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6/15【全日本】世界ジュニア初挑戦へタイガーが「格の違い」見せての戴冠を予告

 6・19大田区大会で世界ジュニアヘビー級選手権試合を争う王者・佐藤光留、挑戦者・タイガーマスクが15日、東京・湯島の全日本事務所で会見。初挑戦となるタイガーが「新日本代表としていくわけですから、まず格の違いというのをしっかりと見せて、新日本プロレスここにあり、タイガーマスクここにありというものをみせる試合をしたい」と全日ジュニアの至宝ベルト獲りを予告した。

 5・15札幌大会で光留が児玉裕輔を退け、3度目の防衛を果たした試合後、タイガーを次期挑戦者に指名。6・19大田区大会でタイトルマッチが決まった。

 タイガーは新日本でIWGPジュニアヘビー級王座6度の戴冠歴を誇り、BEST OF THE SUPER Jr.史上初の連覇達成者でもある。新日ジュニアで一時代を築いてきたタイガーの世界ジュニア初挑戦が実現する。突然の指名にタイガーは驚かされたというが、「ジュニアのベルトをかけて戦うという部分で指名をしていただいたことには、物凄く佐藤選手にはリスペクトしてますし、感謝してます」と敬意とともに受け入れた。

 これまで今の全日ジュニア勢との接点はほとんどないものの、「今、全日本のジュニアというのは佐藤光留のジュニアじゃないかなと僕も思ってますので、僕は全日本のジュニアがどうこうじゃなくて、佐藤光留を体験したい」と認識。この一戦で身をもって今の全日ジュニアを味わうことになる。

 タイガーの師匠は佐山サトル(初代タイガーマスク)で、光留の師匠は鈴木みのる。源流をたどればカール・ゴッチに行きつき、光留の言うようにルーツは共通している。「殺伐とした試合をするのが僕の身上ですし、そういう試合が好きなのでね。それは佐藤光留選手と考えてることは一緒なんじゃないかなと思ってますね」とタイガーも認めてはいるが、「僕はやはり今までやってきたこと、佐藤選手以上にやってきたことが違うと思いますから」と差を強調。「そこは新日本プロレスの、そしてタイガーマスクの格の違いというものをしっかりと当日見せて、このベルトが僕の腰に巻かれてるんじゃないかなと思います。いや、思うじゃなくて巻いてます」と全日ジュニアの至宝ベルト獲りを予告してみせた。

 4度目の防衛戦となる光留は自ら指名したタイガーに敗れれば、人一倍思い入れの強い全日本ジュニアの至宝の流出を招くことになる。ましてや「青木篤志メモリアル」と亡き盟友の名が冠せられた。「プロレスですから。勝ち負けですから。タイトルマッチなんで。負けていい試合なんか1個もない」と強調するものの、より負けられない状況が出来上がった。「全日本ジュニアというのはイコール佐藤光留なんで。タイガーマスク選手のやりたいプロレスは佐藤光留との試合にこそある」と確信するからこその指名で、「ここで一発、地を這うジュニアと言われた佐藤光留の持ってるベルトにタイガーマスクが挑戦してくるシチュエーションで、この試合にしかない打ち上げ花火を大きく打ち上げたい」と二人にしかできない戦いで大田区一のインパクトを残す構えを見せていた。

☆6/19(日)東京・大田区総合体育館『Champions Night4〜50th Anniversary Tour〜』16:00開始

▼青木篤志メモリアル 世界ジュニアヘビー級選手権試合
[挑戦者]
タイガーマスク
(1/60)
佐藤光留
[第61代王者]
※光留4度目の防衛戦

【会見の模様】
▼タイガー「新日本プロレスのタイガーマスクです。今回、佐藤選手の方から挑戦の指名を受けたんですけども、その時は本当にびっくりしまして、なぜ僕なんだろうと。まずそれが頭をよぎってずっと考えてたんですけど。佐藤選手のリング上のコメントで自分のやりたいルーツは全日本のジュニアにあるんじゃないかと言われたんですけど、そのへんは僕は今、新日本所属ですし、新日本での試合をやってるわけですから、別に全日本にあるとか、そういうのは全くないですけど、ただ佐藤選手がここまで来た道のりと自分のやってきたものというのは確かに似てるなというのは思います。ただ、それだけであって、挑戦を受けた以上は新日本代表としていくわけですから、まず格の違いというのをしっかりと見せて、新日本プロレスここにあり、タイガーマスクここにありというものをみせる試合をしたいと思ってます。ただ、ジュニアのベルトをかけて戦うという部分で指名をしていただいたことには、物凄く佐藤選手にはリスペクトしてますし、感謝してます」

