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5/29【全日本】ツインタワーズが世界タッグV1 結託・芦野&本田が挑戦要求

『2022 SUPER POWER SERIES』最終戦 東京・後楽園ホール(2022年5月29日)
世界タッグ選手権試合 ○石川修司&佐藤耕平vs土肥こうじ&羆嵐×

 ツインタワーズが土肥羆を返り討ちにし、世界タッグ王座初防衛に成功。前王者の芦野祥太郎が本田竜輝との挑戦を要求した。

 5・14札幌大会で諏訪魔&芦野を破り、悲願の世界タッグ戴冠を果たした石川&耕平。わずか半月後のこの日、早くも初防衛戦を迎え、土肥&羆嵐を迎え撃った。

 5・25保土ヶ谷大会での前哨戦では石川が羆嵐にピンフォール負け。勢いに乗る土肥羆の猛攻にこの日も苦戦を強いられた。

 序盤から持ち前のパワーを発揮して王者組の前に立ち塞がった土肥羆。ツインタワーズは怒とうの連続攻撃で活路を開くと、勢いのままに羆嵐を追い詰めるが、石川のジャイアントスラムは決まらない。

 逆に羆嵐が石川の巨体をアルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げると、2人まとめ土肥がジャーマンで引っこ抜く変型眉山がさく裂。さらに、今度は耕平に雪崩式バックフリップを狙った土肥を羆嵐が肩車で抱え上げて、そのまま後方に投げ捨てる。荒技連発で流れを掴むと、羆嵐は石川とラリアット合戦を展開。フライングボディアタックで押し勝つと、完璧な埼玉に乾杯!で場内を沸騰させ、試合を決するべくダイビングセントーンの体勢に。

 しかし、急行した耕平が雪崩式ファルコンアローで活路を開く。慌てて土肥が飛び込んでも、耕平は三角絞めに捕獲し、そのまま場外に分断。石川に勝負を託す。ここが好機と、石川は打撃戦からファイヤーサンダーで羆嵐をマットに突き刺した。羆嵐はカウント1でフォールを返して場内を沸かしたものの、石川はカミゴェ、ランニングニーと猛チャージ。最後はジャイアントスラムで豪快に引っこ抜き、3カウントを奪取した。

 ツインタワーズが苦戦を強いられながらも土肥羆を退け、世界タッグ初防衛に成功。防衛ロードの第一歩を踏み出した二人の前に次なる挑戦者が現れた。前王者・芦野だ。

 「そのベルトに挑戦する権利、前王者なので、ありますよね? 俺はこのベルト、スゲェ気に入ってんだよ。歴史のあるこのベルトが、世界タッグのベルトが大好きなんですよ。防衛戦組んでくださいよ」と名乗り。組んでいた諏訪魔はブードゥー・マーダーズ復活に動き、芦野自身もEvolutionとの共闘を拒否。パートナー不在の状況だったが、芦野は「俺はあんなジジイと組むのはやめたんだよ。40を超えたオッサンと組むのはやめたんだよ。俺も組む人間いるから。ヤベェヤツがいるから。来い来い来い」とパートナーを呼び込む。すると、立花誠吾とともにサングラスをかけた本田が現れた。

 サングラス姿でにやつく本田に対し、石川は「田村男児の必死のマイクを断っておいて、組んだのはこいつ、井上陽水みたいなヤツじゃないか。お前はいいよ。本田、お前にこのベルト挑戦する資格はあるのか?」と拒否反応を見せる。

 芦野は「実績がないって言うんだったら、6月12日、後楽園ホール、6人タッグのトーナメント、俺たちこの3人で出るから。そこで優勝するよ」とトーナメント制覇を予告しつつ、「その前に組め。逃げるのか?」と改めてタイトル戦を要求。にやつく本田への怒りを爆発させた石川が「本田。ニヤニヤするのは試合前だけにしておけよ。俺と耕平さんがボコボコにしてやるからな」と言い返し、両チームの対戦が決定的に。芦野は「本田、お前ニヤニヤしろ。お前、ニヤニヤするなっていうのは今の時代、パワハラなんだよ。ブードゥー・マーダーズもパワハラのジジイどもだけどよ、お前らのパワハラには屈しません」とツインタワーズとの対立姿勢を強めた。

