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8/10【NOAH】拳王「優勝したら武藤指名」宣言、杉浦「V逸なら今年で最後」の覚悟 『N-1 VICTORY 2022』開幕直前会見

 あす(11日)横浜武道館大会から開幕するノア年間最大のリーグ戦『N-1 VICTORY 2022』に向けた会見が10日、都内ホテルで開かれ、出場する16選手全員が出席。GHCヘビー級王者として臨む拳王が「優勝したら挑戦者に武藤敬司を指名する」と宣言し、杉浦貴は「優勝できなかったら今年で最後」の決意を明かした。

 いよいよ翌日に開幕が迫ったN-1。全員出席となった前日会見で注目をさらったのが拳王だった。

 今年はGHCヘビー級王者として参加する拳王(Aブロック)は「GHC王者として初めてN-1を優勝する。そんな当たり前のことを俺が言うと思うか!? このリーグ戦、実力者が集まったと思う。優勝への道のりは過酷だが、俺の目標は、N-1を優勝してGHCヘビー級のベルトを懸けて、武藤敬司と戦うことだ」とぶち上げた。

 武藤は来年の引退が決まっている。拳王は「日本武道館で介錯の意味も知らないヤツ(清宮)に介錯されたみたいだよな。俺は介錯の意味、ちゃんと理解してるぞ。だから武藤敬司のご希望通り介錯の意味を知ってる俺がこのベルトをかけて、引退する武藤敬司の介錯をしてやろうと思っている」と説明しながら力を込めた。

 一方で杉浦(Bブロック)も注目発言を放った。前身のグローバル・リーグ戦を含めて8年間優勝から遠ざかっていることに自ら触れると「今年優勝を逃したら、来年はもうこのリーグ戦に出ない。そのつもりの覚悟で出場します」と断言。「(ここ最近ノアで)存在が薄くなってきてるなって自分でも感じるんでね。本当にここで優勝してノアに杉浦貴ありというのを証明したい」と背水の陣を敷いた。

 前人未到の3連覇がかかる中嶋(Bブロック)は「俺にしか見せられない3連覇。俺がいるから今年のN-1も面白くなる。俺がいるから、このリングも刺激的。そして俺がいるから次の新たなステージにも行ける。一緒に行こうぜ」と不敵に予告した。

 G1 CLIMAX、チャンピオン・カーニバルに続く“3大リーグ戦制覇"がかかる小島聡(Bブロック)は「正直そのへんの意識はないです。自分自身が今現在やれるだけのことをやって、そのうえで結果がついてくればいい」と泰然自若。

 開幕戦から注目の潮崎豪戦に臨む藤田和之は「重要な問題、結果がすべて」と意味深に繰り返し、初出場となる鈴木秀樹も「優勝した時には“努力が報われるということが絶対ない世界"を皆さんにお見せしたいと思います」と意味深長なコメントを残した。

 今年も千差万別の主張と思惑が渦巻くN-1。“観測史上、最強気温”と銘打たれた闘いのゴングが、まもなく鳴り響く。


【会見の模様】

◇Aブロック◇

――N-1に向けた意気込みを

▼アンソニー・グリーン「今回、初めての日本、プロレスリング・ノアに来るのも初めてですが、この中で一番大事なことというのが初めてN-1VICTORYに出場するということです。これまでのところ2022年というのは本当に素晴らしい年になっていると思いますが、ここで優勝することによって、さらにこの年を素晴らしいものにできるのではないかと思っています。十分に覚悟はできています。集中していますし、準備もできています。明日が待ちきれないぐらい楽しみです」

▼イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.「今回、この機会というのは、自分に経験があるということを証明することができる素晴らしい機会だと思っています。大事なことですが、これは自分にとって初めてのことではありません。それが他の選手、初めて出場する選手とは違うところです。この3年間で自分がどれだけ学んできたのか、成長してきたのかという姿をここで皆さんにお見せしたいと思います。ビバ・メヒコ」

▼鈴木秀樹「初出場のこのN-1 VICTORYにすべてをかけて戦います。圧倒的にこの強者しかいないリーグを勝ち抜き、決勝にいき、優勝します。優勝した時には努力が報われるということが絶対にない世界を皆さんにお見せしたいと思います」

▼望月成晃「とにかく所属外ながら第1回から4年連続4回出させていただく意味を試合で証明して。公式戦7試合、リーグ戦7試合というのは僕のキャリアの中でも過去なかったと思うんです。厳しい戦いというのは十二分にわかってますけど、虎視眈々といろいろ狙っていきたいと思いますので、よろしくお願いします」

▼田中将斗「ZERO1田中将斗です。去年に続き2度目の参戦なんですけど、去年も本当にきつく厳しいリーグ戦でした。今年のこのメンバー、こっちのブロックを見て、毎試合毎試合、本当に命を削るような戦いが続くんじゃないかと今からワクワクしています。初対決の相手や勝ったことのない相手、そして久々にやる相手と今から凄くワクワクしていて、明日、アンソニーに勝利し、いいスタートを切って最後まで乗り切りたいと思います。よろしくお願いします」