▼光留「世界ジュニア王者の佐藤光留です。札幌で防衛戦が終わった時に名前を出して指名させていただきましたタイガーマスク選手がこうして会見の場所に来て、いよいよタイトルマッチをやるんだと。自分のプロレス人生の中でもちょっと珍しい気持ちが押し寄せております。全日本ジュニアにあるんじゃないかと言ったら、そりゃ確かに違ぇよなと思われると思います。補足じゃないですけど、全日本ジュニアというのはイコール佐藤光留なんで。タイガーマスク選手のやりたいプロレスは佐藤光留との試合にこそあるんじゃないかと思ってます。今年、全日本が50周年で、大きな武道館大会というものを控えていて、少しずつ全日本プロレスに興味を持ってる人が増えてる中で、すべてが同じ色のプロレス、明るく楽しく激しいプロレスだったら面白くないですから。ここで一発、地を這うジュニアと言われた佐藤光留の持ってるベルトにタイガーマスクが挑戦してくるシチュエーションで、この試合にしかない打ち上げ花火を大きく打ち上げたいと思います。よろしくお願いします」

――全日本ジュニア、世界ジュニアに対する印象は?

▼タイガー「僕も今、全日本さんのジュニアの選手がどれだけいるかっていうのは正直よくわからなくてですね。今、ベルトを拝見させていただいて、昔はもっと違うベルトだったなと。ベルトもしっかりリニューアルされて素晴らしいベルトになってるなというのと。あとは今、チャンピオンが言った通り、今、全日本のジュニアというのは佐藤光留のジュニアじゃないかなと僕も思ってますので、僕は全日本のジュニアがどうこうじゃなくて、佐藤光留を体験したいと思います」

――青木篤志メモリアルのタイトルがついた試合でより負けられない戦いとなるが?

▼光留「僕が勝手にタイガーマスク選手の名前を出したように、試合にも僕の知らないところで勝手に青木篤志メモリアルとついたんで、条件はイーブンかなと思ってます。全日本ジュニアの選手どれぐらいいるかわからない、どういう選手がいるかわからないってタイガーマスク選手おっしゃってるんですけど、そうすると、なぜここに青木篤志メモリアルがついたのか、なぜそこで佐藤光留がチャンピオンベルトを持ってあなたを指名したかもわからないと思うんですね。言葉で説明するのがプロレスじゃないですから。何10分、もしかしたらスタイル的には何秒のプロレスになるかもしれませんが、そうなった時、その時間で伝えたいと思います。ただ、プロレスですから。勝ち負けですから。タイトルマッチなんで。負けていい試合なんか…僕たまにいろんな団体に出ますけど、負けていい試合は1個もないですから。それはこの試合も同じです。まだまだ今、話聞いてたらよそ行きのタイガーマスクなんで、それをマスク被ったままプロレスラーとしての皮を一枚二枚剥いで、こんなタイガーマスク見たことねぇよっていうタイガーマスクに全日本のリングでして、ベルトを防衛するのが僕の、全日本ジュニア佐藤光留の仕事だと思ってます。覚悟しといてほしいですね」

――佐藤選手の発言を受けて

▼タイガー「今ここはあくまでも会見ですから、僕は昔からそうですけど、やはり会見というのは神聖な場だと思ってますから。タイトルマッチやる以上はね。ここでああだこうだ言うのは好きじゃないんで、ここはただ紳士にいかせていただいてるだけのことであって、やはりリングに上がったら僕は新日本で知ってる方もいると思いますけど、殺伐とした試合をするのが僕の身上ですし、そういう試合が好きなのでね。それは佐藤光留選手と考えてることは一緒なんじゃないかなと思ってますね。あと先ほどから言われてる青木選手に関しては、僕も青木選手がかつてノア時代に何度か試合をさせていただいて、素晴らしい選手だというのはわかってますし、本当に動きが良かったし、全てにおいていい選手だったと思ってます。ただ、青木選手のメモリアルというのは僕にとってあまり関係ないというかね。僕は世界ジュニアを獲るというだけのことですから。そこは別に感傷に浸ることなく、しっかりとした試合を見せるだけです」

――「格の違い」と言われたが、新日本ジュニアへのプライドがあっての発言だと?

▼タイガー「やっぱり僕も新日本プロレスという看板を背負ってきてるわけですから。そこはやはり佐藤選手もそうだと思うんですね。全日本として格の違いをみせるとどっかで思ってると思いますし、それはお互い思ってると思いますけど、僕はやはり今までやってきたこと、佐藤選手以上にやってきたことが違うと思いますから。そこは新日本プロレスの、そしてタイガーマスクの格の違いというものをしっかりと当日見せて、このベルトが僕の腰に巻かれてるんじゃないかなと思います。いや、思うじゃなくて巻いてます」

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