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5/31【J鶴田23回忌興行】T-Hawkと再会合体の鷹木が亮生返り討ちも…トロフィーの大きさで青柳に完敗?

『ジャンボ鶴田23回忌追善興行』東京・後楽園ホール(2022年5月31日)
○鷹木信悟&T-Hawkvs青柳優馬&青柳亮生×

 T-Hawkと再会合体を果たした鷹木が亮生を返り討ちにして勝利したものの、青柳が持ち込んだチャンピオン・カーニバル優勝大トロフィーとKOPWトロフィーを比べて肩を落とし、大きさでは完敗した。

 鷹木と青柳兄弟は4・16後楽園大会『後楽園還暦祭』の8人タッグマッチで対戦。試合後も鷹木に突っかかっていった青柳は「もう1回やらせてくれ」と再戦をアピールし、『ジャンボ鶴田23回忌追善興行』で1ヵ月ぶりに再激突することになった。鶴田さんと同じく山梨出身の鷹木は“とっておきのパレハ"として、全日本マットで三冠王座に挑戦したばかりのT-Hawkをパートナーに招聘。DRAGONGATE時代の先輩後輩が久々にタッグを組むことになり、刺激的な顔合わせとなった。

 KOPW保持者の鷹木は青柳に対して「手土産を持ってこい」と通告していたが、それに応えるように、青柳はチャンピオン・カーニバル覇者の証である大トロフィーを持って登場。鷹木もKOPWのトロフィーをリングに持ち込むと、両者はにらみ合う。

 2人は先発を買って出るとのっけから火花。クリーンブレイクを無視してチョップなどを浴びせた鷹木に対し、青柳もキッチリとドロップキックでお返しした。控えに回っても両者は乱闘を展開する。亮生が捕まると、青柳は何度もゲキを飛ばし、鷹木と舌戦。うるさいとばかりに鷹木は青柳を場外に叩き落とした。久々のタッグとなった鷹木とT-Hawkの連係はスムーズで、亮生を圧倒する。

 再び青柳が登場すると、一転して逆襲へ。鷹木にロープを往復してジャンピングエルボーをぶち込むと、フロントネックロックに絡め取る。鷹木を真似るようにして雄叫びを連呼。左腕ラリアットに被弾したものの、T-Hawkをフロントネックロックに捕らえた。T-Hawkはブレーンバスターでぶっこ抜いて脱出。反転式ダイビングボディアタックをニーアッパーで撃墜すると、ナイトライドを狙うが、青柳は背後に不時着して難を逃れる。

 あとを受けた亮生がスピードで鷹木を翻ろうして場内を沸かす。すかさず兄の青柳が加勢すると、亮生がムーンサルトプレスを投下した。さらに、ハンドスプリングレッグラリアットもクリーンヒット。ファイヤーバードスプラッシュで勝負に出る。

 完璧に決まったがT-Hawkが急行。亮生のスワンダイブをニーアッパーで迎撃し、ウラジゴクでぶん投げる。元DRAGONGATEコンビは合体フェイスバスターをさく裂。ジャーマンで投げた鷹木がスライディングラリアットをぶち込んだ。青柳もリングに飛び込み、T-Hawkをジャーマンで排除にかかるが、T-Hawkは後頭部へのケルベロスで鎮圧した。

 「来た来た来た!」と絶叫した鷹木はMADE IN JAPANの構えに。粘る亮生は丸め込みを連発して気を吐き、ラ・マヒストラルであわやの場面を生み出す。だが、鷹木はギリギリで肩を上げると、ポップアップ式デスバレーボム、パンピングボンバーとラッシュ。亮生はここでもキックアウトして場内を沸騰させたものの、鷹木はMADE IN JAPANで3カウントをもぎ取った。

 勝利した鷹木はKOPWのトロフィーを受け取らず、チャンピオン・カーニバルの大トロフィーに興味津々で、そちらを手にする。負けじと青柳はKOPWトロフィーを持って、コーナーに上がって自分のものだとばかりに猛アピールした。最終的にKOPWのトロフィーを受け取った鷹木だったが、2つの大きさを比べて肩を落とすと、ここでは完敗を認め、青柳の手を掲げた。その後、2人は改めて再戦を誓い、握手を交わした。

