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8/14【新日本】棚橋脱落 KENTAが7ヵ月ぶり再戦でリベンジ完遂 「2023年、俺の年」

『G1 CLIMAX 32』長野・ホワイトリング(2022年8月14日)
Cブロック公式戦 ○KENTAvs棚橋弘至×

 KENTAが7ヵ月ぶりの再戦で棚橋に雪辱を遂げ、逸材の4年ぶり4度目の優勝を阻止。「2023年は俺の年」と今から予告した。

 KENTAはここまで2勝3敗。この日、最終公式戦を迎えた。相手は棚橋。1・5東京ドーム大会におけるUS王座ノーDQ戦以来、7ヵ月ぶりの再戦で、前回敗れたうえに半年間の負傷欠場に追い込まれたKENTAにとっては待ちに待った雪辱戦だった。

 まずはKENTAがエルボースマッシュやナックルパンチを連発して先制。サッカーボールキックで蹴り飛ばす。棚橋も太陽ブローで応戦し、ダイビングボディアタックで反撃。ならばとKENTAは場外戦に持ち込み、フェンス攻撃、硬い床へのDDT、ミドルキック連打の猛攻に出る。さらにフェンス攻撃、鉄柱攻撃と徹底的に痛めつけた。

 ペースを握ったKENTAはその場飛びフットスタンプ、ボディシザースなどで腹部に攻撃を集中。ミドルキックを連発していく。棚橋もフロントハイキックをキャッチしてのドラゴンスクリューで逆襲。フライングフォーアーム、ダイビングサマーソルトドロップと得意技を連発したが、スリングブレイドはKENTAが決めさせず。フロントハイキック、パワースラムの連続攻撃で主導権を奪い返した。

 すかさずKENTAはスイングDDT式スタンガン、ダイビングラリアット、馬乗りになってのパンチ連打と攻勢に出る。棚橋の左張り手をレフェリーに誤爆させ、DDTで突き刺すと、レフェリー昏倒のスキに松葉杖で棚橋をめった打ち。場外DDTで棚橋の動きを止め、テーブルの上に乗せると、コーナー最上段へ。察知した棚橋が雪崩式ブレーンバスターの構えを見せても阻止し、グリーンキラーで突き刺した。

 ここでようやくレフェリーが復活。勝機を悟ったKENTAは串刺しジャンピングフロントハイキック、串刺し低空ドロップキック、ダイビングフットスタンプの波状攻撃に出る。棚橋が2カウントで返すと、KENTAはレフェリーに激突。再びレフェリーが倒れ込むと、KENTAはテーブルを棚橋に投げつけ、go 2 sleepを仕掛けたが、棚橋はツイスト&シャウト、スリングブレイドでことごとく切り返した。

 すかさず棚橋が正調スリングブレイド、ハイフライアタックでたたみかけたが、ハイフライフローはKENTAが両ヒザで撃墜した。ブサイクへのヒザ蹴りで追い討ちをかけ、棚橋がgo 2 sleepを首固めで切り返して粘っても張り手を乱れ打ち。力なく倒れた棚橋を起こして顔面にヒザ蹴りをぶち込むと、go 2 sleepを爆発させて3カウントを奪った。

 KENTAが7ヵ月ぶりの再戦で棚橋にリベンジ完遂。3勝目を挙げ、勝ち点6で公式戦全日程を終えた。「久しぶりの長野でお前たち棚橋の『愛してます』が聞きたかったんだろ? 残念でした!」と勝ち誇ったKENTAは「お前たちが聞くのは俺の自伝の宣伝」と宣言。ファンの男の子から借りた自伝を手に「メインで勝ってこうやって自伝を宣伝するのが夢でした」とし、公開PRを展開した。

 「俺のG1は今日で終わってしまったけど、精いっぱい全試合、俺らしくやってきたつもりです」。そう言い切ったKENTAは「とにかく今日、久しぶりの長野で俺が何が言いたいかって言うと、次また長野に来たときは一人残らず全員、会場に会いに来いよってこと」と締め。借りた自伝にサインを入れて返し、男の子とハイタッチを交わした。

 「とりあえずしっかり自分らしい仕事をしながら完走できればいいなと思ってた」というKENTA。公式戦全日程を消化し、「G1通して感覚もだいぶ戻ってきた」と好感触もつかめたとあって、「これだけは言わせて。2023年、来年、俺の年。来年はいくよ」と宣言。「よく覚えといたほうがいいよ。来年いくから、それまでにこれ全部読んで頭入れといて」と付け加え、自伝をPRすることも忘れなかった。

 一方、敗れた棚橋も勝ち点6で公式戦全日程を終了。最終日を待たずして脱落に追い込まれ、4年ぶり4度目の優勝は夢とついえた。

【KENTAの話】「これ、ライブ? 違う? ライブ? あいつ見てんの? 太ってるヤツ見てる? お前来てないから勝てたぞ。お前どうせおにぎり食ってんだろ。お前が来てないから勝った。そういうことだから覚えとけよ。反省しろ、お前。ほんで、これライブで宣伝していいわけ? リングでしたからもういいって? 逆にするわ。これね、足跡。これ絶賛発売中。あんまりしつこく言われると人間って逆に買う気なくなっちゃうんだよね。しつけぇなって購買意欲が失せちゃうから程よい方がいいんだけど、逆にそこをしつこくやると、もう1個上で買いたくなるかもしれないから、それを目指すわ。足跡。これ重版決定。今売り切れてるけど、これ読んだ方がいいから。ホントだよ。嘘言わないから。ほんでG1終わり。今日で終わっちゃったよ。正直ケガ明けて優勝しようとか別にそんなこと最初から思ってなくて、とりあえずしっかり自分らしい仕事をしながら完走できればいいなと思ってたから。G1通して感覚もだいぶ戻ってきたし、これだけは言わせて。2023年、来年、俺の年。来年はいくよ。よく覚えといたほうがいいよ。来年いくから。それまでにこれ全部読んで頭入れといて。全部頭に入れといて。お前、買った? 買ってなさそう。買わなそう。買わなそうな雰囲気してる。同窓会とか行かないタイプだろ? 絶対そうだよ。見りゃわかる。顔に出てるわ。だから結局、俺が何を言いたいかっていうと、シリーズ通してG1一生懸命やってきたけど、自伝が発売中ってこと。増版決定したよってこと」

【棚橋の話】「(ヨロヨロとした足取りでインタビュースペースに着くと床にうつ伏せになり、しばらくすると顔だけ上げて)あぁ…厳しいな。(仰向けになる)あぁ…負けすぎやな。これは勝ち点計算しなくても感覚で分かるよ。厳しいな。(体を起こして体操座りになって)Cブロックはここ2年、3年で戦ってきた選手が多かったから、ちょっと気になってたけど、やっぱりG1の公式戦プラス、リベンジっていうのがあるよね。(立ち上がって歩き出しながら)それを押さえ込む力が今の俺にはなかったっていうこと。悔しいな」

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