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8/16【新日本】G1・4強出そろう、オカダが“モンスターブロック"突破でタマと激突 武道館メインでアーチャー爆発も…

『G1 CLIMAX 32』日本武道館(2022年8月16日)
Aブロック公式戦 ○オカダ・カズチカvsランス・アーチャー×

 オカダが武道館のメインで大暴れを見せたアーチャーを破り、"モンスターブロック"を突破してG1で4強入り。明日(17日)の準決勝でBブロックを制したタマ・トンガと対戦することになった。

 ジョナに敗戦を喫したものの、それ以外の試合ではキッチリと勝利を重ね、4勝1敗で最終公式戦を迎えた前年覇者・オカダ。最後の対戦相手は203cm・120kgと圧倒的な体躯を誇るアーチャーだ。勝者がブロック突破となる注目の一戦。これまでのシングル戦績はオカダの5勝5敗と圧倒的にレインメーカー有利だったが、勢いに乗るアーチャーが大暴れを見せた。

 ガウンを脱がないアーチャーは、オカダとにらみ合うと、あいさつ代わりにチョークスラムを決めて絶叫。旋回式スクラップバスターでもマットに叩きつけた。フラフラのオカダはエルボーを放つが効果はなし。アーチャーは横殴り式ショルダータックルで吹き飛ばすと、場外戦ではオカダを執ように頭から鉄柵に打ちつけ、そこにまさかのキャノンボールを発射。リングに戻ると、オカダの手首を固めたままトップロープの上を歩き、そこからムーンサルトアタックを敢行し、一方的な展開が続いた。

 しかし、一瞬のスキを突いてオカダは強引にレインメーカーを放って活路。ダメージがひどく、フォールはできなかったものの、試合をイーブンに戻した。オカダはチョークスラム狙いをドロップキックで払いのけると、正調ドロップキックも発射。アーチャーの巨体を意地になってボディスラムで投げると、ダイビングエルボードロップを落として自分のリズムを刻む。

 しかし、アーチャーは続くレインメーカーを防ぐと、オカダに負けない豪快なドロップキックを一閃。場内が大きくどよめく中、アーチャーは掟破りのレインメーカーを振り抜く。もんどり打って倒れたオカダがギリギリで肩を上げると、アーチャーはブラックアウトで勝負に出た。

 大ピンチを迎えたオカダだったが、フォールに来たアーチャーを丸め込んで必死の抵抗。再びブラックアウトを狙われるが、背後に不時着すると、マネークリップに絡め取る。アーチャーは前方に払いのけると、オカダのローリングラリアットを仁王立ちで受け止め、こん身のラリアットを一閃。ショルダータックルで突っ込む。オカダはこれをドロップキックで迎撃すると、倒れないアーチャーが再度突進してきてもその巨体を抱え上げ、奥の手・変型開脚ドライバーをズバリ。再びレインメーカーを決めて、なんとか怪物退治を果たした。

 アーチャーを破ったオカダが怪物揃いのAブロックを執念で突破した。アーチャーとグータッチで健闘を称え合ったオカダは、大きな拍手を浴びると「皆さん、今日も熱い熱い熱い声援本当にありがとうございました。『G1 CLIMAX 32』も残すところあと2日です。まだ熱くなってないでしょ、皆さん。G1 CLIMAXってさ、こんなもんじゃないでしょ? もう熱くて無理ですなんて方はプロレスファン失格でしょ? まだまだ熱くなりますよ、G1 CLIMAXは!」とマイクで観客にメッセージ。「『皆さんの熱い声援×僕たちの熱い戦い=最高のG1 CLIMAX』になると思うんで。あと2日間しかないんですけど、まだまだ応援よろしくお願いします」とアピールする。いつもの「金の雨が降るぞ」宣言は決勝にお預け。「今日は本当に熱い熱い熱い声援ありがとうございました!」と締めくくった。

 「いやあ、きつかったAブロック。まあ、きついブロックを勝ち上がってこそ意味があると思うんで。このきつい相手と戦って勝ち上がった勢いを大事にまた明日戦っていきたいなと思います」とモンスターブロックでの激闘を振り返ったオカダ。準決勝の相手はBブロックを制したタマに決まった。オカダは昨年のG1公式戦で唯一タマに敗戦。その後、オカダがキッチリと雪辱を果たしたものの、タマは今年になってNEVER王座を戴冠するなどシングルプレイヤーとして急成長中。今大会ではIWGP世界ヘビー級王者のジェイ・ホワイトを下したばかり。G1準決勝の大舞台で再び両雄が激突する。もう一方の準決勝のカードも「内藤哲也vsウィル・オスプレイ」に決まった。

