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6/28【スターダム】羽南が稲葉と熱戦ドローでフューチャー最多防衛記録樹立 7・9立川で月山迎撃へ

東京・後楽園ホール(2022年6月28日)
フューチャー・オブ・スターダム選手権試合 △羽南vs稲葉ともか△

 羽南が稲葉の猛攻をしのいでフューチャー王座をドロー防衛。最多記録となる7度目の防衛を果たした。試合後、7・9立川大会での一騎打ちが決まっている月山を呼び出し、次期挑戦者に指名。タイトル戦が決定的となった。

 林下詩美と並ぶ6度の最多防衛タイ記録を達成したフューチャー王者・羽南が、記録更新をかけて、JUST TAP OUT所属の稲葉を迎え撃った。

 羽南が先制したものの、稲葉が空手仕込みの蹴りを多用して逆転。羽南の左ヒザをロープに固定すると、そこを執ように蹴りつけた。その後も教科書通りの一点集中攻撃を展開。倒れる羽南の左足に鋭いローキックを連打すると、グラウンド式ドラゴンスクリューで追い討ちする。羽南はたまらず場外に転落。なんとかエプロンに戻るが、稲葉はロープを挟んだ状態でもドラゴンスクリューを決めた。

 羽南は反撃を仕掛けるもことごとく単発で終わり、流れを変えられない。稲葉は執ようなアンクルホールドでギブアップを迫るが、それでも羽南は必死にロープに逃れ、反撃の好機を待った。残り5分とコールされると、「負けるか!」と叫び、意を決してエルボーを乱射。稲葉がまたまたアンクルを仕掛けても、耐え忍び、「ともか!」と叫んで大外刈りを決めると、ハイキックをかいくぐり、投げっぱなしブロックバスターを繰り出した。引かない稲葉もハイキックでやり返し、両者大の字に。

 2人は感情むき出しのエルボー合戦で火花を散らす。稲葉は連打で押し切りにかかるも、羽南も気持ちで引かず、得意のフェイマサーで勝機。バックドロップは切り崩され、ここでもアンクルホールドに捕まるが、必死の抵抗を見せて命からがらロープに逃れた。

 時間切れが迫る中、稲葉はこん身のサッカーボールキックを放つが、羽南は沈まず。丸め込みで粘りを発揮する。丸め込み合戦に持ち込むと、稲葉のニーアッパーやミドルキックに被弾しても3カウントを許さず、ここで時間切れ引き分けとなった。

 羽南が執念のドロー防衛でV7。フューチャー王座の最多防衛記録を樹立した。試合後、羽南は「稲葉ともか。ドローだけど私が防衛したんだ。次は決着つけましょう。ありがとうございました」と稲葉にメッセージを送ると、「そして、次の防衛戦の相手。次の立川で戦うことが決まっている月山和香!」と月山を呼び出した。

 リング上で向かい合うと、羽南は「次の立川、シングルマッチ。私とこのベルトを懸けて戦いませんか?」と提案する。スターダムで未勝利が続く月山は「私はまだ勝ったことがないけれど、羽南さんとそのフューチャーのベルトを懸けて戦いたいです」と受諾。羽南が「月山はプロレスが好きなんだよね? 私も大好きです! だから、このベルトにお互いの気持ちをぶつけ合いましょう」とアピールすると、月山も「よろしくお願いします」と返答して握手を交わし、健闘を誓い合った。

【羽南の話】「7回目の防衛に成功して、最多防衛記録更新できました! 本当によかった。もう今までで一番危なかったです。メッチャ足痛いけど、まだ稲葉ともかとの決着はついていません。もっと自分の力を磨いて、稲葉ともかに勝てる技ができてから、挑戦じゃないけど、対戦したいなって思います。そして、月山和香。私はあなたとずっとフューチャーを懸けて戦いたかったです。次の立川、凄く楽しみにしています。お互いの気持ちをこのベルトにぶつけ合いましょう。今日はありがとうございました」

【稲葉の話】「ずっと狙っていたフューチャー戦。ドロー、引き分け、羽南が防衛、最多防衛記録更新。悔しすぎる。負けてはないですけど、ドローは負けも同然だと自分は思っているので。悔しくて、悔しくてたまりません。羽南、入場からチャンピオンとしてのキラキラしたオーラが凄くて。負けたくないっていうチャンピオンとしての意地を凄い感じました。メッチャ悔しい…。もうフューチャー戦について次はないですけど、次にNEW BLOODで対角に羽南がいるので、羽南をぶっ潰したいと思います。そして、その先を狙いたいと思います。一撃必殺ともか蹴り、押忍! ありがとうございました」

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