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7/20【新日本】後藤が“L・I・J内藤”に初勝利で会心発進 「G1最後の最後まで生きて生きて生きまくる」

『G1 CLIMAX 32』宮城・ゼビオアリーナ仙台(2022年7月20日)
Cブロック公式戦 ○後藤洋央紀vs内藤哲也×

 後藤が“L・I・J内藤"に初勝利。激闘を制して白星発進を果たした荒武者は「G1 CLIMAX! 最後の最後まで生きて生きて生きまくるぞ!」と誓った。

 2023年1・4ドーム大会メインへ向けた「ラストチャンス」と定める内藤のG1がこの日、始まった。初戦の相手は2008年覇者・後藤。5年ぶり3度目の優勝を遂げるためにもスタートダッシュを飾りたいところだった。

 対する後藤は“G1のGは後藤のG"を自ら封印し、14年ぶり2度目の優勝にかける覚悟を示して開幕を迎えた。内藤とのシングル戦績は4勝5敗で黒星先行。内藤がL・I・Jを結成後は一度も勝利できていない。荒武者の意地が爆発した。

 この一戦への期待を物語るようにゴングと同時に大きな手拍子に包まれた。一進一退の先手争いが続く中、内藤は前哨戦同様、右腕攻めに出た。後藤がショルダータックルで反撃しても場外で間を取ってイラつかせ、追いかけてきた後藤のラリアットを鉄柱に誤爆させた。すかさず内藤は右腕をフェンスに引っかけて絞め上げたり、鉄柱に叩きつけたりとピンポイント攻撃を展開した。

 リングに戻っても内藤はキーロック、エルボースタンプと右腕を狙い撃ちし、後頭部にもエルボースタンプを連打。「後藤、こい」と挑発的なストンピングを繰り返し、バックエルボー連打を浴びせた。後藤も痛む右腕で時間差ラリアットを叩き込んで意地の反撃。村正、ブルドッギングヘッドロックの連続攻撃で巻き返した。

 内藤は後頭部への低空ドロップキック、変型ネックブリーカー、変型ネックロックと首攻めにシフトして流れを作る。コーナーミサイル、雪崩式フランケンシュタイナーと得意技を連発したが、荒武者も一瞬のスキをついて昇竜結界で絡みつく。そのままゆりかもめのように両腕で頭をクラッチしてなおも絞め上げた。

 内藤が耐えると後藤は右腕の痛みも構わずエルボー合戦で渡り合った。内藤が連打で制し、バックエルボーを連打しても、荒武者はショートレンジローリングラリアットで徹底抗戦。地獄車(クラッチ式バックドロップ)を久々に敢行し、牛殺しで再び首にダメージを負わせた。

 GTRを食い止めた内藤は浴びせ蹴りをさく裂。ジャンピングエルボー、コリエンド式デスティーノで一気にたたみかける。後藤も意地のキックアウト。デスティーノを阻止すると、コーナーに乗せての一人消灯で叩きつけた。雄たけびもろともミドルキックで蹴り飛ばし、GTWでニアフォールに追い込む。GTRが不発に終わり、バレンティアで反撃されても後藤は沈まず。久々に披露した昇天・改で徹底抗戦すると、GTRを爆発させて3カウントを奪った。

 後藤が熱戦の末に内藤を破ってG1初戦を制した。これまで培ってきた引き出しをこれでもかと駆使して“L・I・J内藤"に初勝利。会心の白星発進を切った荒武者は「3年ぶりの夏のG1、最高だね! これぞG1だ」と真夏の祭典の戦いを噛み締め、「でも、この3年にたくさんのものを奪われたよ。そろそろ取り返しにいこうか! 俺がその先頭に立つ」と宣言。「G1 CLIMAX! 最後の最後まで生きて生きて生きまくるぞ!」と誓ってG1仙台大会を締めた。

 「誰が相手だろうと俺は立ち上がるんだ」。後藤は不屈の精神で過酷なG1を戦い抜くつもり。続く2戦目は7・27後楽園大会。棚橋を初戦で破って勢いに乗るヘナーレと対決する。

【後藤の話】「G1 CLIMAX、分かってるぜ。これがG1だ。夏のG1が帰ってきた。この3年、新日本プロレス、プロレス界、いや日本全体が苦しい思いをしてきたよ。だが、そろそろ失ったもの取り返そうぜ。俺がその先陣を切ってやる。誰が相手だろうと俺は立ち上がるんだ。最後に家でワールド見てる息子に一言言わせてくれ。お父さん勝ったぞ」

【内藤の話】「去年のG1 CLIMAXゼビオアリーナ仙台大会、メインイベントに出るはずだったんだけどね。初戦で怪我をし、そしてこの仙台大会も欠場。その時のリベンジをし、そして後藤戦というと2011年かな? 同じ仙台の仙台サンプラザホールでやった試合が凄く印象に残ってて。その時のリベンジも含め、今日は完全に俺のためのメインイベント、後藤戦だなって思ってたんだけど、上手くいかないな。普段、負けた時のことを俺は常に考えながら試合に挑んでるけど、でも今日の後藤戦に関しては負けることを一切考えなかった。むしろ負ける姿なんて想像出来なかったんでね。今日の後藤の勝利は俺が油断してたからではなく、単純に後藤が強かったんじゃない? さあ、このG1 CLIMAX、リーグ戦は6試合しかないんでね。1敗がかなり大きな負けになってしまうけど、まあでも俺は諦めてないんでね。このG1 CLIMAXに優勝し、そして2023年1月4日東京ドーム大会のメインイベント。ここからの巻き返しを皆様、楽しみにお待ちください。俺の夏はまだ終わらないぜ、カブロン!」

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