プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

8/16【新日本】怨敵ジェイ粉砕! タマが歓喜のG1・Bブロック突破

『G1 CLIMAX 32』日本武道館(2022年8月16日)
Bブロック公式戦 ○タマ・トンガvsジェイ・ホワイト×

 タマがガンスタンで怨敵ジェイを粉砕。歓喜のBブロック突破を果たした。

 IWGP世界ヘビー級王者としてG1初制覇を狙うジェイは無傷の5連勝で勝ち進んできたが、それを追走してきたのが4勝1敗のタマだ。今年3月、ジェイによってBULLET CLUBを追放されて以降、苦闘が続いてきたタマにとっては雪辱を果たす絶好のチャンス。これまで溜め込んできたうっ憤のすべてをスイッチブレードにぶつけた。

 勝ったほうがブロック突破となるシングル初対決は、感情を爆発させたタマの奇襲で幕開け。喧嘩腰のエルボーで滅多打ちにし、連続してショルダースルーを決める。ジェイは場外に退避すると、タマを鉄柱に叩きつけ、エプロンに投げつけて報復。コーナーめがけてのハーフハッチや逆水平連打などで自分のリズムを刻んだ。

 タマはラリアット連発から巻き返しに打って出るも、ジェイはラフファイトで黙らせ、捻りを加えたブレーンバスターやコンプリートショット、ジャーマンで投げまくる。しかし、裏投げはタマがヴェレノで切り返して逆転。ドロップキック、デスバレーボム、ダイビングボディプレスと躍動感溢れる攻撃で一気にたたみかけた。タマはマットを叩いてガンスタンを予告。介入しようとするジェイのセコンド・外道を邪道が分断する。

 読んだジェイは裏投げで切り返すと、SSS(スリーパースープレックス)から必殺のブレードランナーを狙うが、タマはトンガンツイストで一歩も引かない。ガンスタンは不発に終わるも、ブラディサンデーを繰り出した。ここからジェイはブレードランナー、タマはガンスタンをそれぞれ執ように狙うスリリングな展開に。ジェイの仕掛けをことごとく阻止したタマは、再びSSSで引っこ抜かれても勝負を捨てず、何度もガンスタンを執念で狙って、ついにこん身の一撃がさく裂。ジェイから3カウントを奪った。

 タマがIWGP世界ヘビー級王者・ジェイから値千金の白星。ここまで無傷のスイッチブレードに土をつけ、Bブロック突破を果たした。怨敵を撃破したタマはセコンドの邪道と抱擁。喜びを爆発させると、武道館は大きな拍手に包まれた。

 「予想はしていたけれども、ジェイ・ホワイト、お前は俺が思っていたより強く、そしていいプロレスラーだった」と試合を振り返ったタマは「時に人生を生きていると、全てが最良で何も足すことも何も除外することなく、全てが目の前に揃ってしまう瞬間があるんだ。それが今日だったのかもしれない」と感慨深げ。「時に人は怠け者になり、これ以上頑張れないという瞬間もある。しかし、自分が飛べるか飛べないかは、実際に崖から飛び降りてみないとわからないだろう。ジェイ、ありがとう。俺の背中を押してくれて。俺は今、飛び方を知った。どこまで飛んでいくかは神のみぞ知る。しかし、より高みに行くことだけはわかっている」とさらなる飛躍を誓った。

 明日(17日)の武道館大会で行われる準決勝の相手はAブロックから勝ち上がったオカダ・カズチカ。昨年のG1公式戦に続いてレインメーカーを2年連続で撃破し、G1初制覇に王手をかけるつもりだ。


【タマの話】「予想はしていたけれども、ジェイ・ホワイト、お前は俺が思っていたより強く、そしていいプロレスラーだった。時に人生っていうのは、突然自分にご褒美をくれることがある。しかし、逆のことのほうが多い。時に人生を生きていると、全てが最良で何も足すことも何も除外することなく、全てが目の前に揃ってしまう瞬間があるんだ。それが今日だったのかもしれない。時に人は怠け者になり、これ以上頑張れないという瞬間もある。しかし、自分が飛べるか飛べないかは、実際に崖から飛び降りてみないとわからないだろう。ジェイ、ありがとう。俺の背中を押してくれて。俺は今、飛び方を知った。どこまで飛んでいくかは神のみぞ知る。しかし、より高みに行くことだけはわかっている」

【試合後のジェイ】

▼外道「(※コメントスペースで寝転がってしまったジェイに向かって英語で)大丈夫か?」

▼ジェイ「ゲドー、タマは勝ったのか?」

▼外道「(英語で)言いたくないけど、あいつが勝ったよ…」

▼ジェイ「あいつ、俺のことを倒したのか…。この試合で俺が負けるとは思わなかったよ。あいつにとって人生最高の勝利となるんだろうな。お前の人生にとって最高の瞬間、俺の『G1 CLIMAX 32』での無敗記録を破ったという事実。それはお前から誰も取り上げることはできない。お前なんか大嫌いだ! うまいことエスケープしやがって。しかし、もう二度と俺の見ている目の前でお前に同じことはさせないぞ。でも、取り急ぎ、おめでとうとだけは言っておこう。お前は俺を倒した。俺の名前と共にお前の達成したことは語られるんだ。お前の功績は俺の名前なしでは語られないんだぞ。だから感謝しろよ。あいつ、俺のことを倒したのか…。俺、あいつに負けたのか……。(※全身に力を込めて)フ●ーーーック! フ●ーック! フ●ーック! フ●ーック! フ●ーック! フ●ーック! フ●ーック! (※何度も繰り返し叫ぶと)ハァァァァ……。さあ、行くぞ! (※立ち上がり、外道の肩を借りながら控室へ去っていく)」

プロ格 情報局