7/24【新日本】ファンタズモが同門戦制してG1初勝利 ピーター奪われ?裕二郎は涙目
『G1 CLIMAX 32』東京・大田区総合体育館(2022年7月24日)
Dブロック公式戦 ○エル・ファンタズモvs高橋裕二郎×
ファンタズモが同門対決を制して今G1初勝利。ピーター譲渡を条件にした白星要求やSHO乱入などなりふり構わぬ攻撃を見せた裕二郎だったが、試合に敗れ、ピーターまで奪われて涙目になった。
ヘビー級に転向し、初めてG1にエントリーしたファンタズモは、初戦でウィル・オスプレイに惜敗。立て直しを図る上で大事な第2戦では、シングル初対決となるBULLET CLUBの同門・裕二郎と激突した。
試合前、裕二郎はセコンドのピーターを譲るという条件で「お前が負けろ」とファンタズモに要求する。ピーターは戸惑う中、ファンタズモは「ダイジョウブ」とあっさり同意。ファンタズモはピーターから頬にキスを受けてご満悦だ。ようやく試合が始まると、ファンタズモはおもむろにリングで倒れ込む。裕二郎はすぐさまフォールしたものの、ファンタズモは裏切ってキックアウト。丸め込み合戦に発展すると、ファンタズモは裕二郎をコーナーで逆さ吊りにし、顔面を低空ドロップキックで連続して射抜いた。ケブラーダやスワントーンボムも敢行して優勢に試合を進める。
ファンタズモは好機でコーナーに上がるが、ピーターに投げキッスをしているスキを突かれて、裕二郎に場外へ落とされる。裕二郎は場外ピンプジュースで追い討ち。大ダメージを負ったファンタズモはリングアウト寸前で滑り込んだ。裕二郎はラフファイトでその後の試合を掌握。ファンタズモもマンハッタンドロップで巻き返すが、サドンデスは不発に。裕二郎はリバースDDT、スタンガン、フィッシャーマンバスターと大技ラッシュで追い込む。
ファンタズモはロープに飛び乗っての反転式ダイビングボディアタック、ライオンサルトを連続発射して逆襲。垂直落下式ブレーンバスター、ライガーボム、スピニングトーチャーラックネックブリーカーと一気呵成にたたみかける。裕二郎はフォールを返す際に金的攻撃を決めると、インカレスラム、マイアミシャイン、ピンプジュースで猛追に転じるが、ファンタズモは沈まず。BIG JUICEを切り返してサドンデスを叩き込んだ。
ここで裕二郎を助けるべくHOUSE OF TORTUREのSHOが乱入。ファンタズモの注意が離れたスキに、裕二郎はスパナを受け取って痛打を狙う。しかし、ファンタズモはそれを奪い取り、反則攻撃を偽装。レフェリーがスパナをセコンドに渡しているスキに、ファンタズモは股間に非情なストレートパンチを浴びせて、サドンデスもクリーンヒットした。さらに、場外のSHOをトペスイシーダで黙らせると、裕二郎にサンダーキス86(ダイビングボディプレス)を投下して勝利した。
ファンタズモが同門対決を制して初日。試合後、ピーターを連れて仲良く花道を下がっていくと、裕二郎はガックリと肩を落として涙目になった。
試合冒頭の提案は成立していないだけに、今後のピーターの処遇は不明だが、ファンタズモはコメントスペースにもピーターを帯同させると、「TOO SWEETな、2ポイント、ゲットしたぜ!」と満足げ。一方、裕二郎は「ELP、約束が違うだろうって。俺に勝たせてくれたら、ピーターを一晩貸してやるって言ったんだよ。なんでよ、ピーターを連れて帰る……? まあ、いいや。あとで、しっかり取り返してやるよ」とピーターへの思い入れを垣間見せた。ファンタズモの次戦は8・6大阪大会。YOSHI-HASHIと激突する。
【試合後のファンタズモ、ピーター】
▼ファンタズモ「フォーッ! (※氷の袋を股間に当てながら)TORTUREめ、俺のタマがやられたぜ。ユージ、ビッグ・ユージの野郎。でも、TOKYO PIMPSという名のレスラーのことはリスペクトしたいと思うよ。ハイ、ピーター。教えてくれ、Concent(同意)ってどういう意味か知ってる?」
▼ピーター「イエス」
▼ファンタズモ「おお〜」
▼ピーター「ヘイ、クリス。ELPってどういう意味なの?」
▼ファンタズモ「ELPだって? オイオイ、いま、それを聞くかよ。(※うれしそうにピーターに耳打ちすると)TOO SWEETな、2ポイント、ゲットしたぜ!」
【裕二郎の話】「ELP、約束が違うだろうって。俺に勝たせてくれたら、ピーターを一晩貸してやる、って言ったんだよ。なんでよ、ピーターを連れて帰る……? まあ、いいや。あとで、シッカリと取り戻してやるよ」