プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

8/25【タカタイチデスペマニア】TAKAが9・12代々木で30周年記念大会 「デスペvs葛西」など「ここでしかできないカードが組めた」

 TAKAみちのくが9・12代々木大会『LEC株式会社presents TAKAみちのく30周年記念大会〜タカタイチデスペマニア』(JUST TAP OUT主催)を開催。新日本、鈴木軍、全日本、スターダムからも選手が大挙集結する。今大会は会場側と協議し、キャパシティ50%で声出し応援が可能(マスク着用必須)。記念大会を前にTAKAが意気込みを語った。

 TAKAは1992年9月4日、ユニバーサル・プロレス後楽園ホールでデビュー。その後、みちのくプロレスの旗揚げに参加し、FMW、バトラーツ、パンクラスなどさまざまな団体にも出場。1997年にはWWF(現WWE)と契約し、初代WWFライトヘビー級王座を戴冠。2000年にプロレスラー養成所KAIENTAI DOJO(K-DOJO)を設立し、2002年4月に国内で団体として旗揚げ。代表として奔走するかたわら、全日本、ノア、新日本で活躍し、2011年には鈴木みのると鈴木軍を結成。K-DOJO退団後の2019年7月にJTOを旗揚げし、選手としては新日本でもファイトしている。

 「名もなき団体でデビューして、小さい体でどこまでできるかと思ってたんですが、運よくみちのくとか、いろんな団体に出れて、米国に行けて、波乱万丈ながらいい30年でした」と振り返ったTAKAは「生涯現役のつもりなんで辞めはしないですけど、この先35年、40年では今のように動けないなと。今がギリギリ、30周年が一番大きいことができると思って」と記念大会開催を決めた理由を説明した。「本当は両国国技館でやりたかった」というが、日程を押さえることができず。「後楽園以上の会場」と決め、最終的に代々木での開催に至った。

 5年前の2017年9・4後楽園大会における25周年記念試合では飯伏幸太と組んでオカダ・カズチカ&外道と対戦している。今回は「これ以上のカードはないなって。世界のトップレベルの選手とやったんで。30周年は自分がメインじゃなく、30年やってきて培った人脈だったりを総動員して、お客さんが見たいものをやりたい」という。

 TAKAはタイチとのコンビで2013年10月にIWGPジュニアタッグ王座を奪取すると、同11月に初の「TAKAタイチ興行」を開催。同興行はシリーズ化し、新日本ではできないことを追求。のちに「タカタイチマニア」としてブランド化した。今回はエル・デスペラードも加えたスペシャル版の「タカタイチデスペマニア」として行うことになった。

 主役となるTAKA、タイチ、デスペラードはそれぞれ「トリプルメインイベント」で出場。TAKAはCIMA&カズ・ハヤシとのトリオで、ザ・グレート・サスケ&ディック東郷&外道組と対戦する。「自分の試合は30周年を物語るカード。サスケ、東郷、外道はユニバーサルの先輩。何度も戦って、勝ったこともありましたけど超えたという印象がない」というTAKAは「何より25周年で先輩に勝ったと思ったら、最後コロッと外道に外道クラッチで負けてしまった。自分は周年に弱くて10周年、15周年、20周年、25周年、全部勝ってない。節目で勝てないので、今回こそ勝ちたいなとの思いが強いです。そのリベンジをしたい。3人のうち、誰でもいいから、この大舞台で勝って恩返ししたいという思いもあります」と自らの節目を勝利で飾るべく燃えている。

 これまでのレスラー人生を凝縮したような顔ぶれとなった。それはパートナーも同じ。TAKAは「カズはユニバーサルでの同期、CIMAとはメキシコで初めて会って、25年くらいの付き合い。敵対したり、組んだこともあって。今年の新日本のNJC1回戦でまさか日本武道館でシングルやるなんて想像もしなかった。その2人と組んで先輩と対戦できる。最高の6人タッグが組めたなと思います」と満足げに話した。

 ファイナルマッチは自身の試合ではなく、「デスペラードvs葛西純」のシングルマッチとなる。「TAKAタイチ興行で葛西が現れて、デスペラードが入ってきて、葛西とやり合って、いろんな物語が生まれました。3年前に初シングルやったときは決着がつかなかった。この2人の戦いは特別だと思うんで、今回は完全決着戦」と定めたTAKAは「ルールは2人にお任せで、事前の発表はしません。デスマッチ、ハードコアマッチとはうたわず、当日2人のやりたいことをやってもらう。2人が何を持ち込むのか、2人にしかできない世界をつくってもらいたい」との意向を示し、二人の戦いに期待を寄せた。

 もう一つのメインは「タイチ&ヨシタツ組vs後藤洋央紀&田口隆祐組。全日本出身のタイチは今年でデビュー20周年。新日本出身のほかの3選手も20周年で、ここでしかできない同期4選手によるメモリアルマッチとなる。タイチとヨシタツは5・6後楽園大会『タカタイチマニア2.5』で再会対決を行い、タイチが勝利。今度は同じコーナーに並び立つ。

 TAKAのキャリアのなかで切り離せないのが鈴木軍。ボスの鈴木を筆頭に金丸義信、DOUKIが参戦。この3人がトリオを組んで6人タッグマッチを行う。対戦相手は現時点で未定。TAKAは「このチャンスを使って、のし上がってやろうという若者に名乗りを挙げてほしい。JTOでも他団体でもいい。声が挙がって面白いと思えば組もうと。これをきっかけに爆発する選手が出たら面白い。ここで名を上げたい、鈴木みのるを倒したいというヤツに出てきてほしい」と公募している。

 特筆すべきは「稲葉ともか&Aoi組vs舞華&MIRAI組」のJTOvsスターダムの対抗戦が実現すること。当日はスターダム後楽園大会も行われるが、舞華とMIRAIは自身の団体の興行を欠場して参戦する。JTO女子のエースである稲葉にとって、MIRAIはK-DOJO時代の同期生で、舞華はJTOでの同期生。稲葉の強い要望によって組まれた一戦だ。舞華とMIRAIはスターダムで別ユニットに所属しており、この試合限定のタッグとなる。

 ほかにも「武蔵龍也&綾部蓮&ファイヤー勝巳組vs火野裕士&木高イサミ&ヤス・ウラノ組」はTAKAにとって、JTOでの愛弟子vsK-DOJOでの愛弟子の図式となる。女子では「神姫楽ミサ&柳川澄樺&rhythm組vs山縣優&ハイビスカスみぃ&YuuRI組」が組まれた。山縣とみぃはK-DOJO出身、YuuRIは元JTO。現在JTOに所属するメンバーと、TAKAの元を巣立った選手との戦いになる。

 最後にTAKAは「自分が手掛ける最大の大会になると思います。何一つムダがない、ここでしかできないカードが組めました。声出しもOKですし、お客さんには楽しんでもらいたいし、その自信もあります」と力を込めていた。

プロ格 情報局