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8/18【新日本】屈辱敗戦・ザックが内藤に報復 アーチャーが3年ぶりG1完走「マタネ」

『G1 CLIMAX 32』東京・日本武道館(2022年8月18日)
○タイチ&ランス・アーチャー&ザック・セイバーJr.vs内藤哲也&SANADA&BUSHI×

 屈辱の118秒殺から2日経ち、ザックが内藤に怒りをぶつけ、報復に動いた。また、3年ぶりの出場となったG1を完走したアーチャーが日本のファンに「マタネ」とメッセージを送った。

 NEW JAPAN CUP覇者のザックは初制覇を狙って今G1にエントリー。Cブロック首位で最終公式戦を迎えたが、内藤にわずか118秒で敗れ、屈辱の敗退を喫した。試合後は錯乱状態に陥り、パイプイスを振り回すなどして暴れ回った。

 一方、ブロック突破を決めた内藤も前夜の準決勝でウィル・オスプレイに敗れて脱落。その結果、G1最終日となった今大会でザックと内藤が6人タッグマッチで対戦することに。ザックにとっては早くも訪れた雪辱のチャンス。内藤に怒りをぶつけた。

 内藤は公式戦の時と同様に花道から時間をかけて入場。ザックを苛立たせる。リングインした内藤は詰め寄るザックを無視して拳を突き上げた。ザックは先発を要求するが、内藤は応じると見せかけて場外に退避。その後もザックの動きを真似るなどして徹底的に挑発し、不敵な笑みを浮かべる。

 G1公式戦でも激闘を繰り広げたSANADAとタイチが結局先発。腕立てを挟みつつ、胸筋アピール合戦を繰り広げる。スキを突いてSANADAがいきなりオコーナーブリッジで丸め込んだが、タイチはギリギリで肩を上げて試合継続となった。

 タッチをもらった内藤はザックを煽り、介入を受けても場外に投げ捨てる。怒り心頭のザックはスキを突いて内藤を襲撃。場外ではエルボースマッシュを浴びせ、フロントネックロックで絞め上げて報復した。その後もザックは内藤の口と鼻に指を突っ込むなど感情むき出して攻撃を加える。試合権を得て正式な形で対峙すると、内藤の首に集中砲火。だが、内藤はスイング式DDTで一矢報いた。

 最後はアーチャーのチョークスラムからタイチが横綱式カチ上げエルボーをぶち込んでBUSHIを沈めたが、その際もザックと内藤は場外で乱闘。ザックはグラウンドコブラツイストで内藤を絞め上げる。それでも怒りは収まらず、止めに入るセコンドにもエルボーをぶち込むと、リング上から内藤めがけて氷のうを投げつけた。

 執ように内藤を襲ったものの、ザックはやり足りない様子で「何なんだよ、あいつは! 俺を倒したんだからファイナルなんか簡単に行けるはずなのに負けやがって」と準決勝で敗れた制御不能男を糾弾。「ナイトーの皮を剥ぎ、それでスーツを作って俺が着る。どうだ? まずはナイトーの皮を剥ぎに行かないとな」と物騒な予告まで飛び出した。

 荒れた試合となったが、最後にマイクを持ったのは意外にもアーチャーだった。ここ数年はAEWを主戦場にしていたが、今G1で3年ぶりに新日本に参戦。怪物揃いのAブロックで暴れ回り、最後までオカダ・カズチカと決勝トーナメント進出を争い、この日も横殴り式のショルダータックルやチョークスラムで場内をどよめかせていた。

 G1を完走して満足げなアーチャーは「日本は俺のホームだ。また会おう。マタネ」と日本語を交えて観客にメッセージ。場内は大きな拍手に包まれると、両手を掲げて、一旦日本のファンに別れを告げた。バックステージでは「今の気分はほろ苦いな。ずっと日本に帰ってくることを望んでいた。しかし、いつになるか分からないままずっと待っていた。世界が大変な状況の中で自分はただただ願うことしかなかった」と新型コロナウイルス問題で揺れたこの3年間の思いを口にしたアーチャーは、「自分の次のゴールはAEWで闘い、そこで全員を制圧することだ。AEWの世界タイトルを持って、また日本に戻ってくる。それまで待ってろよ!」と再会を約束した。


【タイチの話】「終わったな。忌々しい。やっとこれで暇になる。これでもっと専念出来るぜ、もう一つのほうによ。それと俺が言いてえのは一つだけ。佐賀県の唐津市に飯塚が出没したらしいぞ。本当かどうか、その噂を確かめに行かなきゃなんねえな。11月1日、2日、ファン参加型タイチ探検隊リアル聖帝ツアーをやるぞ。いいか、お前ら。飯塚を捕まえてやるぞ、お前らと一緒に行くんだ。今すぐチェックしろ。いつから発売だ? 明日、あさってか? お前ら待ってるぞ。楽しい夜にしようぜ。待ってるぞ。(アーチャーとすれ違いながら)ランス、ありがとうな。また会おうぜ、ランス!」

【アーチャーの話】「ハイ! 今の気分はほろ苦いな。ずっと日本に帰ってくることを望んでいた。しかし、いつになるか分からないままずっと待っていた。世界が大変な状況の中で自分はただただ願うことしかなかった。しかし、今回戻ってきてこのG1、ついにはメインイベントでオカダと対戦することも出来た。オカダは俺に勝って、決勝にまで残っている。自分の次のゴールはAEWで闘い、そこで全員を制圧することだ。AEWの世界タイトルを持って、また日本に戻ってくる。それまで待ってろよ!」

【ザックの話】「ナイトー! 何なんだよ、あいつは! 俺を倒したんだからファイナルなんか簡単に行けるはずなのに負けやがって。次はナイトーの皮を俺が剥いでやる。レディ・ガガが着ていた肉のスーツを憶えているか? ああいうのを俺が作ってやるよ。人間の皮を剥いで血管丸見えみたいなやつだ。ナイトーの皮を剥ぎ、それでスーツを作って俺が着る。これ、どうだ? まずはナイトーの皮を剥ぎに行かないとな」


【内藤の話】「昨日のウィル・オスプレイと初めてのシングルマッチ、めちゃくちゃ楽しかった。想像以上の選手で試合中、興奮しっぱなしだったよ。でも結果的に敗れてしまい、俺の夏は終わった。これで2023年1月4日の東京ドームのメインイベントに戻るっていう目標も絶望的かな? さすがに昨日は落ち込んだよ。もの凄く落ち込んだよ。でも、落ち込んでても何も前に進まないんでね。必ず2023年1月4日、東京ドームのメインイベント目指して進んでいきますよ。諦めたらゲームオーバー。諦めなければ可能性はゼロじゃないんでね」

※SANADA、BUSHIはノーコメント

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