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8/20【DDT】樋口が遠藤超えでKO-D王座激闘V1 竹下指名で9・25後楽園で対決へ

『WRESTLE PETER PAN 2022』東京・大田区総合体育館(2022年8月20日)
KO-D無差別級選手権試合 ○樋口和貞vs遠藤哲哉×

 樋口が激闘の末に遠藤超えを遂げ、KO-D無差別級王座初防衛に成功。この日、凱旋を果たした竹下幸之介を次期挑戦者に指名し、9・25後楽園大会でのV2戦が決まった。

 KING OF DDTを制し、KO-D無差別級王座初戴冠を果たした樋口が次期挑戦者に遠藤を指名。脳震とうの影響でKING OF DDTを欠場し、KO-Dベルトを返上した遠藤にとっては早期返り咲きのチャンス。両者ともに「DDTを世界に」の思いを胸に夏のビッグマッチでの王座戦を迎えた。

 特別立会人の小橋建太氏にベルトが返還されて試合開始のゴングが鳴らされた。まずは遠藤がドロップキックで樋口を場外に吹き飛ばしたが、場外ダイブは不発に。遠藤を肩車してからエプロンに叩きつけた樋口がフロントハイキックをお見舞い。リングに戻っても逆水平を連発し、雄たけびもろとも串刺しラリアット、アバランシュホールドで攻め立てた。

 劣勢が続いた遠藤はスワンダイブ攻撃が不発に終わり、ブレーンクローに捕まっても振りほどいてブレーンバスターで巨体を投げた。樋口をコーナーに乗せてドロップキックで場外に転落させ、サスケスペシャルを発射。スワンダイブエルボー、スイングDDTで巻き返す。トーチャーラックボムを阻止されても、変型ゆりかもめで捕獲した。

 耐えた樋口はハンドスプリングオーバーヘッドキックをキャッチ。遠藤がエプロンに不時着しても、コーナーに上がったところをブレーンクロースラムでエプロンに叩き落とす荒技に出た。エプロンからロープ越しのダイビングエルボードロップをヒザで迎撃されても、何発も打ち合う逆水平合戦で意地を張り合うと、ハンドスプリングオーバーヘッドキックで競り勝った遠藤がシットダウン式ラストライドを完ぺきに決めた。

 すかさず遠藤がバーニングスタープレスを狙ってコーナーを目指したが、樋口が雪崩式かんぬきスープレックスで叩き落とした。ドクターボムで追い討ちをかけると、意地の遠藤もバックドロップで逆襲。樋口が仕掛けたジャーマンをことごとく不時着すると、テツヤ・イン・ザ・スカイをさく裂。秋山ばりのエクスプロイダーで投げ飛ばし、トーチャーラックボムを爆発させた。

 樋口も王者の意地で3カウントを許さない。ならばと遠藤はバーニングスタープレスで勝負に出た。勝負あったかに思われたが、樋口は3カウント寸前にブレーンクローで捕まえた。そのまま立ち上がるとブレーンクロースラムを敢行して反撃ののろし。ドロップキックを発射し、「歯食いしばれ!」と遠藤の悪夢を振り払うような強烈な張り手をぶち込んだ。さらに容赦なくぶちかましで追い討ちをかけると、遠藤は大の字。「遠藤! 立ってこい!」とメッセージを送り、遠藤が呼応して立ち上がると樋口はラリアットを連打。小橋氏ばりのショートレンジラリアットも叩き込んだ。遠藤も死力を振り絞って肩を挙げ、意地の仁王立ち。そこへ樋口がぶちかましで突っ込むと、ブレーンクロースラムを爆発させてようやく遠藤の粘りを断ち切る3カウントを奪った。

 樋口が激闘の末に遠藤超えを遂げ、KO-D無差別級王座初防衛を果たした。小橋氏からベルトを贈呈され、腰に巻いてもらった樋口は、花道を去っていく遠藤に向かって「遠藤さん! こっからだよ。いろんなことがあったけども、俺たちは今日このリング上に立った。それが答えだ。今日は俺の勝ちだ! またやろう!」と熱くメッセージを送った。

 今林GMがやってきてV2戦の舞台を9・25後楽園大会に指定。「戦いたい相手はいますでしょうか?」と問われた樋口は「竹下幸之介を指名する」と即答。竹下がリングにやってくると「竹下幸之介、このベルトをかけて俺と勝負してくれ」とアピールした。竹下に拒む理由はなく、樋口と近距離で対峙すると「樋口、勝負しよう」と呼応。今林GMが両者のタイトルマッチ開催を決めた。

 「いろんなことがDDTこのリング上でも起きて、そして世の中もままならないことだらけです。ただ、自分はそれに立ち向かっていく。このリング上の戦いを見て、皆さんが少しでもそういうのに立ち向かう勇気を持てればと自分たちは戦っております」。そうファンへ向けてメッセージを送った樋口は「これからも突き進んでいきます。困難があろうと必死で抗います。皆様、樋口和貞、そしてDDTプロレスご声援よろしくお願いします。今日は本当にありがとうございました!」と誓って夏のビッグマッチを締めた。

☆9/25(日)東京・後楽園ホール『Who's Gonna TOP? 2022』10:30開場、11:30開始

▼KO-D無差別級選手権試合
[挑戦者]
竹下幸之介
vs
樋口和貞
[第79代王者]
※樋口2度目の防衛戦

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