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8/23【新日本/スターダム】新日本&スターダム合同興行11・20有明でミックスドマッチ3試合実現 棚橋は詩美と逸材タッグ結成

 新日本とスターダム初の合同興行となる11・20有明アリーナ大会『Historic X-over』についてのオンライン会見が23日、行われ、男女ミックスドマッチ3試合が決定。林下詩美と“逸材タッグ"を結成することになった棚橋は「大盛り上がり」を確信しつつ、「今回は始まりですけど、僕は一回で終わらない気がしてます」と合同興行の継続開催を描いた。

 ブシロード15周年記念イベントの一つとして開催される11・20有明大会。同じブシロードグループに属する新日本とスターダムの男女最大手2団体が初の合同興行を行う。これまで男女が混在する団体は複数存在し、男子団体と女子団体の合同興行も行われたことがあるが、ビッグマッチ規模では初めてとなる。

 その中で新日本勢とスターダム勢によるミックスドマッチが実現する。この日発表されたのは3カード。第0試合を含む全9試合が予定されている。棚橋は“スターダムの逸材"詩美と男女タッグを結成し、後藤洋央紀&舞華組と対戦する。「ちょっと想像したら凄い何か楽しくなるんだろうなっていうね。やる前から感じてます」と高ぶる棚橋は今大会を「自分が好きなものを人にシェアする。そういう広がりのある大会になる」と確信している。普段、新日本を見ないスターダムファン、スターダムを見ない新日本ファンにアピールする機会となるからだ。

 「男子プロレスは筋肉がポイントになってくると思うので、しっかり照準を合わせて逸材ボディでこの大会に臨みたい」と万全に仕上げる構えの棚橋は詩美との“逸材タッグ"結成へ向けて「スターダムの中では結構大柄な選手かなというのがありますね。やはりトップの選手なんで、並んで絵になるんじゃないかな」と今から確信。「大盛り上がりすれば、また来年、再来年とその時々の選手でどういう組み合わせが面白いかっていうのも考えられるし。今回は始まりですけど、僕は一回で終わらない気がしてます」と合同興行の継続を見据えた。

 同席したスターダムのアイコンこと岩谷麻優は棚橋との男女タッグが実現せず、「何で棚橋さんと同じカードではないんでしょうか?」と無念そうに漏らしたが、「スターダムが他の団体さんと合同興行をするのも珍しいというか初めてのことだし、ましてやスターダムと新日本さんの合同興行なんて選手も楽しみだし、ワクワクしかない」と高揚。「女子だからダメダメだよなとか、女子だからっていう言葉を女子って凄ぇなって思わせるような試合をみんなでやっていきます」と誓ってみせた。