 オカダは「僕が6月に勝てなかったジェイを倒してきたわけですから、4人の中で一番勢いがある相手なんじゃないかと思いますし、ジェイを倒したという意味でも、モンスターだと思いますんで」とタマをAブロックの選手たちに続く怪物だと警戒。その上で「勝つだけ。勝っていけば優勝ですから。もうリーグ戦じゃないんで勝っていく。それだけですね」と2連覇を見据えた。


【試合後のオカダ】

――今日の試合を振り返ると

▼オカダ「いやあ、きつかったAブロック。まあ、きついブロックを勝ち上がってこそ意味があると思うんで。このきつい相手と戦って勝ち上がった勢いを大事にまた明日戦っていきたいなと思います」

――怪物揃いと言われたこのAブロック、最後の相手はアーチャー選手だったが、どんな相手だった?

▼オカダ「もともと新日本に何回も当たっていて、アメリカの団体に移って。でもね、やっぱ移って、こんだけ変わってきたんだよっていう、戦っていて意地というのは凄い感じましたし。前とは全然違う、また強くなったランスアーチャーに会えたんじゃないかなと思います。でもね、ランスが強くなったように、オカダ・カズチカも強くなっているんで。それが今日の勝ちにもつながったんじゃないかと思います」

――この勝利でトップ4が出揃った。役者が出揃った形だが、あと2試合をどう捉えている?

▼オカダ「あと2つ。ここからが例年のG1 CLIMAXとは違う戦いなので。いつもブロックを勝ち上がったら、次は決勝戦という形でしたけども、明日の戦いはどうなるか、未知数な部分はありますし。タマですよね。僕が6月に勝てなかったジェイを倒してきたわけですから、4人の中で一番勢いがある相手なんじゃないかと思いますし、ジェイを倒したという意味でも、モンスターだと思いますんで。タマを倒して、またその次に進んでいきたいと思います」

――あと2つと捉えるか、まず1つと捉えるのか、どんな気持ちで臨む?

▼オカダ「どちらでもないですね。勝つだけ。勝っていけば優勝ですから。もうリーグ戦じゃないんで勝っていく。それだけですね」

――50周年のメモリアルイヤーとなるが、詰めかけたファンに向けて一言

▼オカダ「別に50周年だから頑張るというわけじゃないですし、いつも通りのオカダ・カズチカで。50周年に懸けている思いというのは、別に僕だけじゃなく、全選手あると思うんで。でもね、それを僕はみんなよりも上回っているという気持ちもありますし。その中でしっかりと。リング上でも言った通り、まだまだ熱い戦いを欲していると思いますんで。もう熱すぎて無理だよという方は、このG1 CLIMAXから外れてもらって、涼しいところで過ごしていただきたいと思いますし、『まだまだいけるよ』『もっともっと熱いのちょうだいよ』って方は、残り2つしかないですけど、G1 CLIMAX楽しんでほしいなと思います」

──最高の夏、最後まで見せてください

▼オカダ「わかりました。任せてください。ありがとうございました」

【アーチャーの話】「(日本語で)ゴメンナサイ。(英語に戻して)俺が日本に戻ってきて、G1のブドーカン3連戦の初日、メインイベントでオカダと闘える。これがどんな意味を持つのかを誰もわからないだろう。勝つか負けるかはわからなかった。でも、これで終わりだ。これが俺のG1、いや最後のG1になるかもしれない。より強く、より良いプロレスラーになった時、もしかしたら戻ってこれるかもしれない。来年、また戻ってこられるように、俺ができることは全てやろう。そしてこれはAEWへのメッセージだ。まずは俺が世界最高峰のヘビー級シングルマッチのトーナメントに出場できるようにしてくれたことを感謝する。団体関係なく、このG1 CLIMAXというのが世界最高峰のトーナメントであることは間違いないことだ。AEW、俺はこれからそこに戻る。いつどこだかはわからないけれども、どこかのタイミングで必ず戻る。5週間で20試合を闘い抜いた俺が、AEWで全てのフラストレーションをぶつけてやる! チャンピオンシップに次ぐチャンピオンシップ、俺が闘えるところなら全て闘ってやる! モクスリー、CMパンク、AEWにいる誰もが俺の相手になるだろう! お前たちのことを追っていくから待ってろよ! 俺のことを『ピークを過ぎた』、『年を取り過ぎている』、そんなことを言っていた奴らは全員ケツを蹴り上げてやる! ふざけるんじゃねえ!Evrybody dies!」

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