▼潮崎豪「潮崎です。今年のN-1 VICTORY、Aブロックのこのメンバーを見てもらえばわかると思うんですけど、この中を勝ち抜くこと、勝利をつかむこと、これは過去一厳しい戦いになると思います。そこを勝ち抜いて、N-1 VICTORY 2022優勝をいただきます。よろしくお願いします」

▼藤田和之「重要な問題。結果が全て」

▼拳王「N-1 VICTORY、GHCヘビー級王者として初めて優勝する! そんな当たり前のことを俺が言うと思うか? 今回のリーグ戦、実力者が集まったと思う。優勝するには過酷だと、そう俺は思っている。だが、俺の目標を聞いてくれ。N-1優勝して、そしてGHCヘビー級のベルトをかけて武藤敬司と戦うことだ! GHCのベルトをかけて武藤敬司と戦うためにも、N-1俺が優勝する。この実力者が揃ったリーグ戦、俺はGHCヘビー級チャンピオンとして死に物狂いで頂点獲ってやる。そして、優勝したあかつきにはGHCヘビーのベルトをかけて武藤敬司を挑戦者として指名してやる。以上だ」

――優勝後の武藤戦を希望する理由は?

▼拳王「武藤敬司。日本武道館で介錯の意味も知らないヤツに介錯されたみたいだよな。俺は介錯の意味、ちゃんと理解してるぞ。だから武藤敬司のご希望通り介錯の意味を知ってる俺がこのベルトをかけて、引退する武藤敬司の介錯をしてやろうと思っている」

――あえてベルトをかけるという考えに至った気持ちは?

▼拳王「おい、お前はプロれシュの…プロレシュって言ってしまったな。お前がそんなしょうもないことを言うから、俺の唇も、俺の舌もしょうもなくなってしまっただろ。おい、いいか。もう一度言ってやるよ。お前はプロレス記者だろ。そんなしょうもないこと言うんじゃねぇよ。このベルトをかけて戦った方が日本中、いや世界中に響くだろ。そんなしょうもない質問はもう二度としてくれるなよ」

――開幕戦で両国GHC戦が流れた潮崎選手との戦いになるが?

▼藤田「重要な問題。結果が全て」

――開幕戦で藤田戦が実現する意義は?

▼潮崎「前回、自分がGHCヘビー級のベルトを獲った時、本来なら藤田和之選手から獲るベルトだったんですけどね。それが叶わず。そういう意味でも自分にとって藤田和之という選手は特別な選手です。そこを乗り越える。それが優勝への近道ではなく、乗り越えた時に優勝は間違いないと思ってます」


◇Bブロック◇

――N-1に向けた意気込みを

▼岡田欣也「岡田欣也です。ずっと目標にしていたN-1にエントリーすることができて、あらためて非常にうれしく思います。今までずっと外から見てきたN-1にエントリーされて、実際に組まれた対戦カードを見て、あらためてこの大会の凄さを再認識しています。対戦相手、凄い選手ばかりですが、僕も出場権をかけて(稲村愛輝に)勝って、ここにいるということに誇りをもって、あきらめずに最後まで食らいついていきたいと思います。よろしくお願いします」

▼ジャック・モリス「明日の試合、凄く楽しみにしています。初戦の相手、清宮海斗選手。彼とリングで向き合うことが凄く楽しみです。本当に多くの方々がまだ自分のことを知らないかもしれない。この中で一番知られていないのが自分かもしれませんが、皆さんに明日の試合を見ていただいて、自分がなぜここにいるのか、そして自分がどれぐらい凄いレスラー、素晴らしいレスラーなのかを皆様に是非ご覧いただきたいと思います」

▼小島聡「新日本プロレスの小島聡です。4月30日にプロレスリング・ノアのリングに上がり、早3ヵ月が経過しました。この3ヵ月間とても濃密で素晴らしい時間を自分の中では過ごせたと思っています。プロレスラー生活31年が経過しましたが、その中でも1、2を争うぐらい興奮する毎日を送れていると言っても過言ではありません。今回、団体が主催するこのような大きなリーグ戦に久しぶりに参加できることを光栄に、うれしく、誇りに思っています。参加するメンバーも若い選手、外国人、そして私と同世代。もっと言えば私よりも先輩のレスラーの方もいます。本当にバラエティに富んだメンバーで、私は興奮して毎日ドキドキワクワクが止まりません。そして出場する以上、優勝したいと思います。このようなリーグ戦は何度も経験してきましたが、目標は一つ。いつも全勝優勝すること。それしか頭にありません。凄い試合をして、小島聡というプロレスラーをたくさんの方に知っていただき、優勝してまたこのプロレスリング・ノアで頑張っていきたいと思います。以上です。ありがとうございました」

▼マサ北宮「夢をもって、希望をもってプロレスラーを志して、プロレスラーになるという夢を叶えて、いざなってみたら厳しい現実が待っていました。もう俺はキャリア10年になります。キャリア10年でシングルのベルトを獲ったこともなければ、シングルのこういうリーグ戦に優勝したこともない。空しい10年でここまでやってきたけど、ここで一つN-1を獲って、マサ北宮がノアで生きてきた証をN-1に刻みたいと思います。明日は開幕戦・横浜武道館。中嶋勝彦と。3連覇なんてもってのほかだ。とにかくN-1 VICTORYは俺のもんだ。とことんやってやるよ。以上!」