☆11/20(日)東京・有明アリーナ『Historic X-over』15:30開場 17:00開始

▼タッグマッチ
ジュリア
ザック・セイバーJr.
vs
朱里
トム・ローラー

▼タッグマッチ
舞華
後藤洋央紀
vs
林下詩美
棚橋弘至

▼8人タッグマッチ
渡辺桃
スターライト・キッド
DOUKI
エル・デスペラード
vs
なつぽい
中野たむ
金丸義信
タイチ

▼IWGP女子王座決定戦


【会見の模様】
▼木谷高明社長「まず私が最初に出てきたというのは、やはりこの合同興行がブシロードの15周年記念イベント4つあるんですが、その一つとしてプロレス部門として合同興行を開催するというのがまずあります。ブシロード15周年記念でありますが、新日本プロレス50周年、スターダムも昨年10周年を迎える等、記念すべき今年に合同興行をぜひやらせていただきたいなと発表させていただきました。男子と女子の団体がこの規模で合同興行をやるというのは日本でも初めてのことですし、当然、世界を見ても例がない。よく考えれば考えるほど画期的なイベントではないかなというふうに考えております。この中においてはすでに発表してますようにミックスドマッチとか、IWGP女子の決定戦等がございます。詳細はこのあと発表がいろいろあると思いますが、まずIWGP女子に関しまして、7月29日のスターダム戦略発表会において発表させていただきましたが、その時の説明が僕個人ツイートもしてますが、丁寧さに欠けたんではないかなと、ここは深く反省しております。すいませんでした。今日改めてその背景とか意義、どんなような形で進めていくかを現場の方から説明があるかと思いますので、何卒よろしくお願いいたします。IWGPという4文字。歴代の王者の方にもいろんな思いがあるでしょうし、それを支えてきたファンの皆様にもいろんな思いがあるのは十分承知でございます。まさにレスラーとファンの皆さんが一体となって作り上げてきた歴史、伝統、権威だというふうに考えております。7月29日の発表のあと非常に賛否両論もありました。僕も正直言ってその日は珍しく落ち込んだりもしましたが、賛否両論、両方見させていただくと、かなりの方が『新しいことに挑戦することはいいことだ』と賛同していただいたり、海外におきましては、特にアメリカにおきましては99%以上賛成を示していただいてたりする中から、やはりここは説明の仕方が本当にへたくそで申し訳なかったんですが、このことを決断してよかったというふうに考えております。最後にこのタイトルの設立、合同興行を含めて、先日発売になった『Number』の猪木さんのインタビューの最後のところをもって言葉として、IWGP生みの親の言葉として噛み締めながら、この合同興行、決定戦に関して進めたいと思います。『だけど、いつの時代も常識に縛られていては新しいことを生み出すことはできない。俺がよく言う一歩踏み出す勇気と1ミリの非常識が新日本プロレスを作ってきたんだなということは言っておいてもいいかな』と締められております。この言葉のように我々は1ミリの非常識、一歩踏み出す勇気をもって新しい時代にチャレンジしていきたいなというふうに考えております。以上、私からのあいさつとさせていただきます。ありがとうございました」

▼菅林直樹会長「新日本プロレス、そしてスターダムはおかげさまで世界中のファンの皆様にご支援いただく団体となりました。一方で男子だけ、女子だけの団体というのは世界では少数派であり、今後、世界標準のスタイルで新日本プロレスとスターダムのプロレスが世界へ打って出ていくため、IWGP実行委員会が認定、管理する初の女子王座を設立いたします。設立に伴いまして、初代王者決定トーナメントを開催いたします。1回戦の第1試合を10月2日、新日本プロレスのロンドン大会『ROYAL QUEST 2』で行います。11月20日の有明アリーナ大会で王者を決定し、来年1月4日、東京ドーム大会で初防衛戦を予定しております。今後、世界中から注目が集まる規模の新日本プロレス国内大会、スターダムのビッグマッチ、新日本プロレスの海外大会を中心にタイトルマッチを行う予定です」

▼ロッシー小川エグゼクティブプロデューサー「こうして新日本プロレスとスターダムが一緒に会見するのは自分的に歴史的な時間だと思っています。先ほど発表になりました10月2日、新日本プロレスのロンドン大会で欧州ゾーンというか、1回戦をやりまして、そのあと10月22日、後楽園ホールで同じく1回戦。翌日23日に東京で準決勝。最終的に11月20日の有明アリーナで決勝の運びになります」

▼菅林会長「決定した対戦カードを発表させていただきます。タッグマッチ『トム・ローラー&朱里組vsザック・セイバーJr.&ジュリア組』、タッグマッチ『棚橋弘至&林下詩美vs後藤洋央紀&舞華組』、8人タッグマッチ『タイチ&金丸義信&中野たむ&なつぽい組vsエル・デスペラード&DOUKI&スターライト・キッド&渡辺桃組』、IWGP女子王座決定戦。第0試合含め全9試合ほど予定しております。なお、大会の模様は新日本プロレスワールドにてPPV配信を予定しております」

▼棚橋「新日本プロレス100年に一人の逸材・棚橋弘至です。大会が決まりまして、新日本プロレスとスターダムの選手が同じリングに立つっていう。ちょっと想像したら凄い何か楽しくなるんだろうなっていうね。やる前から感じてます。なので、スターダムのファンの方はスターダムの選手の良さがさらにいろんな媒体で伝わるだろうし、新日本のファンの方は新日本の選手をスターダムのファンの方にみてもらえるという。自分が好きなものを人にシェアする。そういう広がりのある大会になるんじゃないかなと期待してます。カードも発表されましたんで、男子プロレスは筋肉がポイントになってくると思うので、しっかり照準を合わせて逸材ボディでこの大会に臨みたいと思います」

