8/16【全日本】ジェイクが大日・野村との激闘制す 準決勝で野村と対決へ「喧嘩しようぜ」
『第9回王道トーナメント』神奈川・横浜市保土ヶ谷公会堂(2022年8月16日)
2回戦 ○ジェイク・リーvs野村卓矢×
ジェイクが大日本・野村との激闘を制して王道トーナメント準決勝進出。元盟友・野村直矢との対決が決まり、「喧嘩しようぜ」と呼びかけた。
2019年覇者で前三冠王者のジェイクは1回戦で綾部との長身対決に快勝。続くこの日の2回戦で大日本の前BJW世界ストロングヘビー級王者・野村と対決した。
ともに団体の頂点を制したことがある両者の戦いは“打・投・極"の激しいせめぎ合いとなった。野村が腕ひしぎ逆十字固め、脇固め、腕固めと腕へのピンポイント攻撃で先制すれば、ジェイクは首攻め、腹部攻めと多彩な戦術で消耗させた。
先に流れをつかんだのは野村。カウンターのドロップキックを放ち、ハーフハッチで投げると、グラウンド卍で絞め上げる。ショルダーアームブリーカーを連発して再び腕攻めに出た。ジェイクもバックドロップで反撃し、DDT、フロントネックロックと首攻めで徹底抗戦。エルボー合戦、ジャーマン合戦で意地を張り合うと、ジャイアントキリングをぶち込んだ。
引かない野村もラリアットで正面突破を図り、ジェイクが仕掛けた胴締めスリーパーを腕ひしぎ逆十字で切り返す。三角絞めへと移行したが、ジェイクはこれをパワーボムで脱出。高角度バックドロップ、D4Cで一気にたたみかけて3カウントを奪った。
ジェイクが激闘の末に野村を破り、準決勝に進出。3年ぶりV2へ向けて前進した。8・20後楽園大会での準決勝の相手はセミファイナルで大森を破った野村。かつて2017年7月に第76代世界タッグ王者となり、陣で共闘していた元盟友と決勝戦の切符をかけて対決する。
試合後、野村から「俺は全日本に呼ばれたから来たけど、今はお前を倒したい。お前を倒して必ず俺が全日本プロレスの頂点に立ってやるよ。覚悟しとけ」と通告されたが、ジェイクも望むところ。「20日の後楽園は喧嘩しようぜ」と通告し、「野村を倒して、誰が出てくるかわからないが、そいつも倒して、俺がまた獲ってやるさ、三冠ベルトを。なぜ俺がそんなに自信満々に言い切れるか。それは今は俺の時間だからだ!」と豪語して保土ヶ谷大会を締めた。
「俺を倒したいとあいつ言いやがった。この意味が分かるか? もう一度ここで戦いたいってことだよ。お客さん、ワクワクしないか? 楽しみじゃないか?」。そう訴えたが、ジェイク自身が誰よりも高ぶりを感じている。だからこそ「喧嘩」を迫り、真っ向勝負で雌雄を決するつもりだ。
【ジェイクの話】「突破だ。次の準決勝、野村直矢だろ。呼ばれたから来たじゃなくて、俺を倒したいとあいつ言いやがった。この意味が分かるか? もう一度ここで戦いたいってことだよ。お客さん、ワクワクしないか? 楽しみじゃないか? 一度去った男がまたここ戻ってくるんだぜ。俺もそうだ。で戻りの人間だ。こうなるなんて誰もが想像しなかっただろ? 全日キテるは嘘じゃない。俺が保証してやる。8月20日、観に来い」
【試合後の野村卓】
▼野村「ちょっと率直に言うと強かったです。いろいろ研究したつもりだったんですけど、2年前戦ったし。けど凄いスピードで進化してるなって感じですね。僕も負けないつもりで進化してきたつもりでしたけど、差はあんまり縮まってないのかなって感じです」
――またやりたい相手?
▼野村「またやりたいです。会見でも言ったように宮原選手、諏訪魔さんに加えて、また僕負けた相手一人できたんで。ジェイクさん、やりたいですね」
――今後その3人へのリベンジというテーマができた?
▼野村「そうですね。テーマあった方が人間いいですから。ただ、今日は完敗です。ありがとうございました」
【野村直の話】「準決勝の相手、ジェイク・リー倒したいですね。もうケリつけてやりますよ。向こうもたぶんその気でしょう。ジェイク、いろんな思い出あるけど、今はそんなことどうでもいい。今ジェイク・リーという男をぶっ倒したい。それだけ。ジェイクに勝ったうえで全日本の頂点に立ってみせます」