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6/24【NOAH】「証が欲しい」鈴木&サッチャーがGHCタッグ挑戦へ 王者・北宮から鮮やか一本

『SUNNY VOYAGE 2022』横浜ラジアントホール(2022年6月24日)
○ティモシー・サッチャー&杉浦貴&鈴木秀樹vsマイケル・エルガン&稲村愛輝&マサ北宮×

 サッチャーがGHCタッグ王者の北宮からフジワラアームバーで鮮やかに一本勝ち。ノア参戦の証を手に入れるべく、鈴木とのタイトル挑戦をぶち上げた。

 6・7後楽園大会からノアに参戦しているサッチャー。元WWEらしからぬ日本向きのテクニカルなレスリングで早くも存在感を発揮しているが、今大会ではついに結果を出した。

 杉浦&鈴木と組んで、GHCタッグ王者のエルガン&北宮に稲村を加えたトリオと対戦。序盤からそのテクニックを活かして北宮とやり合い、実力を存分にアピールする。鈴木とエルガンもシングルマッチさながらの激闘を展開。鈴木のドラゴンスープレックス、エルガンのラリアットが交錯して、ここは痛み分けとなった。

 試合終盤、エルガンとの連続攻撃で勢いに乗った北宮は、サッチャーのスリーパーに捕まってもそのまま後方に浴びせ倒して脱出し、一気にサイトースープレックスの構えに。しかし、間一髪防いだサッチャーは、焦った北宮のラリアットを読んで、フジワラアームバーに捕獲。慌ててエルガンがストンピングでカットに入ったものの、勝機を逃してなるものかとサッチャーはそのまま絞め続ける。鈴木がエルガンをスリーパーで引き離すと、北宮はたまらずギブアップ。サッチャーが鮮やかな一本勝ちで、GHCタッグ王者に土をつけた。

 鈴木は寡黙なサッチャーに代わって、「わかりやすいだろ、チャンピオン。2人でここに立って、そこに2人がいる。そして、チャンピオンが負けた」とマイクで挑戦表明。エルガン&北宮も受けて立つ構えを見せて、タイトル挑戦が決定的となった。

 「アメリカから僕のパートナーとなるべき男が来て、そこで挑戦しないのは。そして今日、彼は明確な結果を出したんで。お客さんも望んでいると思うし、何より僕らが望んでいるし、彼もその形が欲しいと思うんで」と鈴木。「とにかくノアに自分が来た証を残したいと。彼はそう言っているので。それは僕も同じ」とサッチャーの思いを代弁し、「まずタッグベルトをしっかり持って。前回は2回目の防衛戦で負けちゃったんですけど、ある程度の期間ちゃんと守って、発言権を得ることは大事だと思う」と長期政権樹立まで視野に入れた。

 WWE時代からつながりのある鈴木とサッチャーは、試合スタイルにも考え方にも共通点があり、タッグチームとしては魅力的。結成から一気にチャンピオンに駆け上がったエルガン&北宮としても一筋縄ではいかない相手になりそうだ。

【試合後の鈴木&サッチャー】
▼サッチャー「スギウラグンとしてヒデキ・スズキと組んで、フジワラアームバーで勝った。次はGHCタッグだ」

▼鈴木「何もなければ終わりますよ?」

――鈴木選手はこのチームにこだわりがある?

▼鈴木「こだわりとかじゃなくて、杉浦軍はこういう1人ひとりが強いヤツの集まりだから。前回は杉浦さんと組んでタッグを獲りましたけど、だからといって、チームとしてベルトを諦めているわけじゃないですし。今僕のパートナーは…全員パートナーですけどね。アメリカから僕のパートナーとなるべき男が来て、そこで挑戦しないのは。そして今日、彼は明確な結果を出したんで。お客さんも望んでいると思うし、何より僕らが望んでいるし、彼もその形が欲しいと思うんで。それは2人でよく話す時にも、彼から十分僕は聞いていたので。とにかくノアに自分が来た証を残したいと。彼はそう言っているので。それは僕も同じで。証というのはタッグベルトでしょ? そして、この先にいろんなことも含めているから。まずタッグベルトをしっかり持って。前回は2回目の防衛戦で負けちゃったんですけど、ある程度の期間ちゃんと守って、発言権を得ることは大事だと思うので。僕らが挑戦したいと思います。さっき言ったように、どこでもいつでもいいと」

――チャンピオンチームについて思うところはある?

▼鈴木「マイケル・エルガンは初めて会ったんですよね。まあ、前評判通りというか、強いなと思いますし、上手いなと思うし。強さの中に上手さがあって、素晴らしい選手だなと。だからこそ、そのエルガンとマサ北宮がいるチームに、僕らが…ダブルTと僕が勝てば、もっと価値が出ると思うので。だから挑戦します。僕らの価値を作るためです」

▼サッチャー「アリガトウゴザイマシタ」

【試合後のエルガン&北宮】
▼北宮「不覚を取ったのか何なのか。一撃必殺の脇固め。本当に強烈だ。チャンピオンとして明確なわかりやすい挑戦表明をいただいたよ。最高だ。悔しいけど、ベルトも喜んでるよ。連中を相手に、鈴木秀樹とダブルT相手に初防衛戦ができるってことは本当に幸せだ。絶対勝つぞ、コノヤロー!」

▼エルガン「自分のスタイルとしては誰にでも合わせられる。相手がイホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.がであれば、ルチャスタイルにも合わせられるし、征矢選手であれば、そのパワーにはパワーに合わせられる。今回は負けたけれど、今日も相手チームのスタイルには十分に合わせられたと思う。自分の信条としては、血には血を、目には目をだが、鈴木選手も凄く才能は確かにあると思うし、申し分ない。自分はここに戦いを求めてやってきている。ここでの戦いの中で、自分が最高の選手だと証明していきたい。北宮選手と組んで、自分たちこそが最強のタッグチームだと自負している。また改めてそれを証明したい」

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