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5/31【J鶴田23回忌興行】諏訪魔のバックドロップ襲撃に永田激怒 対VMで光留&田村と共闘へ

『ジャンボ鶴田23回忌追善興行』東京・後楽園ホール(2022年5月31日)
○諏訪魔&永田裕志vsタイチ&TAKAみちのく×

 誤爆が続いた腹いせに、諏訪魔が永田をバックドロップで襲撃。Evolutionの佐藤光留&田村男児が助けに入り、協力を要請すると、怒りに震える永田が握手で応じ、対ブードゥー・マーダーズで共闘することになった。

 レスリング出身で、得意技はバックドロップ…と鶴田さんとは共通点が多い全日本・諏訪魔と新日本・永田が越境タッグを結成。鈴木軍のタイチ&TAKAと対戦した。諏訪魔と永田は2011年6月に三冠王座を懸けて対戦(諏訪魔がバックドロップホールドで勝利)したこともある関係。短期間ながら全日本で先輩後輩だったタイチと諏訪魔も再会マッチとなる。しかし、問題は先日、全日本マットで諏訪魔が極悪集団ブードゥー・マーダーズを復活させたこと。稔と歳三を引き連れて入場すると、試合前からリング上には不穏な空気が立ちこめた。

 諏訪魔はいきなりタイチと対峙。「今日だけは」とVM流の暴走ファイトを封印し、クリーンブレイクを披露すると、タイチとショルダータックルなどで真っ向からやり合ったその後も諏訪魔は冷静にクリーンファイトを展開。永田とも普通にタッチを交わしつつ、TAKAを攻め立てる。

 しかし、タイチが介入した場面で、永田のフロントハイキックが諏訪魔に誤爆してしまうと、流れは逆転。場外乱闘を機に、鈴木軍コンビがペースを奪われ、そのまま永田が捕まる展開に。タイチは「いいんだね、やっちゃって」と永田の言葉を真似て挑発。諏訪魔はカットに入るも苛立ちをあらわにし、タイチに向かって「お前、偉くなったな!」と罵声を浴びせた。

 永田がエクスプロイダーでTAKAを投げてようやく反撃に成功すると、ここで諏訪魔とタイチが再び対峙。怒りをぶつけるようにフライングショルダーを発射した諏訪魔は、「クソ先輩が!」と串刺しラリアット、フロントスープレックスでたたみかける。「どうした、先輩! こんなもんかよ」としつこくあざ笑うと、タイチも反攻。本部席で見守る師匠・川田利明の眼前でステップキックを執ように連発し、サッカーボールキックも叩き込んだ。真っ向から打撃戦を展開すると、タイチがスピンキックで首を刈るが、意地で立ち上がった諏訪魔もラリアットでやり返し、両者大の字に。その後のラリアットは相打ち。どちらもバックドロップは決まらなかったが、タイチはジャンピングハイキックで蹴り倒してTAKAにつなぐ。

 TAKAがテクニックを駆使してジ諏訪魔をャストフェイスロックに捕らえると、タイチも聖帝十字陵で永田を足止め。鈴木軍がチャンスを掴む。しかし、TAKAが「オー!」と叫んでから狙ったバックドロップは決まらず。逆に諏訪魔がラリアットでねじ伏せた。「よし、いこうよ」と永田を呼び込み、連係を狙うが、永田のフロントハイキックがまたしても諏訪魔に誤爆してしまう。

 飛び込んだタイチは永田をバックドロップでぶん投げるも、負けじと永田も投げ返して譲らず2人は戦線離脱。試合権利のある諏訪魔はTAKAのスーパーKに被弾したものの、ラリアットで黙らせると、完璧なバックドロップで引っこ抜き、3カウントを奪った。

 諏訪魔と永田は2人で勝ち名乗りを受けた。永田は握手を求めるが、諏訪魔は応じず。仕方なく永田が1人で敬礼ポーズを決めた瞬間、諏訪魔が背後から襲いかかり、バックドロップでぶん投げてKOした。稔と歳三が加勢して3人がかりで暴行すると、全日マットでVMと敵対するEvolutionの光留&TAMURAが救出に登場。諏訪魔らを蹴散らした。

 マイクを持った光留は「諏訪魔! 何がやりたいんだ、諏訪魔! 迷惑かけるのは俺たちだけにしておけよ。おい、諏訪魔。そっちがその気なら、こっちにだってやり方があるんだよ」と宣言。「永田さん! 我々、佐藤光留、田村男児、ただいま戦力的に非常に追い詰められております。あの心をなくした諏訪魔に本当の正義を取り戻せるのは永田さんしかいないです。我々Evolutionと一緒に戦ってください。お願いします」と2人で頭を下げて共闘を呼びかけた。

 困惑の表情を見せた永田だったが、諏訪魔への怒りがふつふつとわき上がり、「諏訪魔! 何がやりたいんだ、コラ!」と激怒。光留、田村と見つめ合う。観客が手拍子で後押しすると、永田は二人とガッチリ握手を交わし、「1、2、3、ゼァ!」と3人で敬礼ポーズを披露した。