▼岩谷「皆さん、こんばんは。スターダムのアイコン・岩谷麻優です。本日はこのような会見っていうか、このライオンマークのここに棚橋選手と並んで会見できる日が来るなんて思わなくて、それで緊張して飛びそうなんですけど。何で棚橋さんと同じカードではないんでしょうか?」

▼棚橋「ね。こないだ会見したのにね」

▼岩谷「はい。最初に発表した時も一緒でしたもんね」

▼棚橋「そう。俺、組むのかなと思ってたんだけど」

▼岩谷「いろんな取材とかしていただいた時に、『誰と組みたいですか? 』『やっぱ棚橋選手と組みたいです』とか言ってたんですけど、まさかの違うカードで。そこも残念ながらビックリもあるんですけど、このミックスドマッチが組まれてないってことは、もしかしたら自分はIWGPのトーナメントに出るのか。そこもちょっとまだわからないんですけど、このスターダムが他の団体さんと合同興行をするのも珍しいというか初めてのことだし、ましてやスターダムと新日本さんの合同興行なんて選手も楽しみだし、ワクワクしかないなって思います。この有明アリーナのお客さんを大熱狂させる自信がスターダムにもありますので、それほど女子のプロレスも熱いっていうところを初めてみる新日本さんのファンの方にも伝わればいいなって思ってます。やっぱ女子だからダメダメだよなとか、女子だからっていう言葉を女子って凄ぇなって思わせるような試合をみんなでやっていきます。本当に楽しみにしていてください。頑張ります」

――パートナーの詩美選手の印象は?

▼棚橋「やはりスターダムの中では結構大柄な選手かなというのがありますね。やはりトップの選手なんで、並んで絵になるんじゃないかなと(笑顔で岩谷を見やる)」

▼岩谷「悔しい(苦笑) みてみたさはあります。本当に絵になるんだろうなって」

▼棚橋「今回、僕は林下選手と組みますけど、岩谷選手と…これがまた大盛り上がりで終えますけど、大盛り上がりすれば、また来年、再来年とその時々の選手でどういう組み合わせが面白いかっていうのも考えられるし。今回は始まりですけど、僕は一回で終わらない気がしてます」

――IWGP女子のベルトについては?

▼岩谷「自分もあまり理解してないんですけど、自分が今、SWAっていうベルトのチャンピオンなんですけど、そのベルトの趣旨とちょっと似ている部分はあるのかなという印象がありました。でも自分はSWAの今のチャンピオン。そのベルトを大切に守りつつ、IWGPのベルト、初代のベルト、このチャンス、自分が獲りにいって、両方巻いて世界中に岩谷麻優をアピールしていきたいなって。そういう意気込みは凄くあります」

――IWGPという言葉自体の印象は?

▼岩谷「はい、もちろんです。本当に歴史のあるベルトですし、本当にIWGPって響きが重く、凄い名前だなっていう印象ですね。自分はまだプロレス始めて10年以上は経ってるんですけど、まだ浅い方なんですけど…何を言おうとしたんでしたっけ?」

▼棚橋「あのね、IWGP女子王座はね、IWGP、インターナショナル・レスリング・グランプリっていう立ち上げからある、歴史のあるベルトのいい部分をうまく利用して、IWGP女子っていう部分で対世間だったりとか、対他の団体だったりとか、インターナショナルなのでアメリカだったり世界中の選手に対してIWGPの女子王座ができたよってことを大いにアピールして。ぜひチャンピオンになっていただいて、IWGPの女子のベルトを自分が持ってる今のベルトと競わすのもいいんじゃないかなと思いますね」

▼岩谷「そんな感じです!」

▼棚橋「(笑) そんな感じ? 思ってることを俺が代弁したと?」

▼岩谷「思ってることを言ってくださって。いい言葉で。ありがとうございます」

――IWGP女子王座に肯定的のようだが?

▼棚橋「そうですね。IWGPっていうのは歴史もあって、IWGPって聞くといろんな名選手の顔が浮かんできますけど、批判から入るのではなく、まずやってみる。そしてそこに広がりがきっと僕は感じられるだろうと思うし。やる前にとやかく言うよりも、まずやってみて、そこからまたいい部分、悪い部分っていうのは必ず出てきますんで、そういった部分を選手、団体の努力でいい方向に向けていけばいいんじゃないかなと思います」

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