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8/14【NOAH】拳王沈めた 広島メイン激勝・田中が会心2勝目で優勝確信

『N-1 VICTORY 2022』広島サンプラザホール(2022年8月14日)
Aブロック公式戦 ○田中将斗vs拳王×

 N-1広島大会のメインでZERO1世界ヘビー級王者の田中が、GHCヘビー級王者の拳王に激勝。「自信を持って言う。N-1、俺が優勝する」と言い切った。

 N-1・3大会目となった広島メインに据えられたのは、田中と拳王によるAブロック公式戦。2017年、拳王が1年かけて田中の背中を追い続けてから5年。“王者vs王者"として広島サンプラザのメインで相まみえた。

 序盤から小細工無用の真っ向勝負。田中がヒザ攻めからインディアンデスロックを繰り出せば、拳王もアンクルホールドで対抗。田中のスーパーフライを拳王が剣山で撃墜すれば、田中も拳王のPFSを避け、拳王が強烈ミドルを放てば田中も弾丸エルボーを返していく。田中が投げ捨てジャーマンを繰り出せば、拳王も投げ捨てドラゴンスープレックスを発射……と徹底的に意地を張り合った。

 終盤も目まぐるしいシーソーゲームとなった。田中がスライディングDで拳王のアゴをえぐれば、拳王も側頭部をミドルキックで蹴り抜いて両者大の字。続く読み合いを拳王が右ハイキックで制すとPFSを連発して仕留めにかかったものの、2発目を避けた田中は、素早く足をすくってのスライディングDを後頭部にめり込ませる。続けざまに垂直落下式ブレーンバスターで脳天から拳王を突き刺すと、最後は正調のスライディングDでトドメを刺し、完璧な3カウントを奪ってみせた。

 “王者対決"を真っ向から制してノア広島メインに仁王立ちしたZERO1世界ヘビー級王者は「ノアさんのファンの人には最終的には結果に不満はあるかもしれないですけど、現実にあいつの連勝を止めたのと、チャンピオンである拳王を倒したのこの俺や」とマイクで言い切り、激闘の余韻のなかでノアファンも拍手で田中を称えた。

 無傷2連勝中だった拳王を止めて、田中がN-1・2勝目。「拳王の連勝をストップしたのも俺。このノアさんのリングで今、現時点で一番強い男を倒したのも俺や。自信を持って言う。N-1、俺が優勝する」と断言して優勝を確信した。

 そのうえで「僕はいろんなリーグ戦戦ってきた中でも、本当にトップどころでキツいリーグ戦やと思う」と今N-1の過酷さも強調。だからこそ「この先、誰かが怪我するかもしれへんし、それを俺は望んでないし、ファンの人も望んでないことやから。お客さんも、そこを願ってくれてたらありがたい。その中で、最後のリングに俺が立っていれば最高」と海千山千の猛者ならではの大局観で締めくくってみせた。続く公式戦は8・19後楽園大会。M's allianceの盟友でもあった、DRAGONGATE・望月成晃相手の“鉄人対決"に臨む。


【田中の話】「リング上で言った通り、拳王の連勝をストップしたのも俺。このノアさんのリングで今、現時点で一番強い男を倒したのも俺や。自信を持って言う。N-1、俺が優勝する。そうせえへんかったら、昨日、鈴木秀樹の技でタップしたのは…。やっぱ悔しいよ。でも、それはこのリーグ戦で勝ちにいくうえで必要やと俺は感じたからで。今日は勝ちました。本当に気持ちいいよ。よそ様の大きな大会のメインで、最後まで立っているレスラーが俺やというのは凄い気持ちいいし。本当に過酷なN-1。僕はいろんなリーグ戦戦ってきた中でも、本当にトップどころでキツいリーグ戦やと思う。今の現時点、戦った時点でそう思ってるから。またこの先、本当にどう動いていくかわからんし、誰かが怪我するかもしれへんし。それを俺は望んでないし、ファンの人も望んでないことやから。やっぱそこだけ観に来てくれるお客さんが、そこを願ってくれてたらありがたいなと思います。その中で、最後のリングに俺が立っていれば最高だと思います。ありがとうございました」

【拳王の話】「クソ…。クソが…。なんだよ、おい。負けは……負けだ」

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