8/27【スターダム】ジュリアがキッド料理 後半戦へ逆襲宣言「ジュリアのための夏にしてやる」

『5★STAR GP 2022』東京・後楽園ホール(2022年8月27日)
ブルースターズ公式戦 ○スターライト・キッドvsジュリアvsスターライト・キッド×

　ジュリアがキッドを技あり料理。3勝目を上げると、5★STAR GP後半戦に向けて「ジュリアのための夏にしてやる」と逆襲宣言をぶち上げた。

　5★STAR GP中盤戦の後楽園大会メインは2勝2敗で並ぶジュリアとキッドの公式戦が据えられた。両者は昨年2月のワンダー王座戦、8月の5★STAR GP公式戦で2度対戦し、ジュリアが2連勝。キッドにとっては雪辱戦となった。大会前にIWGP女子王座決定トーナメント出場権を懸けたくじ引きが行われたが、その直後にジュリアはワンダー王座戦に続いてのマスク剥ぎを予告。一方、キッドは大江戸隊の面々とともにジュリアを暴行したが、山下りなが救出に登場し、波乱ムードを引きずっていた。

　あとから入場したキッドがロープを潜ろうとしたところをジュリアが奇襲。村山レフェリーとの交錯を誘うと、キッドのマスク剥ぎを仕掛け、右目部分を引き裂いた。怒りのキッドも報復に動き、セコンドも加わって大乱闘に。ジュリアは大江戸隊のセコンドをボディスラムで投げつけたものの、キッドもパイプイス攻撃でやり返し、ケブラーダを敢行した。

　リングに戻ってもケンカファイトが続く。エキサイトしたジュリアは頭突きを乱射。ゴツン!と生音が響くほど強烈な一撃をねじ込んだ。エルボー合戦からビンタやナックルパンチが交錯すると、蹴り合いに発展するが、ここはキッドがダブルニーアタックで競り勝つ。

　流れに乗ったキッドはコーナーに上がるが、気づいたジュリアは最上段から雪崩式ダブルアームスープレックスを敢行。ファルコンアロー、バックドロップで追撃した。コーナーに上がると手拍子を煽るが、負けじとそこに飛びかかったキッドは雪崩式カサドーラで逆襲。ジュリアがすぐさま立ち上がってきても足を絡め取り、黒虎脚殺に捕らえる。しのがれてもタイガースープレックスでぶん投げた。

　キッドはムーンサルトプレスを落とすも、体勢をズラして体をキャッチしたジュリアは変型クロスフェイスに捕獲。キッドはニアロープに救われるも、ジュリアはグロリスドライバーの構えに。キッドが抵抗してポジションが二転三転すると、競り勝ったキッドの黒虎天罰が決まった。

　キッドは今度こそムーンサルトプレスを投下すると、先ほどのお返しとばかりに頭突きをねじ込み、タイガースープレックスの構えに。が、振り払ったジュリアは雁之助クラッチでクルリ。技ありの3カウントをもぎ取った。

　ジュリアがキッドを料理して3勝目。試合後、納得のいかないキッドが襲いかかって乱闘になるも、セコンドが割って入って事なきを得た。ジュリアはマイクを持ち、「頑張ってるね、きっちゃん。勢いに乗ってるね、きっちゃん。でも、ちょっと足りないものがあったでしょ」と言い放つ。「1年半ぐらい前かな。ここでそのマスクを引き裂いてやったけど、あの快感がこいつは好きで好きでたまらねえみたいでさ。今日お前の欲望満たしてやろうと思ったけど、あとちょっとだったな」と続けると、「まあまあ、この続きはまたのお楽しみということで、今日は帰れ、クソチビ!」と叫んでキッドたちに下がらせた。

　ジュリアは2連敗から3連勝。上位を狙える位置につけた。「5★STAR、去年は途中欠場し、今年はなんと開幕で2連敗。でも、面白くなってきたんじゃないの、諸君。去年の雪辱、あの思い、必ず今年取り返す」と昨年の負傷欠場の雪辱を誓ったジュリアは、「そして、私が狙うベルトはただ1つ。わかってるね。私が興味あるのはあいつが持つあいつのベルトだけ」とワールド王者・朱里に照準を合わせた。最短距離でタイトル戦を実現させるためにも5★STAR GP制覇は絶対条件。「必ずジュリアのための夏にしてやる」と誓いを立てると、「アリベデルチ。またな」と熱闘続きの後楽園大会を締めくくった。

　「みんな待ってたんじゃないの? 最近のジュリアどうかしてると思ったでしょ? そう、これが足んなかったの。ゾクゾクするこの気持ち。ある意味、それに火をつけてくれたのは大江戸隊、スターライト・キッド、お前だよ」とキッドに感謝の言葉を送ったジュリア。山下との関係も気になるところだが、とにかく狙うは初優勝。「ジュリアが狙うはただ一つ。必ず今年はこの手でしっかりと結果を残してやる。今年こそ最高の栄光をつかむ」と断言してみせた。

【ジュリアの話】「みんな待ってたんじゃないの? 最近のジュリアどうかしてると思ったでしょ? そう、これが足んなかったの。ゾクゾクするこの気持ち。ある意味、それに火をつけてくれたのは大江戸隊、スターライト・キッド、お前だよ。だから今日、お前には感謝してやるよ。でもまだまだお前に超えられるわけにはいかねぇからな。いつまでもてめぇのことなんぞ跳ね返してやるわ。ジュリアが狙うはただ一つ。必ず今年はこの手でしっかりと結果を残してやる。今年こそ最高の栄光をつかむ。じゃあな、楽しみに。アリヴェデルチ、またな」