8/2【新日本】オーカーン3戦目でようやく初日で逆襲宣言 3敗目・石井は絶望的

『G1 CLIMAX 32』静岡・浜松アリーナ(2022年8月2日)
Bブロック公式戦 ○グレート-O-カーンvs石井智宏×

　オーカーンが石井を激闘の末に撃破。3戦目にしてようやく初白星を挙げ、「遊びはここまでだ」と逆襲を宣言した。

　全勝優勝を予告していたオーカーンだが、ここまでオーエンズ、SANADAに連敗中。思わぬ不振となっている。折り返し地点となったこの日の3戦目で石井と対決。これ以上の敗戦が致命的となる状況で意地をみせた。

　開始早々、投げを打ってから電光石火の腕ひしぎ逆十字固めで捕らえたオーカーンは、片足タックルで飛び込んできた石井をグラウンドでコントロールし、脇固めで再び右腕を絞め上げた。石井はショルダータックル、エルボー、逆水平連打で武骨に反撃を開始。お株を奪う飛びつきヒザ十字固めで絡みついた。オーカーンもすぐさまヒザ十字で切り返して譲らず。石井がアキレス腱固めに切り返しても、スタンド式アキレス腱固めで絞め上げた。

　スタンドに戻るとオーカーンが雄たけびもろともショルダータックルをぶちかました。エルボー合戦も制して石井を腰砕けにすると、高速ブレーンバスターで投げた。石井もすぐさまブレーンバスターで応戦。ならばとオーカーンは一本背負いでぶん投げ、石井がフライングショルダーで対抗しても、ドロップキックでやり返し、ラリアットを叩き込んだ。

　ともに消耗が激しい中、オーカーンが串刺しラリアット、コーナーへのリバースエリミネーター、大空スバル式羊殺しでたたみかけたが、石井も譲らず投げっぱなしジャーマン、強烈なラリアットで逆襲に出る。ならばとオーカーンがフロントハイキックを見舞ってもフルネルソンスープレックスで投げ、ラリアットで追い討ち。垂直落下式ブレーンバスターをオーカーンが阻止しても延髄斬り、スライディングラリアットとたたみかけた。

　ピンチを迎えたオーカーンだったが、垂直落下式ブレーンバスターを食い止め、ノーモーション頭突きの打ち合いに競り勝った。大空スバル式羊殺しルーナで絞め上げ、ノーモーション頭突きをアゴにぶち込まれても、TTD、イリミネーターとたたみかけてようやく3カウントを奪った。

　石井との激闘を制したオーカーンが3戦目にして初白星を挙げた。後半戦突入となる4戦目は8・6大阪大会。IWGP世界王者・ジェイとの対決を控える。オーカーンは「メインが1個もない。2連敗したかもしれねぇ。期待してみてるヤツなんかいねぇかもしれねぇ! だったら遊びはここまでだ」と逆襲を宣言。「会社が用意した神輿に担がれたヤツしかトップと言えねぇ、そんな戦いとはかけ離れた今の新日本を終わらせる」と反骨心をむき出しに宣言した。

　そのためにもオーカーンはG1制覇を足がかりとするつもり。「神輿に担がれなくたってな、人気も、広報の仕事も、スポンサーも全部、自分の力だけで集めてきた。あとはジェイ・ホワイトを倒し、強さも己自信で証明する!」と誓ってみせた。

　一方、石井は痛恨の3敗目。残る2戦に勝利しても勝ち点6止まりで、すでに6点をマークしているジェイが1点でも加算した時点で脱落が決まる絶望的な状況に追い込まれてしまった。

【オーカーンの話】「メインが1個もない。2連敗したかもしれねぇ。期待して見てるヤツなんかいねぇかもしれねぇ! だったら遊びはここまでだ。言っとくが、始まるんじゃねぇ。終わらせるんだ。華とかいう曖昧なもので優劣を決め、会社が用意した神輿に担がれたヤツしかトップと言えねぇ、そんな闘いとはかけ離れた今の新日本を終わらせる。神輿に担がれなくたってな、人気も、広報の仕事も、スポンサーも全部、自分の力だけで集めてきた! あとは、ジェイ・ホワイトを倒し、強さも己自身で証明する! まっ、期待なんかしなくたっていいよ。手のひら返させるのは得意だから(とニヤリと笑って控室へ)」

※石井はノーコメント