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7/1【GLEAT】リンダマンがG-REX激闘V3、無敗の井土を執念突破 金丸&DOUKI迎撃に名乗り

『GLEAT Ver.3 旗揚げ1周年記念大会』東京ドームシティホール(2022年7月1日)
G-REX選手権試合 ○エル・リンダマンvs井土徹也×

 リンダマンが無敗で勝ち上がってきた井土を執念で突破し、G-REX王座V3。7・17梅田大会に参戦する金丸義信&DOUKI迎撃に名乗りを上げ、パートナーに渡辺壮馬を指名した。

 初代G-REX王者のリンダマンは5・18後楽園大会で同門・入江茂弘を下してV2達成。試合後に挑戦に名乗りを上げたのは井土と田村ハヤトだった。両者による挑戦者決定戦が6・11大阪大会で行われて井土が勝利。旗揚げ1周年記念のビッグマッチで、リンダマンは入団後無敗でここまで勝ち上がってきた22歳の若武者を迎え撃った。

 序盤は井土の勢いを上手く潰したリンダマンがノータッチトペで主導権。井土がスピーディな足技で押し返しても、右ハイキックを鉄柱に誤爆させてペースを渡さない。

 大技合戦に発展すると、井土は雪崩式フィッシャーマンバスターを決めて大攻勢に。しかし、リンダマンもバックドロップやパワーボムで巻き返して、得意のジャーマンをしつこく狙う。

 必死の抵抗を見せる井土はビンタをこれでもかと乱射。リンダマンも打ち返したものの、井土が執念で張り倒した。井土は急角度のジャーマンで引っこ抜くが、リンダマンはギリギリでキックアウトする。井上は必殺のスピンブレイク(ランニング式バックエルボー)を多用。鋭い打撃が猛威を振るう。

 フラフラのリンダマンはトラースキックに被弾するが、再度のスピンブレイクは間一髪で回避。ハイキックや上段回し蹴りの餌食になるも、串刺しジャンピングニーはリンダマンがキャッチしてパワーボムの要領で叩きつけた。

 先に立ち上がったリンダマンはジャーマンで活路を開くと、変型一本背負いへ。不時着した井土はバズソーキックをぶち込み、ここでもスピンブレイクを再び狙ったものの、かいくぐったリンダマンは腕を絡み取り、タイガースープレックスホールドで引っこ抜いて、逆転の3カウントを奪取した。

 激闘を制してリンダマンがG-REX王座V3。虎の子のベルトを再び腰に巻き、3つ目のメダルを首にかけた。マイクを持ったリンダマンは「おい、井土徹也、お前何歳だ? 22? 若いのによ、このGLEAT、2022年の始まりから、入って半年ぐらいで無敗街道突き進んで、このタイトルマッチまで凄い勢いで上ってきたな。今日やってわかったけど、お前は勢いだけじゃなく、しっかりとプロレスに打ち込んでここまでやってきた」と井土を高評価した。

 その上で、「お前には試合前に言ったよな。お前の最大の弱点は無敗であること。挫折を知らないこと。今日、このリングでお前は挫折を手に入れた。この挫折をどうするかはお前次第だけど、この挫折をうまく使ってバージョンアップした井土徹也でこのリンダマンの前に立つことを俺は楽しみに待ってるよ」と先を呼びかけた。

 リンダマンは「挫折というかけがえのない財産を手に入れたお前もある意味、勝者だ」と持論を展開し、2人で一緒に「GLEATしようぜ」と拳を突き上げようと提案。しかし、井土は「メインでマイクを締めるのは勝った者のみ」というリンダマンが以前打ち出した考えを引き合いに出し、「自分の力で試合で勝って、GLEATのリングをマイクで締めたい」とその提案を拒否した。

 リンダマンは「振られちゃったよ。皆さんも拳の準備促して本当にすいませんでした」と観客に陳謝。「今日のメインは去年GLEATできなかった伊藤貴則がリベンジをする日です」と呼びかけ、飯塚と伊藤を激励して、G PROWRESTLINGのメインを締めくくった。

 バックステージでは7・17梅田大会に新日本の金丸&DOUKIが参戦することに言及。スーパージュニアで敗れたDOUKIへの雪辱を狙って、「さすがにこの2人が出てきて、俺が名乗りを上げないって言ったら、みんな納得しないだろう? 鈴木軍の相手はこの俺がするぞ」と迎撃に名乗りを上げると、パートナーに結果を出せずに苦しんでいる渡辺を指名した。

 「結局何も残せてないし、このGLEATとしても何も残せてないヤツに価値はない。とっとといなくなってもらうしかないんだよ。これがラストチャンスだ。お前の進退を懸けるつもりで、金丸義信、DOUKIに俺と一緒にぶつかっていくぞ」と指名した理由を明かし、「これが駄目だったら、お前はもう終わりだ。これが渡辺壮馬最後の覚悟だ」と不退転の覚悟で臨むよう促した。


【試合後のリンダマン】
▼リンダマン「GLEAT1周年、TDCホール大会、(ベルトを掲げて)旗揚げの時になかったG-REXのベルトを持って帰ってきて、Gプロのリングで、Gプロのメインでしっかりタイトルを防衛。こんな嬉しいことはないよね。それに対戦相手は井土徹也、22歳。若い風吹いてるじゃないの? 若い風吹かないと、プロレス団体、プロレス界よくならないよ。もっともっとしのぎ合って、上のレベルで戦っていこうぜ。俺はチャンピオンだから、防衛戦を待つだけじゃないな。次の7月、大阪で新日本プロレスの鈴木軍から金丸、そして俺がスーパージュニアで黒星をつけられたDOUKIが来るよな? さすがにこの2人が出てきて、俺が名乗りを上げないって言ったら、みんな納得しないだろう? 鈴木軍の相手はこの俺がするぞ。それに、1人足りないな? 2対1ってわけにはいかん。その1人は誰か? こいつだ。渡辺壮馬だ! (渡辺が姿を現すと)よし、言ってやれ」

▼渡辺「去年の7月1日、ここTDCホールでGLEATが旗揚げして、自分はすぐに手首を骨折して、正直何も残せてないです。復帰したあとも、トーナメント1回戦でリンダマンさんと当たって、そこも負けてます。そして今日、元三羽烏の伊藤、飯塚はメインとセミで試合をしてます。自分はくすぶっている時間はないんです。大阪、新日本プロレスのDOUKI選手、金丸選手とやるんですよね? 俺がいきます。いや、いかせてください」

▼リンダマン「壮馬を選んだのには理由があるよ。ダラダラとあったこと全部喋ってたけど、要は結局何も残せてないし、このGLEATとしても何も残せてないヤツに価値はない。とっとといなくなってもらうしかないんだよ。これがラストチャンスだ。お前の進退を懸けるつもりで、金丸義信、DOUKIに俺と一緒にぶつかっていくぞ」

▼渡辺「死ぬ気でいきます」

▼リンダマン「これが駄目だったら、お前はもう終わりだ。これが渡辺壮馬最後の覚悟だ。お前ら、楽しみにしとけ」

【井土の話】「今日はいくら悔しがってもリンダマンの勝ちで、俺の負け。もうそれ以上何もないから。俺が負けた。それだけ。ただ、俺は負けず嫌いだから。1つだけ言わせてもらうなら、今日はリンダマンのほうが強かった。だから、次やったら、俺がリベンジする。まだまだまだ追い詰めるぞ。GLEATのお客さん、これからも期待して見ててください」

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