5/29【全日本】VM諏訪魔が完勝で本格始動 芦野はEvolutionとの共闘を拒否

『2022 SUPER POWER SERIES』最終戦 東京・後楽園ホール(2022年5月29日)
○諏訪魔&TARU&KONOvs芦野祥太郎&田村男児&佐藤光留×

　ブードゥー・マーダーズ復帰を果たした諏訪魔が極悪集団としての本格始動戦で完勝。一方、芦野はEvolutionから呼びかけられた共闘継続を拒否した。

　芦野との暴走SUPLEXを自ら解散させた諏訪魔は5・25保土ヶ谷大会で赤髪の“VM諏訪魔"に電撃変身。極悪集団への復帰を宣言し、この日、総帥・TARU、KONOとの合体を果たした。

　相手はVM討伐に合意した芦野&光留&田村のEnfants Terribles&Evolution連合軍。諏訪魔が極悪暴走ファイトで返り討ちにした。全幅の信頼を寄せる総帥・TARU、かつてのライバル・KONO、そしてセコンドの稔&歳三とともに出陣した諏訪魔は大暴れ。TARUのパウダー攻撃を合図に場外戦で芦野を痛めつけ、TARUが首輪付きチェーンで田村を捕まえて犬扱い。諏訪魔は起き上がり小法師式ラリアット、急角度の逆エビ固めで圧倒した。

　諏訪魔とKONOが押さえつけた田村の急所にTARUがカカト落としを振り下ろす往年の連係も披露。光留がジャンピングハイキックを乱れ打ってVM勢をなで斬りにしても、諏訪魔がダブルチョップ乱打で鎮圧した。VM総出の5人連続串刺し攻撃を連発すると、粘る光留をラリアットで返り討ち。最後はバックドロップを爆発させて3カウントを奪った。

　VMがEnfants Terribles&Evolution連合軍に完勝。諏訪魔がVM本格復帰戦を勝利で飾った。試合後もストンピングやサッカーボールキックで光留を暴行。芦野が飛び込んでもKONOとともに蹴散らした。本格始動戦でヒール時代の片りんを見せた諏訪魔は「俺は何も言うことないよ。リング上が全てだろ」と涼しい顔。歳三も「暴走SUPLEX? Evolution? 仲間でもなんでもねぇよ。諏訪魔の足を引っ張ってただけじゃねぇか。諏訪魔の力を借りなきゃ、お前らは何もできなかったんだよ」と芦野&光留&田村を痛烈批判。改めて「諏訪魔の逆襲」を宣言した。

　一方、討伐に乗り出した芦野&光留&田村だったが、なすすべなく完敗。それでも田村が「諏訪魔! 絶対俺が倒してやるからな。ブードゥー・マーダーズともども絶対倒してやる」と宣言し、「そのためにも芦野さん、Evolutionと一緒にブードゥー・マーダーズを倒しませんか?」と共闘継続を呼びかけた。

　だが、芦野は首を縦に振らなかった。「諏訪魔に好き勝手やられて、無様に俺も今やられて心底怒ってるよ」と諏訪魔への怒りをむき出しにしたが、「ただ、男児。お前らとは一緒にやらねぇ。Evolution、一緒に組んでてもなんもねぇだろ」と拒否。「今、諏訪魔の動きを見て俺も感化されたよ。俺は俺でやるよ。お前らとは組まねぇ」と宣言し、セミファイナル後、本田&立花と電撃合体を果たし、新勢力を作り上げた。

　この日はジェイクと青柳が握手し、TAJIRIはTOTAL ECLIPSE脱退を表明。諏訪魔のVM回帰が引き金となったかのように、全日マットの図式が変わりつつある。

【試合後の諏訪魔&歳三】
▼歳三「本気になった諏訪魔だよ、これが。暴走SUPLEX? Evolution? 仲間でもなんでもねえよ。諏訪魔の足を引っ張ってただけじゃねえか。諏訪魔の力を借りなきゃ、お前らは何もできなかったんだよ。俺たちブードゥーはお前らと潜ってきた修羅場の数が違うんだよ。うかうかしてると、お前ら全員やられるからな、この諏訪魔に…ってTARUのオジキが言ってましたよ。諏訪魔はこれから逆襲するんだよ、お前らの足を引っ張られた分。以上。なあ、諏訪魔?」

▼諏訪魔「俺は何も言うことないよ。リング上が全てだろ」