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7/14【全日本】タイガーが世界ジュニアV1 奮戦・田村返り討ちでイザナギ迎撃へ

『2022 SUMMER ACTION SERIES』東京・後楽園ホール(2022年7月14日)
世界ジュニアヘビー級選手権試合 ○タイガーマスク&田村男児×

 タイガーが奮戦した田村を返り討ちにして世界ジュニア王座初防衛に成功。7・18大阪大会でイザナギを迎撃することが正式決定した。

 新日本所属のタイガーは6・19大田区大会で佐藤光留を破って世界樹に王座初戴冠。田村とイザナギが至宝奪回に名乗りを上げ、今大会では田村、4日後の7・18大阪大会ではイザナギの挑戦を迎え撃つことになった。大事な初防衛戦。試合は田村の奇襲で幕を開けた。

 いきなりショルダータックルを浴びせた田村はトペスイシーダを敢行。世界ジュニアへの熱い思いを爆発させる。冷静なタイガーは鋭い蹴りを武器に一転して自分のリズムを刻むが、田村は苦しみながらもエプロンから場外めがけて捨て身のダイビングショルダーを発射。リング上でもダイビングショルダーを繰り出すと、俵返しでぶん投げ、逆エビ固めに捕獲。しのがれてもラリアットやデスバレーボムで王者を攻め立てた。

 しかし、田村の動きが単調になったのを見逃さないタイガーは、ラリアットを巧みに切り返し、回転十字固めでクルリ。その後も丸め込みで揺さぶりをかけると、田村の腕を絡み取ってタイガードライバーにつなげる。そこから左腕攻めにシフト。グラウンドでも打撃でも一点集中攻撃を展開した。

 田村も必死に抵抗するが、タイガーは雪崩式ダブルアームスープレックスで追い討ちすると、バズソーキックからリバーダブルアームバーに捕獲し、一気に絞め上げると、和田京平レフェリーが危険と判断して試合をストップした。

 タイガーが世界ジュニア王座V1。対戦した田村の奮闘には感じるものがあったようで、マイクを持つと、「今日戦った田村選手、非常に有望です。素晴らしい若手だと思います。これからもっと強くなると思います」と高評価し、「セコンドに来ていてる藤田、大岩と戦ったら面白いんじゃないかなと思います」と同世代にあたるヤングライオンとの対戦を提案する場面も見られた。

 田村を返り討ちにしたことで、大阪でのイザナギ戦が確定。V2戦に向けて、「大阪でイザナギ選手の挑戦を受けます。またこのベルトを巻いて、全日本プロレスファンの皆さんにチャンピオン・タイガーマスクを見せたいと思います」と全日本ファンの前で誓ってみせた。

【タイガーの話】「ありがとうございました。田村選手、リングでも言った通り、非常にパワーがある選手で、ガッツもあるし、素晴らしいと思います。僕がチャンピオンだろうが何だろうが、あれだけ向かってくる。何としてもこのベルトを獲り返すんだっていうのが今日見えましたし。永田さんがなぜがセコンドに付いてましたけど、永田さんの息がかかっちゃってるのかな? ちょっと僕はなんでそっちにいるのかなと思いましたけど。僕は田村選手のことを認めてます。リングでも言ったけど、若手と見るつもりはないんだけどね、どうしてもうちの藤田、大岩、中島と見比べてしまうものがあって。うちの藤田、大岩とやったら面白いと思いますよ。負けないけどね。全日本プロレスには負けないけど。せっかくお互い50周年。全然僕は全日本プロレスに対して嫌悪感なんか1つもないし、むしろこうやってチャンスをいただいて、上げていただいて感謝しています。まだまだタイガーマスクの実力というものを全日本プロレスの人たちは見てくれているというか。それは非常にありがたいです。そのうえで、田村君は今日ここで一区切りついたわけだから。まだ全然狙ってくるのは構わない。それは全然構わない。だけど、うちの若いのとやっても面白いんじゃないかな。それは凄い必要だと思いますね。お互い、全日本プロレスも新日本プロレスもずっと来たわけだから。お互いよくなっていかないと。まあ、あとは最後にリングで言った通り。今度の大阪、イザナギ選手。今日と同じようにしっかりと、もう立てなくなるまでガッチリいかせてもらいます」

【田村の話】「ベルト獲れなかった。全力で挑んでも獲れなかったです。まだまだ僕の力不足。力量不足が目立っちゃいました。まだまだ全然タイガーマスク選手に届かなかったです。全然届かない。全然ダメでした。獲れなかったことが全部結果なんで。もう1回一からやり直していかないといけないと思っています。それだけです。獲れなかった。それだけです」

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