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8/14【新日本】ローラーがコブ撃破 Aブロックは「オカダvsアーチャー」勝者が進出

『G1 CLIMAX 32』長野・ホワイトリング(2022年8月14日)
Aブロック公式戦 ○トム・ローラーvsジェフ・コブ×

 ローラーが最終公式戦でコブを破って3勝目。コブは脱落となり、Aブロックは最終公式戦「オカダ・カズチカvsランス・アーチャー」が事実上の決定戦となった。

 G1初出場となったローラーはAブロック2勝3敗と黒星先行でこの日、最終公式戦を迎えた。相手は3勝2敗でかろうじて可能性を残しているコブ。怪力で圧倒されながらも攻略してみせた。

 両者は開始早々、一進一退のレスリング勝負を展開。ローラーがローキック連打を浴びせれば、コブはフォールアウェイスラムでぶん投げて譲らない。ならばとローラーはスリーパーで捕獲し、場外戦では三角絞めを仕掛けたが、コブがパワーボムでエプロンに叩きつけた。

 すかさずコブはエルボーを連発し、波乗り式踏みつけ攻撃などの腰攻めを展開。ショートレンジラリアットを叩き込んだ。ローラーも下から足関節を狙ったが、極められず。それでもスライディングローキックを連発し、引き込んでの腕ひしぎ逆十字固めで捕らえた。足取り式に移行したが、力ずくで持ち上げたコブがフロントスープレックスでぶん投げた。ローラーがアームブリーカーで反撃し、オモプラッタでコントロールしてのアンクルホールドを仕掛ける。振りほどかれても変型裏投げを敢行。執ようにフロントネックロックで絡みついたが、コブはこれをブレーンバスターで切り返して引っこ抜いた。

 それでもローラーはエルボー合戦を延髄斬りで制し、後頭部にニールキックをさく裂。ショルダーアームブリーカーを連発し、右腕を固めてのエルボー連打を浴びせる。コブがトラースキックで応戦しても張り手で対抗してねじ伏せた。コブもロコモーション式ジャーマンでやり返したが、3発目はローラーがチキンウイングアームロックで切り返す。左腕にヒザ蹴りをぶち込み、カミゴェも発射。変型ジャーマンで巨体を投げると、NKOTBをぶち込んで3カウントを奪った。

 ローラーがコブを破って3勝目をもぎ取り、勝ち点6で公式戦全日程を終えた。ブロック突破こそならなかったものの、UFCで鳴らしたテクニックを駆使して存在感を誇示。「ニュージャパンのリングで戦うことがずっと夢だった」というローラーは「もちろんG1に出られればそれでよかったわけじゃない。目指してたのは優勝だ。でも優勝には届かなかった。トロフィーを持ってアメリカに帰ることはできない」と悔しさを爆発させたものの、「今日の戦いでみんなが“FILTHY"トムが本当の意味で勝者であることを分かってくれたと思う」と胸を張っていた。

 一方、コブは勝ち点6止まり。脱落が決まってしまった。これでAブロックは8・16武道館大会でのオカダvsアーチャーの勝者が決勝トーナメント進出を決める状況で、オカダは負けさえしなければブロック突破が決まる。

【ローラーの話】「(拳を握りしめて)イエス! イエス! イエス! ロイス、ほら、こっちだ。俺一人で取った結果じゃない。俺たちはみんなでTEAM FILTHYなんだ。お前(ロイス)がいなければ俺はここまで走り切ることはできなかった。事実そうなんだよ相棒(とアイザックスとハグ)。(日本に)来る前から意気込みを語ってた。前から言ってるけど、ニュージャパンのリングで闘うことがずっと夢だった。もちろんG1に出れればそれで良かったわけじゃない。目指してたのは優勝だ! でも優勝には届かなかった。トロフィーを持ってアメリカに帰ることはできない。クソ。でも今日の闘いでみんなが"FILTHY"トムが本当の意味で勝者であることを分かってくれたと思う! ジェフ・コブは俺に敗れた。でも間違いなくあいつはもっと強くなって戻ってくるだろう。彼のような本当のファイターは落ちた時こそまた強くなるんだ。人生で経験してきた敗北についてここでも語ってきた。でもG1開幕戦2連敗は大事な人を亡くした経験と比べると、取るに足りないようなことだ。でも今これを見てる中には、人生に行き詰まってるような思いを抱えてる人も多いと思う。未来がないように感じているかもしれない。でもそんなことはない。明日は必ず来るんだ! 来月で21年目になる。カメラ、ズームで映してくれ(とタトゥーを見せる)。イニシャルが見えるか? 亡くなった妹のイニシャルだ。来月で彼女が天国へ旅立ってから21年になる。(涙ぐんで)彼女を亡くして俺は自分自身にこう誓った。彼女の分まで俺が生きる、と! それに今は丁度オボンだ。ケイティ、君のために俺は最後まで闘ったよ!」

※コブはノーコメント

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