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8/20【NOAH】田中が“3度目の正直"で野獣狩り 後楽園沸騰で価値ある3勝目

『N-1 VICTORY 2022』後楽園ホール(2022年8月20日)
Aブロック公式戦 ○田中将斗vs藤田和之×

 N-1後楽園2連戦の大トリに据えられたN-1・Aブロック公式戦で、田中が意地のシーソーゲームの末に藤田を粉砕。“3度目の正直"で野獣狩りを成し遂げ、価値あるN-1・3勝目をつかんだ。

 “弾丸vs野獣"。両雄の一騎打ちはここ8ヶ月間で実に3度目で、昨年末の杉浦軍興行での初シングル(30分ドロー)、藤田が制した今年3月のGHC戦はいずれも激闘となっていた。

 序盤から互いにヒザを攻め合う激しい消耗戦に。田中がコーナー最上段から豪快な雪崩式ブレーンバスターを決めると、場内はヒートアップ。すぐさま立ち上がってどよめきを巻き起こした藤田がブレーンバスターを決めれば、田中もラリアットで応戦。藤田はまたもすぐさま動いてラリアットを叩き込むと、両者大の字に。リング上はさらに熱を帯びた。

 エルボー合戦でも真っ向から打ち合うと、田中は手首を固めてショートレンジのスライディングDを放ち、正調式の体勢に。しかし、藤田は首根っこを掴んで阻止。強烈なチョークスラムで場内を沸かすと、投げ捨てジャーマンで逆襲。それでも田中は野獣ボムをなんとか防ぎ、またまたエルボー合戦になだれ込むと、頭突きも何発も交錯。壮絶な意地の張り合いに、場内は何度も大きな拍手に包まれた。

 田中はヒザにスライディングDを決めて活路を開くと、頭突き、ランニングエルボーとこん身の一撃を連発。スライディングDを後頭部にぶち込むと、間髪入れずに正面からも発射する。それでも藤田は沈まなかったが、田中は生ヒジ式のスライディングDを叩き込んでダメ押し。ついに野獣を沈めた。

 田中が“3度目の正直"で野獣狩り。熱闘を称える手拍子のなかでマイクを握った田中は「藤田さん、ありがとうございました!」と頭を下げると、「プロレスやってると辛いこともあるけど、やっぱプロレスおもしれーな、N-1おもしれーな、ノアおもしれーな!」と充実のマイクでノア後楽園2連戦を締めくくった。

 これで3勝2敗と佳境を前に勝ち星先行に成功。N-1でも熱闘を量産する弾丸戦士は続く8・27名古屋大会で潮崎豪との公式戦に臨む。

【田中の話】「(※コメントスペースに座り込むと)きついよ。きついけど、去年の年末に戦って引き分けて、タイトル戦で彼に挑戦して敗れて。今回このN-1の後楽園という舞台で勝ったら、本当にリングで言った通り、プロレスってよ、きついけど、こんな楽しいもんはない。N-1 VICTORY、メッチャ過酷やけど、勝った時に喜べる。こんな楽しいことはない。その舞台を用意してくれたノアありがとう。今日来てくれたり、画面の向こうで応援してくれた人たち…まあ、藤田を応援していた人もいっぱいいると思うし。でも、その人たち含めて、本当に感謝やね。田中対藤田というのを見てくれた人に感謝ですよ。あと残り2つ。全て勝ちゃあいいと俺は思っとるから。藤田に勝ったからって俺は燃え尽きたわけじゃないから。こっから火が点くねん。藤田からあんなに綺麗に3つ取れるヤツが日本中探して何人おるねん? その中の俺はひとりやぞ。N-1必ずこっちのブロックは俺が制して、俺が優勝してやるから」

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