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7/27【新日本】ファレが矢野に5年ぶり勝利 まさかの丸め込みで天敵料理

『G1 CLIMAX 32』東京・後楽園ホール(2022年7月27日)
Aブロック公式戦 ○バッドラック・ファレvs矢野通×

 ファレが天敵・矢野から5年4ヶ月ぶりに勝利。お株を奪うまさかの丸め込みで料理し、今G1で2勝目を上げた。

 1勝1敗で並んだファレと矢野が公式戦で激突。体格的にはファレが圧倒的有利だが、過去の対戦ではそれを逆手に取って矢野がインサイドワークを発揮し、3勝1敗と勝ち越していた。ファレにとっては最も苦手なタイプのレスラーだったが、今宵はお株を奪う妙技がさく裂した。

 試合前からファレを前にして怖じ気づき、「無理だって」と連呼した矢野。意を決して、「いける!」と自分を鼓舞し、大きな手拍子を浴びたが、ファレのエルボー一撃で打ち倒されてしまった。サミングも効果はなく、突っ込んでもショルダータックルで吹き飛ばされる。丸め込んでも返されると、「無理無理無理」と連呼。場外に退避すると、鉄柵の外で椅子に座り、「場外戦しよう! カモン!」とファレに呼びかけた。だが、ファレは動じず、矢野が持ち込んだ赤いパイプイスをリング内に設置してドッシリと腰掛ける。そのまま場外カウントが進むと、矢野は慌ててリングに滑り込んだ。

 ファレはそこにカウンターのラリアットを狙うが、避けた矢野はカニバサミでパイプイスに顔面から叩きつけることに成功。再び丸め込む。ファレがパワーにものを言わせて反攻しても、「バカバカ!」と何度も頭部を叩いてこき下ろした。

 ブチ切れたファレは逃げ回る矢野を追いかけて場外へ。矢野を何度も蹴り飛ばす。矢野はリング下に滑り込むと、隠しておいた水鉄砲を投入。ファレの顔面に噴射して視界を防ぎ、リングアウト寸前に追い込んだ。

 さらに怒ったファレは、矢野が引っぺがしたコーナーマットを奪い取り、それでしつこく殴打。エルボードロップからグラネードを狙う。空転させた矢野はレフェリーのシャツを掴んで死角を作り、急所蹴りから逆さ押さえ込みを仕掛けるも巨体を回転させられず。逆にファレは矢野を吹き飛ばし、コーナー金具に衝突させると、お株を奪うスクールボーイで矢野を料理した。

 ファレが天敵・矢野から実に5年4ヶ月ぶりの勝利。今G1で2勝目を上げた。苦手意識を克服した様子のファレは「ヤノ…もう簡単に俺を欺くことはできないぞ。お前の手口はお見通しだ。俺はお前の倒し方を身に付けた。これでお前はもっと小ずるくならないといけなくなったな」とニヤリ。頭を指差し、作戦勝ちを強調した。ファレの次戦は7・31名古屋大会のオカダ・カズチカ戦。CHAOS勢からの連勝を狙う。

【ファレの話】「ヤノ、もう簡単に俺を欺くことはできないぞ。お前の手口はお見通しだ。俺はお前の倒し方を身につけた。これでお前はもっと小狡くならないといけなくなったな。TOO EASY! TOO EASY! TOO SWEET!」

【矢野の話】「(インタビュースペース前を駆け抜けながら)あぁ! あぁ重い! 重い! 何てことやってくれるんだ! 小っちゃいことやりやがって!」

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