プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

8/13【NOAH】鈴木N-1無傷連勝で「2回戦突破」 田中にシングル3連勝

『N-1 VICTORY 2022』エディオンアリーナ大阪第2競技場(2022年8月13日)
Aブロック公式戦 ○鈴木秀樹vs田中将斗×

 鈴木がN-1で無傷の2連勝を飾り、「2回戦」を突破。田中からシングル3連勝を挙げた。

 前夜の開幕戦では望月成晃を破って白星発進を遂げた鈴木。「リーグ戦だけど、トーナメントと同じようなものだと僕は思ってやってるから。第1戦で勝たなければ全てがないです」と望月戦を“1回戦"と称していたが、“2回戦"ではZERO1・田中と対戦した。

 両者のシングルマッチは2016年元日、そして今年4月の両国大会とZERO1マットで2回実現しているが、鈴木が連勝中。田中は「田中将斗がずっと負けたまんまじゃつまらない」と雪辱を予告していた。

 試合はグラウンド戦で幕開け。激しくせめぎ合ったが、鈴木が長時間ボディシザースに捕らえてペースを握る。田中もエプロンからのスライディングDなどで試合を立て直したが、スーパーフライは鈴木が剣山で迎撃。ワンハンドバックブリーカーを決めると、両手両足を順に踏みつける非常な攻めで痛めつけ、ネックツイストで首にもダメージを与えると、卍固めでギブアップを迫った。

 なんとかリバースした田中はショートレンジのスライディングDを放って逆転。コーナー最上段からの雪崩式ブレーンバスターでマットに叩きつける。意地の鈴木も即座に立ち上がり、ツームストンパイルドライバー、ドラゴンスープレックスで猛追に出たものの、必殺のダブルアームスープレックスは決まらず。踏ん張った田中は逆さ押さえ込みで鈴木を転がすと、ショートレンジのスライディングDを再び叩き込んだ。

 スーパーフライで追い討ちすると、勝利を確信した田中はスライディングDで勝負に。しかし、間一髪で回避した鈴木は足に絡みつくと、ロイヤルストレッチに捕獲。勝負所を逃してなるものかと絞めに絞めると、田中はついにギブアップした。

 鈴木が開幕2連勝。田中にはシングル3連勝となった。「1回戦に続いて2回戦勝ったという感じですね。まあ、2回戦って言えるのかな。1回戦から最後の試合だし、今日も最後の試合だし。これで終わりだと思って戦って、勝ったということは少し生き残れたかもしれないですね」と“2回戦突破"を振り返った。

 「同じこと言っていると思われるかもしれないですけど、同じように挑戦しないと勝てない相手です」と田中を称えた鈴木。「田中将斗はずっと頂点を目指して調整しているから、その距離を縮められるのか、横に並ぶのか、追い越すのか。今現在どうかわからないですけど、変わらない凄さはありますね」と改めてその実力を肌で感じた様子だった。

 これからも全てを懸けた鈴木の激闘は続く。“3回戦"の舞台は8・17仙台大会。IGF時代から縁があり、杉浦軍では共闘している藤田和之と対戦する。


【試合後の鈴木】

▼鈴木「イングリッシュ・プリーズ」

※開幕戦に続き、記者から英語で質問を求め、通訳を介したうえで、日本語で答えていく

――開幕2連勝となったが?

▼鈴木「1回戦に続いて2回戦勝ったという感じですね。まあ、2回戦って言えるのかな。1回戦から最後の試合だし、今日も最後の試合だし。これで終わりだと思って戦って、勝ったということは少し生き残れたかもしれないですね。ただ、まだまだ、まだまだだと思います」

――田中選手との試合はどうだった?

▼鈴木「3回目…タッグを入れたら何回やっているかわからないですけど、いつも言っているように、同じこと言っていると思われるかもしれないですけど、同じように挑戦しないと勝てない相手です。田中将斗はずっと頂点を目指して調整しているから、その距離を縮められるのか、横に並ぶのか、追い越すのか。今現在どうかわからないですけど、変わらない凄さはありますね。一瞬凄いのは誰でもあるとは思うんだけど、継続している凄さというんですか。それが凄かったです」

【田中の話】「ああ、クソ。3つじゃなくて、タップアウトしたってことは完全に自分から負けを認めたってことや。ああ、悔しい。悔しいね。でも、本当に今の鈴木秀樹はすべてを兼ね備えているね。本当に3回やってもシングルで勝てなかったというのは、僕の記憶の中で本当にあんまりないんで。悔しいとしか言いようがないし。まあでも、自分から負けを認めたってことは、あとから自分の星取りに関わってくると思うし。この1敗だけで、次のリーグ戦のためにしゃあなしにタップしたという言い訳はつくし。これからだろうね。やっぱ強いよ。俺に持ってないものをいっぱい持っている人やから。そやから負けたくないしね。勝たなきゃいけないと思ってます。まあ、本当に3つじゃなくてマットを叩いたってことは完敗です」

プロ格 情報局