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8/18【新日本】矢野援護射撃で棚橋がアンダーソンを直接ピン NEVER挑戦浮上

『G1 CLIMAX 32』東京・日本武道館(2022年8月18日)
○棚橋弘至&デビッド・フィンレーvsドク・ギャローズ&カール・アンダーソン×

 矢野通の援護射撃を受けた棚橋がアンダーソンにピンフォール勝ち。NEVER王座挑戦が浮上した。

 5・1福岡ドーム大会で6年ぶりに新日本マットに立ったアンダーソン&ギャローズ。6・12大阪城大会ではアンダーソンがタマ・トンガを破ってNEVER王座を早くも戴冠したが、本格始動に向けて、G1終盤戦に緊急出場を果たした。今宵は惜しいところでG1ブロック突破を逃した棚橋&フィンレーと対戦。逸材は再浮上のチャンスを虎視眈々と狙っていた。

 序盤から棚橋&フィンレーはアンダーソンにダブルバックエルボー、ダブルエルボードロップを見舞うなどして気を吐く。棚橋がエアギターを、フィンレーがエアドラムを決めて場内を沸かす場面も見られた。しかし、ギャローズが圧倒的なパワーを武器に棚橋の動きを封じると、アンダーソンも「ゴメンナサイ!」と叫びながらセントーンを投下。逸材は劣勢を余儀なくされた。

 棚橋がアンダーソンにドラゴンスクリューを決めて反撃すると、あとを受けたフィンレーが大暴れ。スピードを活かしてギャローズに各種エルボースマッシュを乱れ打つと、好機に棚橋が再登場する。ここぞとばかりに追撃に出るが、バックドロップ&リバースガンスタンを食らうと一転してピンチに。マジックキラーを狙われてしまうが、ここで思わぬ乱入者が現れた。

 ギャローズの天敵・矢野だ。ギャローズは6・12大阪城ホール大会、さらには前夜の武道館大会でも金的からの丸め込みで矢野に敗れていた。ペットボトルの水をぶっかけられて矢野に挑発されると、ギャローズは完全にプッツン。我を忘れて、試合をそっちのけで矢野をバックステージまで追いかけていく。

 孤立して呆然とするアンダーソンに対し、すかさずフィンレーがプリマノクタを決めると、棚橋もスリングブレイドをズバリ。一気にハイフライフローを投下して、NEVER王者から3カウントを奪った。

 矢野の思わぬ援護射撃を受けて、棚橋がアンダーソンに直接ピン。NEVERのベルトを掲げながら下がっていくアンダーソンに対し、棚橋は腰に巻く仕草を見せて、タイトル挑戦をアピールした。

 「あの2人が新日本を去って5年? 6年? その期間というのはやはりドンドン新世代が台頭して、怪我にも苦しんで、悔しい、そして苦しんだ時間だった。でも、彼らの中での時間というのはそれ以前で止まっている。ということは、俺は彼らの知っている棚橋でありたいという。絶対にガッカリさせたくない」とプライドをあらわにした棚橋は、「だからこそ、このタイミングでのこのタッグマッチは凄い僕にとってはいいタイミングでした。そしてアンダーソンが持っているベルト……行こうか」とNEVER王座獲りに照準を合わせた。

 一方、王者・アンダーソンも「タナハシ、NEVERにお前が挑戦するなら受けて立つぞ」と迎撃を明言。両者のタイトル戦が決定的となった。

【棚橋の話】「G1は負け越しで終わってしまったけども…負け越してないか。決勝には出られなかったけども、今日の最終戦でこのタッグマッチが組まれたことに感謝します。あの2人が新日本を去って5年? 6年? その期間というのはやはりどんどん新世代が台頭して、怪我にも苦しんで、悔しい、そして苦しんだ時間だった。でも、彼らの中の時間というのはそれ以前で止まっている。ということは俺は彼らの知ってる棚橋でありたいという。絶対にガッカリさせたくない。対戦相手にしてもね。だからこそ、このタイミングでのこのタッグマッチは凄い僕にとってはいいタイミングでした。そしてアンダーソンが持っているベルト……(しばらく沈黙してから)行こうか」

【フィンレーの話】「もう今日は何も言うことはない。一言、ウィル・オスプレイ、お前、G1 CLIMAX決勝、絶対に勝てよ。その結果がどうあれ、俺が何をするか期待しててくれよな」


【試合後のアンダーソン&ギャローズ】
▼アンダーソン「(ギャローズがなかなか現われないので)ギャローズなんかいらねえよ! (NEVERのベルトを見せながら)タナ、この俺のベルトどうだ? ちょっとアレンジを加えているけど、このNEVERのベルトに挑戦したいのか? いつでもどこでもいいぞ。俺は受けて立つ。でも今日は照明は暗いし、人は少ないし、タイトルマッチでもないし、こんな日にやる気は出ないな」

▼ギャローズ「(興奮しながら遅れて入ってきて)あのヤノのクソ野郎!」

▼アンダーソン「お前たち、今日は俺が負けたけども、昨日の試合でヤノはギャローズのタマを殴ったよな? 正直に言おう。ヤノ、お前は凄えよ。だってギャローズのタマって世界で一番ちっちゃいからな! それを的確に当ててくるなんてお前は凄え!」

▼ギャローズ「お前、この俺の可愛くて美しいタマに対して、なんてことを言うんだ!」

▼アンダーソン「ヤノ、お前、待ってろよ。ギャローズがお前のことを捕まえに行くからな。そしてタナハシ、NEVERにお前が挑戦するなら受けて立つぞ!」

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