 元WRESTLE-1という共通項を持つ芦野と本田が、新たなチャンスを手にすべく突然の合体。本田は所属していたTOTAL ECLIPSE離脱も表明した。思わぬ挑戦者が浮上したが、ツインタワーズは正面から受けて立つ構え。石川は「オジサンたちがちゃんとしたプロレスを教育してあげないと」と実力行使を予告すると、耕平も「何を言っても、やれパワハラだ、コンプラだって言われる時代ですけど、リング上でそれは関係ないと思うんで」と斬り捨てた。

【試合後の石川&耕平】
▼石川「ありがとうございました」

▼耕平「ありがとうございました」

▼石川「もう土肥羆に…。俺らもスーパーヘビーだから、あんまポンポン投げられないのに、いやあ倒されるわ、投げられるわ。強いね」

▼耕平「力が強い。前にやった時とは段違いだった。しかもチームになると、『1+1=2』どころじゃないチームになってたんで。ちょっと危ないところを突かれましたけど、なんとかね」

▼石川「やっぱね、せっかく獲ったこのベルトなんで。強いかもしれないですけど、やっぱり初防衛戦で落とせないでしょ?」

▼耕平「しっかりと防衛して、このベルトの価値をツインタワーズと一緒に上げていくという目標があるんで。そんなに簡単には落とせないですね」

▼石川「試合後の…」

▼耕平「しかし、あの…。芦野がいるのはわかるんですよ。あれはなんだい?」

▼石川「よくわからないですけどね。あとは会社、PWFが認めるのかわからないですけど。本田は何を残してきたかわからないですけど。もうニヤニヤするなっていうのは時代遅れだったら言わないですけど、リング上で戦うんだったら、僕はもう受け入れますよ」

▼耕平「何を言っても、やれパワハラだ、コンプラだって言われる時代ですけど、リング上でそれは関係ないと思うんで」

▼石川「そうっすね。オジサンたちがちゃんとしたプロレスを教育してあげないと」

▼耕平「オジサンと組むのやめたって芦野が言ってましたけど、そのオジサンがベルト持ってるんだから。あまりオジサンたちをなめないでいただきたいと思います」

【芦野&本田&立花の話】
▼芦野「よし。まあ、急きょだけどね。お客さんはなんのこっちゃわからないかもしれないけど、3人でやっていくから。本田はいろいろやり合って、シングルも何回かして、こいつの良さを引き出せるのは俺しかいないから。それに気づいたから。俺と組んでいれば、こいつはメチャクチャ良くなる。こいつ(立花)は言わずもがなだよ。こいつ天才だから。なあ?」

▼立花「俺、天才だからな」

▼芦野「諏訪魔なんて、ジジイと組んでもしょうがないから。先がないでしょ? 5年後、10年後を見据えないと。引退してるだろ、あいつら。もう足を引きずって歩いてるんだからよ、全員。どこが痛え、あそこが痛え、すぐ疲れた、だの。俺は30代になったばっかり。こいつらは20代。若さがあるから。そこで圧倒的にいきますよ」

▼本田「まあまあまあまあ、さっき言った通り、まず6人タッグトーナメントを俺ら3人で優勝して。次は世界タッグだ。それともう1つ。もう俺は今日でTOTAL ECLIPSE抜けるから。ジェイク、青柳が握手したのか? わかんないけど、リーダーがそうやってやっていくなら、俺はもう先にこのユニット抜けさせてもらうぞ。以上だ」

▼芦野「まあ、俺は別に何にも強制しないし、好き勝手やらせるから。それがね、若者育てるのに一番なんだ。あんなパワハラなジジイどもに負けないんです。全日本プロレスにはびこるパワハラと過去にすがるジジイどもを俺たちが駆逐してやるから。過去にすがってちゃダメなんだよ。前を向かないと。未来に向かって進んでいくんだよ」

――これは新ユニット? それともEnfants Terribles?

▼芦野「まだ決まってねえよ、コノヤロー」

▼立花「アホか、テメェ、コノヤロー。オメェはよ」

▼芦野「今日決まったんだよ! さっき話し合ったんだよ」

▼本田「ぶっ殺すぞ、テメェ、コラ」

▼芦野「カメラぶっ壊されるぞ、気をつけろ。そういうことだよ。もうこれを止めないから。変なこと聞いたら、カメラぶっ壊されるからな。気をつけろ。これからおいおい発表しますよ、たぶんね」

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