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5/29【全日本】宮原が初挑戦T-Hawkとの大熱戦制して三冠V4 ジェイク指名で“大田区決着戦”浮上

『2022 SUPER POWER SERIES』最終戦 東京・後楽園ホール(2022年5月29日)
三冠ヘビー級選手権試合 ○宮原健斗vsT-Hawk×

 宮原が大熱戦となったT-Hawkとの同世代対決を制し、三冠ヘビー級王座4度目の防衛に成功。前王者ジェイク・リーを次期挑戦者に指名し、“大田区決着戦"となるV5戦が浮上した。

 5・15札幌大会でチャンピオン・カーニバル覇者・青柳優馬を退け、三冠王座V3を果たした宮原は自ら次期挑戦者にT-Hawkを指名。この日のV4戦が決まった。

 両者は昨年8・18保土ヶ谷大会における王道トーナメント2回戦以来、9ヵ月ぶり2度目の一騎打ち。33歳・宮原、32歳・T-Hawkと同世代の二人は「この満場一致で最高の男・宮原健斗とダブる男と出会うとはな。お前ほどエネルギッシュな同世代はお前しかいねぇ」(宮原)、「三冠ヘビー級の現チャンピオン・宮原健斗に魅力があるから俺もこんだけ火がついてんだよ」(T-Hawk)と互いを認め合う相思相愛の関係で激闘を繰り広げた。

 両者は肉体、技術、対抗意識の全てをぶつけ合った。のっけからT-Hawkがナイトライド、宮原がシャットダウンを仕掛ける心理戦を展開。T-Hawkが場外DDTなどの首攻めを仕掛け、ナックルパンチ連打を浴びせれば、宮原はエプロン上でのパイルドライバーで対抗する。ならばとT-Hawkはコーナー上の宮原を逆水平で場外に叩き落とし、雪崩式ブレーンバスターを敢行した。

 中盤に入ると宮原がエルボー、T-Hawkが逆水平を何発も打ち合う意地の攻防に発展。宮原がブラックアウトを連射し、ジャーマンで投げれば、T-Hawkもすぐさまウラジゴクで応戦した。カウンターのケルベロスをぶち込むと、スプラッシュマウンテンを敢行。ナイトライドが不発に終わってもシャットダウンを食い止め、クラッチ式ウラジゴクで攻め込んだ。

 ここから意地の攻防が激化していく。宮原がスタンドブラックアウトで反撃すると、次の瞬間、T-Hawkがケルベロスをさく裂。宮原もすぐさま立ち上がってブラックアウトを後頭部にぶち込んだ。ジャーマンで追い討ちをかけると、ブラックアウトとケルベロスが相打ちとなっても、スタンドブラックアウトを発射。すかさずシャットダウン・スープレックス・ホールドを爆発させて3カウントを奪った。

 宮原がT-Hawkとの同世代対決を制して三冠王座V4を達成。戦前は「今のプロレス界はこの世代が中心。つまり今のプロレス界を表現する戦いになる」と定めていたが、有言実行の大熱戦を繰り広げ、至宝ベルトを死守してみせた。「あんたみたいなエネルギーがあるレスラーが同世代にいて誇りに思うよ。そして、今日あなたと戦えて誇りに思うよ」と称えた宮原は「これから先、俺らの世代でこのプロレス界引っ張っていかなきゃいけないんだ。お前は間違いなくその中の1人だろ。これから先も戦うことだろう。またあんたと対峙した時は今日以上の試合をするぞ」とエール。敬意を表して「お互いこれからの人生をGLEATしようぜ」とあえてお株を奪ってメッセージを送った。

 頂点に君臨する最高男に安息の時はない。T-Hawkに続き、自ら次期挑戦者を指名した。意中の相手は前王者のジェイクだ。昨年10・16大田区大会で60分時間切れドローに終わったまま。宮原は「このベルトを巻いたのは1月23日。返上されたベルトを巻いた。俺には1つ、このベルトを巻き続けている中で、心残りがあるんだ。決着をつけなきゃならない男がいる。それはジェイク・リー! 勇気があるなら、ここまで出てこいよ」と投げかけた。

 呼応したジェイクは最高男の前にやってきて「勇気があるから出てきてやったぜ。大田区の続きやろうか、宮原健斗。俺はいつだってウェルカムだ」と受諾。ジェイクが去ると宮原は「宮原健斗とジェイク・リーが向き合えば、今のプロレス界がわかるだろう。そして、このキテる全日本プロレスのこれからもヤツと戦えば自ずとわかるよ」と断言。今年2度目のビッグマッチとなる6・19大田区大会を舞台に指定した。

 対するジェイクも「個人的には大田区でドローという形で終えてしまったので、6月確か大田区があったんで、そこでやりたい」と希望。両者の意向が合致したことで、8ヵ月ぶりとなる“大田区決着戦"が浮上した。決定的となったV5戦へ向けて「60分引き分けの続きか? ジェイク・リー、お前が言うのは。てめぇと向き合えば、必然と今の全日本プロレスを表すからな」と宣言した宮原。「全日キテる」のハッシュタグを世に広めたばかりだが、「これからのさらにキテるキテるキテるキテるキテる全日本プロレスを世の中にお披露目しようじゃないか」と宣言したように同い年のジェイクとの三冠戦によって50周年イヤーの全日本にさらなる追い風を吹かせるつもりだ。

【宮原の話】「V4達成だ! V4だ! T-Hawk、1対1、そしてこのベルトが懸かった目の前のあなたはまさに最高の男、GLEATな男じゃねえか。同世代にあのような存在がいることを、俺は本当に本当に誇りに思うよ。俺の励みになるよ。あんなエネルギーのある選手を見つけると、まだまだこれからお互いのプロレス人生でまたぶつかることがあれば。その時を楽しみにしてるよ。そして、ジェイク・リー! 次はお前だ。逆指名だ、ジェイク・リー。大田区の続きか? 60分引き分けの続きか? ジェイク・リー、お前が言うのは。テメェと向き合えば、必然と今の全日本プロレスを表すからな。そして、これからのさらにキテるキテるキテるキテるキテる全日本プロレスを世の中にお披露目しようじゃないか、ジェイク・リー。次はお前だ、ジェイク・リー」

【T-Hawkの話】「感情がよく分かんないけど、凄ぇ楽しかった。最高だ! あいつ! 俺が言いたいのはリング上と一緒だ。宮原健斗! GLEAT最高の男がお前を最高と認めてるんだ。お前はずっと最高でいろ! 俺も追いかける。いや、お前を追い抜くからよ。全日本プロレス最高!!」

【ジェイクの話】「まずは防衛おめでとう、宮原健斗。逆指名、俺のことをしてくれたってことは、たぶんずっと引っかかってたんじゃないかな? 彼の中で、俺との60分ドローというのは。俺ももちろんそうだったし。個人的には大田区でドローという形で終えてしまったので、6月確か大田区があったんで、そこでやりたい。大田区で三冠をやって、ベルトを取り戻す。俺は誰に負けて渡したわけじゃないんで。お客さんだってたぶん見たいはずだ、続きを。宮原健斗のストーリーはもういいよって。もうあなたは充電期間だって思っている人がたくさんいるはずだ。だから、俺が宮原健斗、君を充電させてやるよ。より最高の男にさせるために」

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