▼杉浦貴「杉浦軍・杉浦貴です。今年もノア最強を決めるN-1 VICTORY始まります。このN-1 VICTORYの名称になってから優勝したことがありません。この大会名の前のグローバルリーグでは2014年優勝したので、8年優勝から遠ざかっています。今年は優勝してノアに杉浦貴ここにありっていうのをまたアピールしたいと思っています。今年優勝を逃したら、来年はもうこのリーグ戦に出ない。そのつもりの覚悟で出場します。どうぞよろしくお願いします」

▼中嶋勝彦「ノアはこの夏、また新たなステージへ進もうとしている。今年のN-1はより厳選された出場選手。海外から選ばれたつわものたち。そして俺にしか見せられない3連覇。俺がいるから今年のN-1も面白くなる。俺がいるから、このリングも刺激的。そして俺がいるから次の新たなステージにも行ける。一緒に行こうぜ」

▼清宮海斗「今年のN-1、そして今年のノア、今のノア。本当に強い強豪、歴史を作ってきた選手が集まってると思います。自分は今年、ホントたくさんのチャンスをもらいましたが、なかなか活かせずに、ここにいる皆さんの活躍というのを離れたところから見てました。すごい悔しかったです。それでも応援して下さる皆さんのおかげでN-1前には本当に特別な経験をつかむことができました。ここにいらっしゃる選手の方々や歴史を作ってきた方々との経験があって今の自分があると思ってます。だからこそ、その経験を大事にこれからのノアを自分たちで作りたいです。N-1 VICTORY、自分が頂上にいって俺たちのプロレスを見せます。全国回りますが、最後まで応援よろしくお願いします」

▼船木誠勝「2回目の出場になります。去年は最初で最後と言って出たんですけど、準決勝まで行きまして、隣にいる中嶋選手に負けて。その中嶋選手が優勝したということで、それも考慮され、そして今GHCのナショナルチャンピオンなので、それも考慮され、今回のエントリーになったのかなと解釈してます。基本シングルマッチは得意なので、全試合ナショナルの防衛戦だと思って挑みたいと思います。そうすれば勝てると信じてます。Aリーグ、Bリーグのメンバーを見て、無傷で勝ち上がる選手はいないと思ってますので、誰が上がってくるかわからないですけど、もう一つ。今年は今現在、新型コロナ物凄く蔓延してます。(感染者数が)一日3万とか2万になってますので、このリーグ戦中に誰かがなるかもしれません。一つ思い出したことがあります。2009年、全日本プロレスの最強タッグリーグ戦ですね。当時インフルエンザが蔓延しました。一人、また一人と脱落者が出て、その中に横にいる小島選手、確か入ってました。そのリーグ戦、自分と武藤さんが組んで優勝した経験があります。なので今回のリーグ戦は実力、運、そして健康状態が一番優れている者が勝利すると思っています。出るからにはもう一度優勝を狙います。以上」

――優勝できなかったら来年は出ないと覚悟した気持ちの背景は?

▼杉浦「名前が変わったので大会が違うのかもしれないけど、8年優勝から遠ざかって、最近、ノアでも存在が…お前、俺見えてる? 見てるか。じゃあ、まだ見えるんだな。存在が薄くなってきてるなって自分でも感じるんでね。本当にここで優勝してノアに杉浦貴ありというのを証明したいと思います。それぐらいの覚悟ってことですよ」

――GHCヘビーを獲ったことでグランドスラムを達成し、今回N-1を制すればG1、チャンピオン・カーニバルの3大リーグ戦制覇となるが?

▼小島「正直そのへんの意識はないです。自分自身が今現在やれるだけのことをやって、そのうえで結果がついてくればいいと思っていますので。先だってのGHCヘビー級ベルトを獲った時もそうですけど、無心で自分のやれるプロレスをやることによって結果はついてくるんじゃないかなと思ってます」

――初戦からジャック・モリス戦で未知な相手だと思うが?

▼清宮「やっぱり未知の選手というのは正直言うと怖いですね。でもその未知の選手との試合っていうのは自分の本当の経験値というか、自分の持ってるものが試されてくると思うので、そこはしっかり自分に自信をもって。この試合、試合順とか関係なく、新しい鮮やかな戦いを見せれたらと思います」

――自分のストロングポイントがどこにあるのか? またどこを見てもらいたい?

▼モリス「自分は基本的にどんなことにでも対応できるスタイルです。スピードもありますし、レスリングもできます。ハイフライヤーでもあります。どんな形でも対応できますので対戦する相手にとっては危険な選手だと思いますよ。そして自分がなぜここに来たのか、ここにいるのかというと、ノアで自分の名前を上げていきたいと思っていますし、大きなインパクトを残してジャック・モリスとはどんな選手なのかを皆さんにお見せしたいと思っている次第です」

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