 「4年ぶりだよ、4年ぶり。なんだったら、俺らが本気出したら、世界タッグはもちろん、IWGPのタッグも獲れるんじゃねえか?」とT-Hawkとのタッグに手応えを示した鷹木だったが、トロフィーの大きさの違いにはショックを受けたようで、「これ(KOPW)の10倍ぐらいだぞ。おい、新日本プロレス。ジャンボ鶴田追善興行で俺は大恥かいたぞ。新日本、頼む。鶴田さんの顔にも泥を塗ったようなもんだ。ちゃんと考えてくれ」と新日本にトロフィー新調を要求した。

 一方、青柳は「現実的に考えて、会社と会社の問題だから、なかなか難しいとは思いますけども、鷹木さんよ、鷹木信悟さん。どうか1対1でそのうち…ただの1対1でやるんじゃなくて、お互い何かしらタイトルを持って、お互い懸けてやりましょうよ」と一騎打ちを改めて熱望。将来的に実現させるべく「俺もそれまでにチャンピオン・カーニバルじゃない別のお土産持って、鷹木さんの前に立ちますんで。その時はぜひ1対1でやりましょう」とさらなる“お土産"獲得を誓っていた。

【試合後の鷹木&T-Hawk】
▼鷹木「いやあ、4年ぶりだよ。4年ぶりのタッグで、なんだよ、これは? 問題ないじゃない? お互いに成長してるから。4年ぶりだよ、4年ぶり。なんだったら、俺らが本気出したら、世界タッグはもちろん、IWGPのタッグも獲れるんじゃねえか?」

▼T-Hawk「ありがとうございます。本当に鷹木さんとレスラーとしては4年ぶりかもしれないけど、人生としては俺は18歳から出会ってるから。そのために今日は鷹木さんとじゃないですか? (コスチュームを指して)タイガー&ドラゴンですよ。ひとまず俺の話を聞け。ということで、心の師はCIMAかもしれないけど、プロレスの師は鷹木信悟だからよ。これは間違いなく言えることだから。この先どうなるかわからないけども、鷹木さんもまたチャンスがあったら…いや、チャンスは俺が自分から獲りにいく。またこの先もひとつよろしくお願いします」

▼鷹木「まあまあ、必ずどっかであると思ってたよ。組むか、当たるか。こんなにも早く実現するとは思わなかったけど。あとはジャンボ鶴田さんの23回忌追善興行ということで、俺は山梨県出身の人間だしね。ジャンボ鶴田、武藤敬司っていう二大巨頭がいるけど、そこに並ぶ…いや、上にいくぐらい俺も頑張んなきゃいけないなと思ってるから。そのためにも! 見たかよ、今日。青柳優馬のチャンピオン・カーニバルのトロフィー。これ(KOPW)の10倍ぐらいだぞ。おい、新日本プロレス。ジャンボ鶴田追善興行で俺は大恥かいたぞ。新日本、頼む。鶴田さんの顔にも泥を塗ったようなもんだ。ちゃんと考えてくれ。しっかり行動を起こしているんだ。新日本が対応しなかったら、俺もどうするかな。まあ、いいや。この刺激的な戦い、またよろしく」

【青柳の話】「(亮生に向かって)大丈夫か? ダメだ。こいつ(亮生)の活躍が光っただけで、チャンピオン・カーニバルのトロフィーを持っていった意味がねえよ。まあ、ただの口約束を守っただけだけど。次、タッグマッチで負けて言うのもなんだけど、また機会があるなら。現実的に考えて、会社と会社の問題だから、なかなか難しいとは思いますけども、鷹木さんよ、鷹木信悟さん。どうか1対1でそのうち…ただの1対1でやるんじゃなくて、お互い何かしらタイトルを持って、お互い懸けてやりましょうよ。俺もそれまでにチャンピオン・カーニバルじゃない別のお土産持って、鷹木さんの前に立ちますんで。その時はぜひ1対1でやりましょう、鷹木さん。よろしくお願いします」

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