プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

7/31【ZERO1】関本が稲村との大激闘制して火祭り11年ぶり制覇 “恩返し”のZERO1継続参戦を宣言

『第22回 真夏の祭典・火祭り2022〜決勝戦〜』東京・後楽園ホール(2022年7月31日)
優勝決定戦 ○関本大介vs稲村愛輝×

 関本が稲村との激闘を制し、11年ぶり2度目の火祭り優勝。ZERO1、大谷晋二郎に恩義を感じ、それに報いるべくさらなるZERO1参戦を宣言した。

 大日本・関本は2011年覇者。7年ぶり12度目の出場で11年ぶり2度目の優勝を狙う。昨年覇者・菅原に敗れたものの勝ち点18でAブロックを突破。この日の優勝戦を迎えた。相手はノア・稲村。火祭り史上初の外敵対決による優勝戦で、真っ向勝負を身上とする両者の一騎打ちは壮絶な肉弾戦となった。

 まずは熱のこもったリストの取り合い、ヘッドロックの取り合いで幕開け。手四つによる力比べの状態でタックル合戦を展開し、力比べで押し合うと、稲村がショルダータックルをぶちかまして先制した。関本も稲村を場外に転落させ、トペスイシーダですぐさま反撃。重厚感たっぷりの胸板へのハンマーパンチを連打した。

 ここから関本ペースに。逆水平を打ち込み、回転しながら飛びついて逆片エビ固めに持ち込み、クロス式キャメルクラッチでひねり上げる。腰を徹底攻撃されて動きが鈍った稲村だったが、雄たけびもろとも旋回式ボディスラムで逆襲。関本を抱え上げて反対側コーナーに叩きつけ、ジャンピングボディプレス、ブレーンバスターの猛攻に出た。

 しのいだ関本はダイビングボディアタックを発射。左右のボディブロー連打を浴びせ、スピアーでねじ伏せる。そこへ低空フライングボディアタックを放ち、ブレーンバスター、アルゼンチンバックブリーカーと怪力を全開。ラリアットは稲村が相打ちに持ち込んで譲らず。追尾式バックエルボーをぶちかますと、関本もすぐさまドロップキックを放ち、ロープの反動を利してのジャーマンでぶん投げる。意地の稲村もラリアット合戦に競り勝ったが、エルボー合戦は関本がショートレンジラリアットで制し、ダイビングボディプレスを発射。延髄斬りからジャーマンでぶっこ抜いた。

 稲村がギリギリで肩を挙げて場内が大きくどよめいた。フロントスープレックスを執念で決め、お株を奪うぶっこ抜きジャーマンを敢行。ダイビングショルダー、ショルダータックルと肉弾殺法を連発したが、2発目のタックルは関本がヒザ蹴りで迎え撃った。それでも稲村はぶちかましで反対側コーナーに吹き飛ばしたが、無双は決められず。エルボーを乱れ打つとリングを往復してから突っ込んだが、関本はこん身のラリアットで迎撃。もう一発ラリアットを叩き込むと、リストクラッチ式ジャーマンでダメ押しして3カウントを奪った。

 大激闘の末に稲村を破った関本が火祭り制覇。11年ぶり2度目の栄冠となった。試合後、倒れたままの稲村を抱き起こし、手を挙げて称えた関本。工藤めぐみGMから火祭り刀とトロフィーを授与され、勝利者インタビューを受けると、「ちょっと今、頭がぼーっとしてて、率直な気持ちはうれしいの一言なんですけど、本当にありがとうございます」と感謝。「高校生で言うと夏の甲子園的な大会なんで、自分も絶対に出たいって思ってました」との心境を明かすと、「この火祭り刀持ったからには、この火祭り刀を手放さず、全国を行脚したいと思います」と宣言。「もちろん上がります、上がり続けます!」とZERO1への継続参戦を誓った。

 火祭り刀を抜いた関本は最後に「3、2、1、ゼロワーン!」の叫びで締めた。「第1回の火祭りに上げてもらって、見出してもらって、それがあるから今の自分があるとホントに思ってるんで。ホントに感謝しかない」とZERO1、大谷に恩義を感じている関本はだからこそ「今こそ、その恩を返す時だと自分は思ってるんで、スケジュールが許す限りZERO1に参戦したい」とキッパリ。大谷不在のZERO1のリングで恩返しの大暴れをみせていくつもりだ。

 一方、惜敗した稲村は火祭り優勝ならず。「今は悔しい。その一言」と肩を落としたが、「結果を出さなきゃ生き残れないこの世界ですが、俺はまだまだ、まだまだ、まだまだ! 力つけて必ず結果出して、また機会があれば、この火祭りにも、いろんな試合にも出たいです」と前を見据えて誓っていた。

【試合後の関本】
▼関本「疲れた。うれしいですね。久しぶりにこの火祭り刀、自分のところに来たんで。これを獲ったからには、これの覇者としてホントに全国、これ持って行きたいと思います。僕はやっぱり大谷さんに見出してもらって。20年ぐらい前かな。ちょっとはっきり覚えてないけど。橋本さんがいた頃に第1回の火祭りに上げてもらって、見出してもらって、それがあるから今の自分があるとホントに思ってるんで。ホントに感謝しかないですね。今こそ、その恩を返す時だと自分は思ってるんで、スケジュールが許す限りZERO1に参戦したいと思ってます」

――稲村については?

▼関本「いやぁ、見たとおりだと思います。爆発力が凄いですね。ホントに木っ端みじんにされるんじゃないかと、骨が砕け散るんじゃないかと思いましたけど、何とかチャンスを見出して勝利することができました。ありがとうございました」

――7年ぶりの火祭りだったが?

▼関本「最高ですよ。熱くて、大好きなプロレスができて、ホントに最高です。火祭り最高、ZERO1最高、大日本プロレスも最高、プロレス最高ですね。ホントそういう気分です。たぶん優勝したからでしょうけど(笑) 今まで悔しさはたくさんありました。そういう悔しさが日々の練習に繋がって、どんどん強くなったと思うので。今日、決勝でやった稲村選手とまた戦いたいですね。俺も負けるかって気持ちで明日から日々、鍛えます」

――今後、ZERO1のリングに上がる機会が増える?

▼関本「呼んでいただければと。はい、僕は出たいです。それだけです。上がり続けますよ、スケジュールが許す限り。大日本プロレス所属なんでね、大日本プロレスの試合がある時はあれでも、昼夜とかだったら出れますからね。体が悲鳴を上げなければ出ます、出たいです」


【稲村の話】火祭り出場できて本当に感謝しています。結果を出さなきゃ生き残れないこの世界ですが、俺はまだまだ、まだまだ、まだまだ! 力つけて必ず結果出して、また機会があれば、この火祭りにも、いろんな試合にも出たいです。今は悔しい。その一言です。ありがとうございました」

プロ格 情報局