9/18【全日本】万感50周年にレジェンド大奮闘 渕「日本武道館帰ってきました!」
『楽天チケット Presents 全日本プロレス50周年大会』東京・日本武道館(2022年9月18日)
○渕正信&大仁田厚&越中詩郎vsグレート小鹿&谷津嘉章&井上雅央×
重鎮・渕が同期・大仁田、後輩・越中とのトリオで50周年記念マッチを制した。
全日本旗揚げ2年後の74年4月にデビューしている渕はまさに全日本の生き字引。18年7ヵ月ぶりの開催となった武道館大会でかつて二人でアジアタッグを巻いた同期・大仁田、後輩・越中とトリオを結成し、小鹿&谷津&井上と対戦した。
全日本の歴史が詰まった一戦で、大仁田が珍しいダブルアームスープレックスで投げ、越中が得意のヒップアタックを連発するなど見せ場を作った。セコンドについたザ・グレート・カブキが毒霧で援護射撃すると、呼応するように渕もバックドロップを敢行。大仁田から「渕さん、もう一丁!」の声を受けて2発目の岩石落としで井上から3カウントを奪った。
試合後、珍しくマイクを持って渕は「日本武道館、帰ってきました」と感慨とともにあいさつ。「雨の中、この日本武道館に誠にご来場いただきましてありがとうございます」と感謝し、四方に一礼した。大きな拍手に包まれる中、「大仁田君、一言何か」と呼びかけた。すると大仁田は「僕と渕さんは48年の付き合いです。全日本は50年です。本当に皆さん、雨の中、そして台風間近の中、これだけのお客さんが来てくれてありがとうございます。今日はありがとよ!」と絶叫。渕と抱き合った。
渕と大仁田は同期でかつて合宿所、アメリカ武者修行と苦楽を共にしてきた。その二人が50周年の節目にタッグを結成し、渕は「マッチメイクしてくれたことはうれしい。真っ先に思ったのはさっき言った合宿所で過ごした3人がこうやって50周年で試合ができるちゅうね」と喜びを表現。この日のために100万円のジャケットを新調してきた大仁田は「楽しくてうれしくて、はしゃごうかなと思ったんだけど、はしゃぐと渕さんに怒られるから」と話した。そして最後に渕が「全日本プロレスの明るく楽しく激しい試合をこれからもよろしくお願いします」と呼びかけて締めくくった。
【試合後の渕&大仁田】
▼大仁田「合宿組なんだよ、俺ら」
▼渕「そうそう、合宿トリオ」
▼大仁田「俺、渕さん、園田さん、合宿トリオ」
▼渕「九州の三羽烏と言われたけどね」
▼大仁田「ジャンボ鶴田さんに一言あるんですけど、何で赤電話にしたのかよくわからない」
――50周年記念大会で久しぶりに組んだが?
▼渕「うれしいよ」
▼大仁田「だって、ずっとアメリカ一緒だったんだよ」
▼渕「マッチメイクしてくれたことはうれしい。真っ先に思ったのはさっき言った合宿所で過ごした3人がこうやって50周年で試合ができるちゅうね。うれしい」
▼大仁田「砧に入ってた3人衆みたいな。このセンスは凄いね。長い歴史の中で50年の中で目白の合宿所から砧に移って、俺ら3人衆がね」
▼渕「それはそうとジャケット何で脱いじゃったの? 今日、彼が着てたジャケット見たかな? 50周年でわざわざこの大会のために作ったんだよ」
▼大仁田「100万円したんですよ」
▼渕「それを写真撮るとき渡しちゃった」
▼大仁田「100万円だから盗まれちゃいけない」
▼渕「それが今日、一番がっかり。今年はそれ着てくれ」
▼大仁田「あい、わかりました」
▼渕「あの素晴らしいジャケットびっくりした。この日のために」
――50周年の故郷に帰ってきたことについては?
▼大仁田「楽しくてうれしくて、はしゃごうかなと思ったんだけど、はしゃぐと渕さんに怒られるから」
▼渕「いやそんなことないよ」
▼大仁田「今日は地味に。だけど本当に雨の中、予想以上のお客さんが入ってくれてうれしかったですね。どうもありがとうございました」
▼渕「最後に言いますけど、全日本プロレスの明るく楽しく激しい試合をこれからもよろしくお願いします」