 バックステージでも「俺は自分殺して諏訪魔を立てて今日は試合が成立するようにしたつもりだよ。俺がいなかったら試合はちゃんと成立してない。それをちょっとしたことでいちいちムキになって。堂々と俺にくればいい。それを人を後ろからいきなりバックスープレックスで。ふざけんなって」と諏訪魔への怒りを爆発させた永田。「彼らの熱意と観客の後押しで思わず手を組んでしまったけど。まだどうなるかわからないけど、前向きに検討したいですね」と光留たちとの共闘は慎重な姿勢を取ったが、2人が何度も懇願すると、「お前らに青義を叩き込んでやる」と断言し、共闘が決定的に。全試合終了後、全日本6・19大田区大会で永田&田村が諏訪魔&TARUと対戦することが発表された。

 対する諏訪魔は「生意気なんだよ。長いもんに巻かれたってことだろ。あいつの得意なことだ。長いものに巻かれるっつうのは。子分やるのが得意なんだ、あいつは。俺がダメなら次は永田裕志か?」と光留をバッサリ斬り捨て、「いいよ。喧嘩売ってくるんだったら全然ぶっ潰してやる」と抹殺を予告した。

【試合後の諏訪魔、稔、歳三】
▼諏訪魔「どんな舞台でも俺らは俺らを出すんだよ。今日はよ、特別な日だから特別にいっただけだ。ただお前、永田裕志はあんだけ2発、俺にかましといたらよ、そりゃ当然もらうんもんはもらうだろ。あんなのもらって当たり前だよな。あぁ、腹立つ。あと佐藤がブーブーうるさいこと言ってんな。あいつはいらないな。しょせん顔を真っ赤にさせられて、恥ずかしいの極みだな、あいつは。みっともないよ。それがお前、赤い顔してかっけぇこと言ってんじゃねぇっつうの。あいつらに構ってる暇はねぇんだ。トップに登りつめるんだ。それしか考えてねぇんだよ。どんな手使ってもぶっ潰してやるよ。ぶっ潰したうえで俺がトップに立つんだよ。今日はセコンドにもちょっと休んでもらったっていうかな。まだこんなもんじゃねぇぞって。これでセコンド出てたら全部、俺らもってったぞ。これが結果なんだ」

――永田選手が光留&田村と握手していたが?

▼諏訪魔「そうなの? 生意気なんだよ。長いもんに巻かれたってことだろ。あいつの得意なことだ。長いものに巻かれるっつうのは。子分やるのが得意なんだ、あいつは。俺がダメなら次は永田裕志か? いいよ。喧嘩売ってくるんだったら全然ぶっ潰してやる。それだけだ」

▼稔「まぁ、そういうこっちゃ」

▼歳三「さぁ、諏訪魔が今言った通りだ。永田裕志、諏訪魔はやる気だぞ。全日本プロレス、カードを用意しろ。諏訪魔はこんなもんじゃねぇぞ。全日本プロレスの中心は諏訪魔だ。永田裕志、目じゃない。諏訪魔は待ってるぞ、全日本プロレスのリングで。待ってるぞ。いつでも来い。以上だ」


【試合後の永田、光留、田村】
▼永田「あぁ、痛ぇ。俺は自分殺して諏訪魔を立てて今日は試合が成立するようにしたつもりだよ。俺がいなかったら試合はちゃんと成立してない。それをちょっとしたことでいちいちムキになって。堂々と俺にくればいい。それを人を後ろからいきなりバックスープレックスで。ふざけんなって」

――この3人で対諏訪魔に乗り出す?

▼永田「彼らの熱意と観客の後押しで思わず手を組んでしまったけど。まだどうなるかわからないけど、前向きに検討したいですね」

▼光留「大丈夫ですか?」

▼永田「いやぁ効いた。バックドロップ2発食らって、バックドロップは危険なことなんだなって身をもって今日改めて」

▼光留「我々には永田さんの力が必要なんです。永田さんの青義が必要なんです」

▼永田「そんなことないよ」

▼光留「いやいやいや」

▼田村「お願いします」

▼光留「あんだけリング上で固い握手したのに、何で『そんなことない』なんて言うんですか? 諏訪魔に教えてくださいよ、青義を。あんなことやるヤツじゃなかったんです。最近ちょっとおかしいんですよ」

▼永田「おかしくなかったら、あんななんないもんな。ブードゥー・マーダーズっていつのチームだよ。10何年前? 20年前ぐらい前のチーム?」

▼光留「10年前ぐらい」

▼永田「あ、そう」

▼光留「体感では20年前ぐらいってことなんだよ。それぐらい前なんだよ。現在進行形なんだよ。Evolutionと永田さんの青義は。ねぇ? 永田さん」

▼田村「お願いします」

▼永田「この流れに乗らない手はないかもしれない。前向きに考えますよ」

▼光留「ありがとうございます。永田さん、最後になるんですけど、おにぎり好きですか?」

※永田がうなずくと

▼光留「やった。おにぎり好きだったら大丈夫だ」

▼田村「おにぎり好きだったら大丈夫だ」

▼永田「何? それ」

▼光留「プロレス界で一番おにぎり握ってる…」

▼田村「握ってる。エボ米っていうのを販売してる」

▼永田「調子狂うだろ(苦笑)」

▼光留「追々、追々。とにかく永田さんが加われば百人力だよ。百じゃない。千だよ。1万だよ。待ってろよ、諏訪魔。そっちがその気なら、こっちだって遠慮しねぇからな」

▼永田「よし、お前らに青義を叩き込んでやる」

▼光留「うっす!」

【タイチの話】「何も話すわけねえだろ? あるわけねえだろ? ただ、この名前があったから出ただけだ。何も面白くねえ。この話を聞きたかったら、この後に俺のYouTubeチャンネルを見に来い。そこで喋ってやる」

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