのは、グランドマスターを目指す男はな、諦めねーのがよ、諦めが悪いのが取り柄だ。残念だが、オレはまだまだ“道"を作るぜ」

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