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6/17【全日本】「宮原健斗とのタイトルマッチは最後」発言に込めた思いを告白 大田区三冠決着戦へ「区切りをつける何かが生まれる」 ジェイク・リー インタビュー

 6・19大田区大会で三冠ヘビー級王者・宮原健斗に挑戦するジェイク・リー。今年1月に負傷欠場により返上して以来の頂点返り咲きを狙う。昨年6・26大田区大会で三冠史上初の巴戦を制して初戴冠を果たし、10・16大田区大会で宮原と60分時間切れドロー。そして今回、所も同じ三冠統一の地で最高男との決着戦を迎える。「去年1年間、伝えようとしていたことは50周年で何を見せていくか。で、ケガして復帰して、いろいろあった中で上半期が終わろうとしていて。このままじゃ俺、この上半期、何も伝えられず終わってしまう」との思いを抱き続けてきたが、宮原と雌雄を決して三冠王者に返り咲くことによって「自分の中で区切りをつける何かが生まれるんじゃないか」と考えている。だからこそジェイクは「宮原健斗とのタイトルマッチは俺の中では最後」との覚悟を決めた。そこに込められた思いとは? ジェイクインタビューは以下の通り。

【ジェイク・リー インタビュー】
――6・19大田区大会での三冠戦が迫ってきましたが、今どんな心境ですか?

▼ジェイク「三冠返上して、復帰して、還暦祭やチャンピオン・カーニバル、いろいろあったけど、まだ自分の思うようなものが形として出てないわけで。その中でチームもメンバーが抜けていって、お前は何をやりたいんだっていうふうに俺自身も思う状態が今も続いていて。だからこそ、ここで一つ形としてベルトっていうものを自分の手に取った時に、俺は今、何をしたいのかがわかりそうな気がして」

――ということは今回、三冠ベルトを獲ることで今後の方向性が見えてくるかもしれないと?

▼ジェイク「あれをやる、これをやるってイメージはあって。けど、それが全部うまくいっていないというか、うまくいってるようにみえるけど、凄くゆっくりなスピードで。それはリング外のこともそうだし、帰化申請とか、そういうことも全て。だから俺もたぶん今、かき分けてやってるような感じで。実際のところ本音はそこで。けど、そういうふうにさせたくない。それは自分の私情をベルトに挟むことになるから。それはプロフェッショナルじゃないと僕は思っていて」

――今回は自らの意志ではなく、チャンピオンからの指名でタイトルマッチが決まり、今までになかった形の挑戦になりますね。

▼ジェイク「まず、それが驚いて。けど、俺はその言葉を聞いて、宮原健斗に対して『こいつ凄ぇな』と思った。俺は今、さっき言ったように宙ぶらりんじゃないけど、何がやりたいんだと。けど、あいつはいつでもブレない。何があってもブレない。自分を最高って言い続けて、芯の強さを感じる。ちょっとうらやましいと思った部分もあって、今回は不思議な感じですよ」

――昨年10・16大田区大会で60分時間切れ引き分け以来の決着戦がテーマになります。

▼ジェイク「彼はたぶん自分をもっと最高のステージに持っていきたいというのが根本にあると思う。だから白黒ハッキリさせて払しょくさせるっていう。それが凄く伝わってくる。そうすることが今、一番ベストだって彼の中で答えが出ていて。僕ももちろん決着を望んでいて、それが大田区という場所で実現する。何か凄く不思議な感覚がして。大田区でベルト獲って、大田区で60分やって、で、大田区でまた決着をつける。全てが大田区でね。だから自分の中で区切りをつける何かが生まれるんじゃないかなとも思っていて」

――今、ジェイク選手の中で宮原健斗はどんな存在ですか?

▼ジェイク「最高のライバルだけど、最高になりかけてるライバル。まだまだこんなもんじゃない。彼はこんなところで終わる人間じゃないし、それは自分自身にもいつも言い聞かせてることで、こんなとこで終わるかと」

――これからさらに最高になっていくであろう宮原健斗と競うことがジェイク・リーをさらに高めることになるということですね?

▼ジェイク「そう。俺はそう思ってる」

――6・19大田区大会は上半期の総決算的大会で、下半期の主役決定戦といえるかもしれません。

▼ジェイク「正直そこらへんはあんまり意識してなくて、主人公がどうのこうのっていうよりは、一つだけずっと変わらないのは、もっと突き抜けたい、もっといろんなものを吸収したい、もっといろんなヤツとやりたい。そこだけはずっと変わらなくて。主人公になってそれが叶うのであれば、俺は主人公になりたいって思います」

――先日の会見で「宮原健斗とのタイトルマッチは俺の中では最後」と発言していました。仮に今回、大田区で負けてしまった場合、宮原健斗が王者である限り三冠に挑戦できなくなってしまうことになります。

▼ジェイク「そういう先のことは考えてない。もしそうだったとしても、しょうがないじゃないけど、自分の中でそのぐらいの気持ちで臨まないと、もうこの試合には勝てない。その覚悟ですよね。俺が去年1年間、伝えようとしていたことは50周年で何を見せていくか。で、ケガして復帰して、いろいろあった中で上半期が終わろうとしていて。このままじゃ俺、この上半期、何も伝えられず終わってしまう。緊張感がなかったわけでもないし、けど、もう一つ自分を追い込まないとみてる人たちに何も伝わらない。何のためにやっているのか、その根本に返るためにも、もっと自分を追い込まないと思って。俺が今回、一番伝えたいのは、宮原健斗との最後のタイトルマッチっていう言葉から、ずっと今が続く、それは当たり前のことじゃないよってこと。俺は今が続いてるというのは凄く奇跡だと思っていて。それが当たり前になって、緊張感のないものをみせるのは俺はどうかなと思っていて。だから、それは選手にもお客さんにも伝えたいこと。今は決して当たり前のことじゃないから。俺は今を生きるために今回この言葉を使って自分を追い込んでる。俺がそれが50周年上半期で一番伝えたいことかな」

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