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9/18【DDT】秋山が30周年記念試合で快勝 永田と久々再会で火花

 『STERNNESS 30th anniversary〜秋山準デビュー30周年記念大会〜』が18日、東京・後楽園ホールで行われ、秋山準が新日本・永田裕志との再会対決で火花。金丸義信のウィスキー誤爆があったものの、30周年記念試合を自らの勝利で飾った。

 専修大学レスリング部主将を務めた秋山は1992年2月、全日本プロレスに入団。同年9・17後楽園大会での小橋健太(現・建太)戦でデビューした。2000年7月にプロレスリング・ノアの旗揚げに参加。2013年に全日本に復帰し、社長職にも就いた。2020年7月にDDTにレンタル移籍し、昨年2月に正式入団した。その間、GHCヘビー級、三冠ヘビー級、KO-D無差別級王座などを戴冠し、プロレス界のトップに君臨し続けた。

 デビュー記念日翌日となったこの日、記念試合を迎えた秋山は30年の歴史で欠かせない永田、金丸義信との再会が実現した。秋山にとって同じ92年9月デビューの永田は団体の枠を超えたライバルで、金丸は名タッグパートナーだった。試合前、先輩・小橋氏から花束を贈呈された秋山は金丸&遠藤哲哉とのトリオで、永田&竹下幸之介&勝俣瞬馬組と対戦した。

 いきなり秋山と永田が先発で飛び出し、レスリングの攻防を展開。秋山がドラゴンスクリューを決めた。10分過ぎには永田が秋山にミドルキックを連発。その後、激しい一進一退の攻防となったが、金丸のウイスキー噴射が秋山に誤爆してしまう。すかさず永田組は秋山に波状攻撃を浴びせた。

 それでも秋山は雪崩式ブレーンバスターで勝俣に反撃。勝俣が放ったととのえスプラッシュを自爆させると、金丸が後頭部へのドロップキック、ディープインパクト、遠藤がエクスプロイダーと勝俣に集中砲火。すかさず秋山がランニングニー、リストクラッチ式エクスプロイダーでたたみかけて3カウントを奪った。

 秋山が30周年記念試合を自らの勝利で飾った。「今年で30周年。(ジャイアント)馬場さんにスカウトしてもらって、プロレスをしっかり叩き込まれて。ジャンボ(鶴田)さんに社会人としてたくさんのことを教えてもらい、三沢(光晴)さんにプロレスラーとして浮上するきっかけ、ノアに誘っていただいて、今ここにいると思います。その人たちはもう天国に逝ってしまいました。小橋さん! ずっと元気でいてください」と恩人たちへの感謝を口にし、「僕が入ったときの全日本のように高木(三四郎)社長が馬場さんに見えます。遠藤、竹下、樋口(和貞)、吉村(直巳)は四天王に見えます。このDDTというファミリーのような団体に来れて、30周年を迎えて本当にうれしく感謝してます」と今現在の仲間であるDDT勢にも謝意を示した。そして「馬場さんも晩年は言ってました。もう、ほかの選手との戦いではないと、自分との戦いだと。僕も今そう思ってます。自分に負けないよう、一日一日大切にしていきます」と31年目へ向けて誓った。

 バックステージで秋山は「試合で勝つことができて。あとどれくらいというのは自分でも正直分からない」と話した。「自分の頭のなかと、お互いにたぶん少しづつのズレがあると思うけど、お互いにたぶんそのズレも分かってるからかみ合わないこともなく」と永田との再会を振り返った。

 一方、永田は自身も新日本9・11東金大会で30周年記念試合を行ったばかりで、「リングで対峙すると、ピリピリ感が生まれてきて。久しぶりに彼とそういう戦いができて、すごく刺激というか。相変わらず元気だなと、そういうものを知れました」と秋山との再会に刺激を受けた様子。「俺の知らないところに、こういう素晴らしい選手たちがいるんだなと改めて思いました」とDDTを評し、「遠藤は負けん気が強いというか、いいビンタもらいました。あれがあったら誰にも負けない。どんなに倒されても。自信をもってやってほしい」とエールを送っていた。

 また、秋山の30周年記念大会第2弾が12月10日、地元・大阪・和泉市(シティプラザ弥生の風ホール)で開催されることが決まった。

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