プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

10/10【日本プロレス殿堂会】藤波「切り換えなきゃいけない」、長州「手が震えて線香が…」 師・猪木さんへの思い語る

『LEGACY II』東京・後楽園ホール(2022年10月10日)

 藤波辰爾と長州力が日本プロレス殿堂会後楽園大会の試合前にトークショーを開催。1日に亡くなった師匠・アントニオ猪木さんへの思いを語った。

 日本プロレスの歴史、選手を後世に残していくための中立後援組織として2020年に設立された日本プロレス殿堂会。元新日本プロレスから殿堂入りを果たしたのが、猪木さん、藤波、長州だった。昨年9月の後楽園ホール大会2連戦では殿堂入りのセレモニーが行われ、藤波と長州は参加したが、猪木さんは退院直後だったため来場が叶わなかった。

 約1年ぶりの興行では、藤波と長州のトークショーが企画されたが、1日に猪木さんが死去。愛弟子にあたる2人のトークは必然的に猪木さんの話題になった。

 「本来、猪木会長に会場に来てもらえたらと希望したんですけど、前回セレモニーをやってよかったです」と振り返った藤波。猪木さんが亡くなったと聞いて「頭が真っ白になった」が、これからも試合を控えているだけに「徐々に切り換えていかなきゃいけないんですけど、大丈夫ですよ。今日は泣きませんから。本当に何十年ぶりに涙を流しましたけど、どこかで切り換えなきゃいけないかなって」と気丈に語り、「プロレス界全体にとっても大きい存在。力道山先生が亡くなった時の猪木さんも馬場さんも同じような気持ちだったんじゃないかなって気がしてね。あれから2人がプロレス界を作ってくれた。これからの選手も頑張ってくれると思う」とプロレス界の未来にも目を向けた。

 藤波と一緒に亡くなった後の猪木さんにお別れをしたという長州は「線香を最後にあげる時に手が震えて火が点かなかった。そんなのは初めてですよ。なんかまたいてくれている感じがする。起き上がってくるんじゃないかって」とその時の心境を告白。「家族より猪木さんといるほうが長い」と感慨深げに振り返った。猪木さんの死が大きな区切りになったようで、「俺の中で昭和の時代はこれで全て終わった。藤波さんは藤波さんの考えで、これから藤波さんがどうするか。俺は何にも思い残すことはない」と語っていた。

プロ格 情報局