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8/13【NOAH】中嶋に雪辱…船木がN-1決勝へ拳王指名 GHCナショナル×GHCヘビー統一戦を提唱

『N-1 VICTORY 2022』エディオンアリーナ大阪第2競技場(2022年8月13日)
Bブロック公式戦 ○船木誠勝vs中嶋勝彦×

 N-1大阪大会のメインを飾った同門対決で、船木が中嶋に1年越しの雪辱。優勝決定戦の相手にAブロックの拳王を指名し、GHCナショナル×GHCヘビーの“統一戦"を提唱した。

 N-1・2戦目となった大阪大会のメインに据えられた“金剛"同門対決。前人未到の3連覇を目指す中嶋と、GHCナショナル王者の船木が無傷2連勝を懸けて激突した。

 のっけから打撃、グラウンドともに“一発で決(極)まる"緊張感が漂う展開。相譲らずで迎えた中盤すぎには、ひるがえって互いに「来い!」と叫び合いながらこん身のミドルキック合戦を展開して肉体を削りあった。

 先に決定機を作ったのは中嶋。船木が狙ったスリーパーを鮮やかな急角度バックドップで切り返すと、ボディへのサッカーボールキックを躊躇なく連発。立て続けにサッカーボールキック乱打からのランニングローキックを叩き込み、ヴァーティカル・スパイクで仕留めにかかった。

 だが、必死に着地した船木も、脇固めで切り返す。踏ん張られても、強烈なヒザ蹴りを発射だ。中嶋の戦りつビンタも避けて、逆にこん身の掌打がクリーンヒット。崩れ落ちた中嶋をハイブリッドブラスターで豪快に脳天から突き刺し、完璧な3カウントが数えられた。

 昨年のN-1準決勝で中嶋に敗れていただけに、1年越しの雪辱で値千金のN-1無傷2連勝。赤いベルトを手にマイクを握った船木は「本当にしんどかったです。去年中嶋選手に負けて、そのまま中嶋選手が優勝しましたんで、今日のこの試合はBブロックの決勝だと思って闘いました」と明かしたうえで、「今日は本当にしんどいんで、明日からどうなるかわかりませんけど拳王選手! Aブロック優勝してください! 自分はBブロック優勝して必ず行きますんで」と9・3大阪大会での優勝決定戦の相手に、やはり同門・金剛のGHCヘビー級王者・拳王を指名した。

 さらにバックステージでは「向こうもGHC(ヘビー級)があるんで、統一してもいいんじゃないかと。そう思います」と優勝決定戦での“GHCナショナル×GHCヘビー統一戦"まで提唱。「今日は本当に三冠ヘビー級のタイトルマッチの時ぐらい疲れました」と疲労困ぱいの様子だったものの、大志を胸にあす(14日)の広島大会でのマサ北宮戦に目を向けた。


【試合後の船木】
▼船木「(コメントスペースに座り込むと)しんどかったです。もうこれが決勝だと言っていいぐらい出しきりました。スタミナもギリギリです。中嶋選手に勝てるのは今日が最後だと。そのぐらい出しました」

――去年敗れた反省を今日の試合に活かそうという思いはあった?

▼船木「あれから中嶋選手と何回かやって、組むようになって、気心も知れて。どんな技が来るかも全部わかってますんで、来たら受けきろうと。仲間なんで。そのうえで、最後は絶対に渡さないと。途中途中、ヤバいのはありましたけど、今日逃したらもう絶対優勝はないと。優勝はおろか、Bブロック勝ち上がれないと。向こうもおそらくダメージ食らっていると思いますんで、お互い相打ちで。2回戦で相打ちになったかなと。去年の優勝者なんで。自分も準決勝まで残りましたから、そのぐらいのチャンスはあっただろうと。今年は絶対に、絶対に負けられないですよね。同じグループなんで、余計に負けられないです。自分としてはBブロック勝ち上がって、同じ拳王選手にAブロック勝ち上がってもらって、決勝ですね。決勝でこのベルト(ナショナル王座)を懸けてもいいと。向こうもGHC(ヘビー級)があるんで、統一してもいいんじゃないかと。そう思います。明日からも負けられないし、拳王選手もおそらく全勝で勝ち上がってくるはずなんで。今日は休みます。ゆっくり休んで明日。もう24時間後には試合終わってるんで。そういう意味ではどこまでこのダメージが回復するかですね。それはもう明日になってみないとわからないです。今日は本当に三冠ヘビー級のタイトルマッチの時ぐらい疲れました。ありがとうございました」

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